『ここから「関西生コン事件」と私たち』 上映会、そして大椿裕子参院議員トークショー
2023年 12月 09日
12月9日、映画「ここから『関西生コン事件』とわたしたち」上映会が広島市内で開催されました。
2018年から、組合役員らの大量逮捕という攻撃を受けた連帯労組関西地区生コン支部。
逮捕理由は例えば、保育園入園のための就労証明書を出してくれない企業に抗議をしたことが
『強要罪』に当たる、などというバカげたものでした。
労働者の団結権、団体交渉権、団体行動権は日本国憲法28条で保障されています。
その28条を否定するような大弾圧が行われたのです。
この映画では、組合員の松尾聖子に主にフォーカスしています。
松尾さんは病弱な子どもを抱えたシングルマザーでした。離婚後、生コン車のドライバーとして働く中で目にした〈関生(かんなま)支部〉 「労働組合って、何やろな──」と思って労働組合に加入したことで、 賃金は上がり、女性ならではの働きづらさも改善していきましたた。 仲間たちと活動する中で人生観も変わっていきます。 しかし、そんな組合を襲った弾圧。 仲間たちや家族、自分自身も捜査の対象になりました。そして、どんどん仲間も組合をやめていく。
再婚した夫も、組合に否定的な会社に就職し、組合員であることを隠しての就職だったことを松尾さんに隠していた
そうです。妻への裏切り、仲間である松尾さんへの裏切り、二重の裏切り。腰が据わらない夫に愛想をつかし、松尾さん自身の
病気治療終了を機に晴れやかな表情で夫と別居するという落ちになっていました。
労働組合幹部だった吉田さんは2018年6月に逮捕され、4か月半も拘留されました。一時は心が折れそうになったのですが、女性弁護士、そして妻の励ましで気を取り直します。吉田さんは地方裁判所では有罪判決。しかし、高裁では逆転無罪を勝ち取ります。
「首を斬られた非正規労働者から国会議員へ」の大椿裕子参院議員がトークショー。
関西学院大学で有期雇用。
労働組合に加入。
2014年3月末で雇い止め。
3年後に中労委で不当決定。
その経験があったから国会を目指す。
4月7日に繰り上げ当選。
所信表明「コストカット型の経済から歴史的転換を図る。」
→どの口がいってるのか?
コストカットされたのはわたしたち非正規労働者じゃないのか?
岸田さんは非正規雇用ということを避けている。
団塊ジュニア世代では非正規雇用が多かったのが少子化に繋がった。
厚生労働委員会に配属。立憲民主党の石橋通宏さんの
質問に感激。
11月16日に初質問。厚生労働大臣が「非正規は高齢者や女性のニーズ」ととんちんな答弁。
地方労働委員会の不当労働行為についての救済命令が罰則規定がないために履行されていない問題について追及。
初審命令を履行せずに長期化したら労働者にとり、おおごとになる。
大阪府知事の橋下徹さんは大阪府教育委員会の不当労働行為について、5年間も最高裁まで引き延ばした。
関生問題は、全ての労働組合へ国家がけんかを売って来たということ。
関生を面白おかしく取り上げていた政治家に対して堂々と言える政治家が必要だと思う。
by hiroseto2004
| 2023-12-09 15:22
| ジェンダー・人権(労働問題)
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