広島瀬戸内新聞ニュース号外1月17日被服支廠 国の重要文化財指定へ/ 本紙・熊田記者が広島駅北巨大病院問題で広島県・広島市・安芸郡各町議会に申し入れ
2024年 01月 17日
https://youtu.be/Z8qpX86gPmQ
【被服支廠 国の重要文化財指定へ】
住宅街の中でL字型に並ぶ赤れんが造りの4棟は、他とは違う独特な存在感を放っています。
旧陸軍の軍服や軍靴を作っていた「旧陸軍被服支廠」(広島市南区)は、爆心地の南東2.7キロにある広島県最大級の被爆建物です。老朽化による保存費用がネックとなり、長く存廃に揺れた「物言わぬ証人」が、19日に国の重要文化財に指定されることになったようです。
軍都として、また被爆地としての広島の歴史を形として残し、未来に伝えていくために─。解体か保存かに揺れた建物は、大きな節目を迎えました。
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本紙・熊田記者が広島駅北巨大病院問題で広島県・広島市・安芸郡各町議会に申し入れ
広島瀬戸内新聞の熊田記者は、1月17日までに広島県の湯崎英彦知事が広島駅北に広島県病院やJR広島病院、中電病院などを統合して建設をもくろんでいる新巨大病院計画について、広島県・広島市・安芸郡の各議会の議員や会派に申し入れを行いました。申し入れを行いました。特に渋滞が慢性化し、今後も商業ビルの開業などで渋滞が激化することが予想される中で、周辺の交通計画について重点的に懸念を表明し、県議会や県病院を利用する人が多い広島市や安芸郡各町から声を上げていただけるよう、要請しています。
二葉の里の新病院建設について(広島県高度医療・人材育成拠点)
広島県の県立病院などの統廃合・新病院建設が、未解決のいろいろな課題を抱えたまま、土地取得や業者選定など、どんどん進められています。
私がまず不安に思うのは、新病院への救急車による搬送が年間9000件を超え、1日20-30件に及ぶことが想定されることと、新病院屋上にヘリポートを設置することについて、安全、安心が検証されていないことです。広島市、安芸郡、坂町などの住民の生死を左右する、生命に直結する問題です。ぜひ、早急に検証して安全、安心が確認されるまで、事業は進められるべきではないと思います。
広島市議会議員さま、県が行う事業ですが、広島市民の命を守るために、是非、県に安全、安心を検証するよう申し入れて頂きたいです。よろしくお願いいたします。
ちなみに、「救急搬送数9000件超/年の想定」は、私が担当者に口頭で聞いた数で根拠資料は入手していません。統合予定の県立病院やJR広島病院、舟入病院小児科などへの救急搬送の現在の数から想定したものであり、根拠ある数値だと考えますが、議員の方々から、救急搬送数想定についても、是非行政に確認して頂けるとありがたいです。また、ヘリポートについては、「基本構想p33整備予定地」に取り上げられています。
2024年1月 日 熊田栄子
※ 私は、現在無職68歳で高齢の母の介護に関わり、さらに自分自身の老後の暮らしについて備えようと考えている中で新病院建設計画を知りました。以前看護職として働いていたせいもあるのでしょうか、「ほんとにこのまま新病院事業を進めていいんかね」という気持ちと、県知事以下県の行政やらが進めているのでやっぱり問題ないのでは、という気持ちもあります。でも一つ言えることは、多くの県民がこのことについて十分知らないだろうということです。この問題を取り上げて頂けるとありがたいです。
次のページは、昨年12月県議会において、北原局長が「新病院が周辺交通渋滞への影響は問題なし」とした答弁の根拠資料への疑問点等、です。ご参考に
「広島県高度医療・人材育成拠点基本計画 交通計画検討報告書」について(要点)
この報告書は、行政文書開示請求によって入手しました。全てを読みこなしていませんが、疑問、気づきなどをまとめました。さらにいろいろ深めて頂けると幸いです。
【1】職員やお見舞い・付き添いの人が含まれていない
「必要駐車台数等の予測(4頁)」の表に「①外来数1.800人/日」とあるが、北原健康福祉局長の答弁によれば「外来患者」の数であり、「職員」などは含まれない。しかし、特に「職員」は、勤務で長時間駐車場を利用するし、交替勤務のため出勤者退勤者両方が利用する時間もあると思われるので、含めて検討するべきであろう。
【2】検証の基礎となる自動車利用率、タクシー利用率について、「平成30広島市交通実態調査(通院目的)」の数字を使うのは適切か?
「広島市交通実態調査」の「②自動車利用率45.8%③タクシー利用率6.1%」の数は、近所のかかりつけ医や耳鼻科、眼科、歯科、皮膚科などへの通院も含めた数値だと思われ、徒歩、自転車、バイクの割合が高めになっているのではないか。新病院と同じ様な規模の病院を調べるべきではなかろうか。
【3】駐車場入り口前の歩道は人が通らないことになっている
「(4頁)⑬歩道乗入れ部滞留長(歩道乗入れの所要時間6秒/台と想定)」「歩道乗入れ部は左右の安全確認のみとして6秒と想定」と書かれている。つまり、歩行者、シルバーカー、ベビーカー、車いす、自転車、杖歩行者などは通らない前提での検証であり、不適切ではないか。
【4】病院前での降車時間の検証には元気に動ける人が想定されていて、動きがゆっくりな病人、障害者、車イス、杖歩行者、介護タクシーなどが含まれていない。
病院玄関前に駐車して、病人を降ろして発車させるまでにかかる時間を、「駅前広場計画指針」を根拠に1分台と想定して、その値をもとに車寄せ台数が計画されている。しかし、駅前広場と病院ではかなり差があるのではないだろうか。類似した病院で受診する人たちについて調査検討するべきだと思う。
【5】交通計画の検討において院内保育所が取り上げられていない。
【6】感染症流行時の交通計画は未検討
【北原局長答弁「公共交通での来院や予約診療の定着をはかることで周辺交差点への影響の最小化をはかる」】
周辺交差点のために、患者さんや病院スタッフの動きや仕事をどうにかするって言っていることに強い違和感を抱きます。公共交通が使える人は言わなくても使うと思う。心身がしんどい人、歩行や移動に困難がある人や付き添いがない人などが自動車を利用するというのが実情だと思います。そういう人は無理をしないで、って思いますが。また、予約診療は、患者さんの待ち時間の短縮と負担軽減、ひいては、病院スタッフの負担増加予防につながるものとして取り入れられている。予約診療の定着を図ることが、診療時間の短縮化、診療の質の低下を招かないように、切に願います。
【感想ぼそっと】
まず、高度医療や人材育成は、県の事業ではなくて、大学病院が中心となってやることで、国の事業ではないかと思うけど、どうでしょう。それから、ほんの感想ですが、狭い敷地に機能をつめこむことに危うさを感じます。規模が大きいと合理的なようで、1つトラブルが起こると全体に波及しやすいような・・・です。
「広島県高度医療・人材育成拠点基本計画 交通計画検討報告書」について
この報告書は、行政文書開示請求によって入手しました。全てを読みこなしていませんが、疑問、気づきなどをまとめました。さらにいろいろ深めて頂けると幸いです。
【1】「(4頁)必要駐車台数等の予測」の「①外来数」
北原加奈子健康福祉局長は答弁の中で、「①外来数1,800人/日」と言っており、「①外来数1,800人/日」には、「お見舞い・付き添い」「職員」は含まれていないようであるが、それでよいのだろうか。職員の駐車時間は8時間以上で、公共交通を利用できない時間帯の勤務もあろうし、出勤者と退勤者の駐車が重なる時間帯もある。さらに、保育所の設置も予定されており、職員たちの出入りは病院のごく周囲の交通事情に影響すると思われる。職員駐車場は別に駐車場を作るとか、地価高い駐車場を借り上げるとかするのだろうか。
【2】②自動車利用率、③タクシー利用率
「②自動車利用率45.8%③タクシー利用率6.1%」の根拠資料として、「(頁7)30広島市交通実態調査(通院目的)」、「(頁8)■目的[10]通院(治療・リハビリ)」が示されている。しかし、新病院と同じ様な規模の二次医療病院だけでなく、近所のかかりつけ医や耳鼻科、眼科、歯科、皮膚科などへの通院も含めた数値だと思われ、徒歩、自転車、バイクの割合いが高めになっているのではないか。両利用率は他の数値算出の基礎になるので、新病院と同じような病院で調査し、実態把握に努めるべきではないか。
ちなみに「(頁11)2.必要駐車台数等の予測(根拠資料)」には、「C県立病院(500床台)」の受診者数が取り上げられているが、この病院の駐車場での料金支払いシステムなどの記録を使えば、入庫時間帯や出庫時間帯、受診者駐車台数、面会者などの駐車台数について参考になる数が出るのではないか。そして、それができれば、「(頁11)2.必要駐車台数等の予測(根拠資料)」の中で、会計終了時間帯を出庫時間帯とみなしたりしてややこしい操作をする必要もなくなると思うが。
【3】「(4頁)⑬歩道乗入れ部滞留長」について
駐車場入り口にたどり着く前に、車道から歩道に乗入れて歩道を横切る必要がある。そして「(4頁)⑬(歩道乗入れの所要時間6秒/台と想定)」して、歩道乗入れ部滞留長が0mと計算されている。そして、「6秒台想定」について、「(13頁)2.必要駐車台数等の予測(根拠資料)」の右下に「歩道乗入れ部は左右の安全確認のみとして6秒と想定」と書かれている。つまり、歩行者、シルバーカー、ベビーカー、車いす、自転車、杖歩行者などは通らないとしているようである。無視していいのか?殊に、道路挟んで反体側には歩道がなく、しかも、自動車の出入りがあるので、歩行者等が病院側歩道を利用しがちになることも想定される。適切に想定し再検証が必要だと考えますが、どうでしょうか。
【4】「4頁⑭車寄せ必要台数(降車)」について
「(14頁)2.必要駐車台数等の予測(根拠資料)⑭車寄せ必要台数(降車)→駅前広場計画指針」の2点目「・1人当たりタクシー降車時間の参考値は0.5分/人、自家用車の平均停車時間は1分であることから、降車にかかる時間を安全側の1分/台と想定する。」とある。
車寄せに駐車させて、病人を降ろして発車させるまでにかかる時間を1分台と想定している。このタクシーには介護タクシーが含まれているか?さらに、タクシー降車と自家用車降車には、病人や高齢者、障害者、重症患者、杖利用者、介助必要者、車いす利用者、子どもと大きい荷物を抱えた保護者、病院備え付け車イスを借りる人などの来院者が想定されているか?根拠資料が駅前広場計画指針となっており、動作に障害がない人を想定した資料なのは全く不適切だと考える。なぜ、この指針を根拠にしたか?「病院前の車寄せ」で調査して、参考にするべきではないか?
【5】院内保育所について
「1頁 交通計画」の図の中に「院内保育所」が記されているが、何名規模か?利用者は保育園までどこを通り、どこに駐車して、どこを通って病院駐車場へ行って、出勤するのか?院内保育者と病棟の間の道路の道幅が狭くみえるが、滞留しないか?
【6】感染症流行時について
感染症流行期に、感染者、感染疑いのある人はどういう経路を通り、どういう動線を描くことになりますか?
【7】自動車と人の経路、動線を描き込んだ図の作成が必要
【北原局長答弁「公共交通での来院や予約診療の定着をはかることで周辺交差点への影響の最小化をはかる」】
周辺交差点のために、患者さんや病院スタッフの動きや仕事をどうにかするって言っていることに強い違和感を抱きます。公共交通が使える人は言わなくても使うと思う。心身がしんどい人、歩行や移動に困難がある人や付き添いがない人などが自動車を利用するというのが実情だと思います。そういう人は無理をしないで、って思いますが。また、予約診療は、患者さんの待ち時間の短縮と負担軽減、ひいては、病院スタッフの負担増加予防につながるものとして取り入れられている。予約診療の定着を図ることが、診療時間の短縮化、診療の質の低下を招かないように、切に願います。
【感想ぼそっと】
まず、高度医療や人材育成は、県の事業ではなくて、大学病院が中心となってやることで、国の事業ではないかと思うけど、どうでしょう。それから、ほんの感想ですが、狭い敷地に機能をつめこむことに危うさを感じます。規模が大きいと合理的なようで、1つトラブルが起こると全体に波及しやすいような・・・です。
by hiroseto2004
| 2024-01-17 22:36
| 広島県政(広島県議会)
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