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by hiroseto2004
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イスラエルが臨時閣議 人質解放・戦闘停止交渉で/UNRAWA職員や国境なき医師団医師ら多数死亡

UNRAWA職員ら104人死亡。多くがイスラエルが退避先として指定した
ガザ南部で死亡。
ガザ北部の国境なき医師団の病院では医師ら3人死亡。
今回の戦争で少なくとも53人が死亡。

【随時更新】イスラエルが臨時閣議 人質解放・戦闘停止交渉で | NHK | イスラエル・パレスチナ



イスラエル政府 臨時閣議で詰めの協議か

イスラエル軍は21日、ガザ地区北部の難民キャンプでハマスの戦闘員が潜んでいるトンネル3か所を攻撃したと主張するなど攻勢を強めていて、軍の参謀総長は、「地上侵攻が人質解放に向けたよい環境を作り出した」としてハマスへの圧力を強めています。

こうしたなかハマスの政治部門の幹部は21日夜、レバノンの首都ベイルートで記者会見し「停戦については現在、イスラエル側の回答を待っている。ボールは向こうにある」と述べ、戦闘の停止に向けた交渉は大詰めを迎えているという認識を示しました。

また、交渉は1か月にわたってカタールとエジプトの仲介のもと行われ、ハマスがガザ地区で人質にしている子どもや女性と、イスラエル側が収容しているパレスチナ人の囚人をそれぞれ解放するものだと大枠を説明しました。

イスラエルの複数のメディアは、政府関係者の話として、ハマス側が人質およそ240人のうち、50人ほどを段階的に解放することを条件に、4日間程度、戦闘をやめることで合意する見通しだなどと伝えています。

この合意についてイスラエル政府は21日夜、日本時間の22日未明から臨時の閣議を開き、詰めの協議を行っているものとみられ、イスラエル側がどのような判断を示すか注目されます。

    バイデン大統領 “ガザ地区で拘束の人質 何人かの解放近い”

    ガザ地区で拘束されている人質の解放に向けた交渉の進展が伝えられるなか、アメリカのバイデン大統領は21日、ホワイトハウスで開かれた会議の冒頭で「われわれは数週間にわたって取り組みを続けてきたが、人質の何人かの解放はとても近い。詳細については完了するまで控えるが、うまくいっている」と述べました。

    ガザ地区でUNRWAスタッフ104人死亡

    UNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関は、今月19日までにガザ地区で104人のスタッフの死亡が確認され、このうち半数以上がガザ地区を東西に流れるワディ・ガザと呼ばれる川の南側で被害にあったと発表しました。

    イスラエル軍はガザ地区北部の住民に対し南部へ退避するよう繰り返し呼びかけていますが、その南部でも攻撃を強めていると見られます。

    また、WHO=世界保健機関のテドロス事務局長もガザ地区で活動していた女性スタッフが亡くなったと自身のSNSに21日、投稿しました。この女性のほか、一緒にいた生後6か月の赤ちゃんと夫も亡くなったということです。

    テドロス事務局長は「この恐怖は終わらなくてはいけない。すべての人道支援者と民間人は守られなくてはいけない」と訴えています。

    ガザ地区北部の病院に攻撃 NGOの医師含む3人死亡

    国際NGO「国境なき医師団」は21日、ガザ地区北部の病院に攻撃がありNGOの医師2人を含む3人が亡くなったと発表しました。この病院には200人以上の患者が残っているものの、必要なケアを受けられていないということです。

    「国境なき医師団」は、医療スタッフも大けがを負ったとしていて、攻撃を強く非難するとともに、即時の停戦と医療従事者や医療施設の保護を求めています。

    また、国境なき医師団はガザ市にあるNGOの診療所が20日、攻撃を受けたとSNSに投稿しました。

    周囲で起きた激しい戦闘により、国境なき医師団のロゴを掲げていた車両5台が被害にあい、4台の車が燃え、もう1台は押しつぶされたように真っ二つになったということです。

    その上で、診療所などに残る国境なき医師団のスタッフやその家族が避難に使うための唯一の手段が失われたとしています。

    イスラエル ネタニヤフ首相 交渉合意近いとの見方示す

    ガザ地区で拘束されている人質の解放に向けた交渉の進展が伝えられるなか、イスラエルのネタニヤフ首相は21日、北部の軍事基地を訪問した際「私たちは前進している。近いうちによい知らせがあることを願っている」と述べ、交渉の合意が近いとの見方を示しました。

    一方で「ハマスを掃討するという第一の目標は、完了するまで終了しない」と述べ、ガザ地区での軍事作戦自体は継続する姿勢を強調しました。

    フーシ派報道官 “報復攻撃にも対応する準備できている”

    イエメン北部を掌握する反政府勢力、フーシ派は、イスラム組織ハマスに加勢して、イスラエルに弾道ミサイルなどを発射するとともに、19日には、紅海を航行中だった日本企業が運航する貨物船を、イスラエルの船だと主張して乗っ取りました。

    これに先立って、フーシ派のアベド・トール報道官が、首都サヌアにある事務所でNHKの現地スタッフの取材に応じ、その映像が21日、届きました。

    このなかでトール報道官は、イスラエル南部への攻撃について、「エイラートにはイスラエルにとって重要な港や軍事施設、石油施設などがあり、こうした施設が標的だ」と述べ、今後も弾道ミサイルや無人機などを使ってイスラエルへの攻撃を続けると主張しました。

    また「われわれは独自に兵器の能力を向上させ、敵を驚かす多くの兵器を持っている。アメリカやイスラエルの攻撃にも対応できる」と述べ、イスラエルなどからの報復攻撃にも対応する準備ができていると強調しました。

    少なくとも53人の報道関係者が死亡

    報道の自由を守る活動をしている国際的なNPO、CPJ=ジャーナリスト保護委員会は、10月7日から始まったイスラム組織ハマスとイスラエル軍との一連の衝突で、これまでに少なくとも53人のジャーナリストなど報道関係者が各地で死亡したとしています。

    11月21日時点の内訳は、
    ▽パレスチナ人が46人、
    ▽イスラエル人が4人、
    ▽レバノン人が3人だということです。

    また、
    ▽11人がけがをし、
    ▽3人が行方不明、
    ▽18人が拘束されているほか、
    確認できていないケースも多くあるとして調査を行っているとしています。

    CPJは声明で「この地域のジャーナリストは、胸が張り裂けるような紛争を取材するために多大な犠牲を払っている」と強調しました。

    このうちガザ地区のジャーナリストは、イスラエル軍による空爆や通信の切断、物資不足など、とりわけ高いリスクに直面しているとした上で、「多くが同僚や家族、取材拠点を失い、安全な場所を探し続けている」と指摘し、ジャーナリストは攻撃の対象になるべきではないと訴えています。


    by hiroseto2004 | 2023-11-22 06:46 | 国際情勢(パレスチナ情勢) | Trackback