【軍事(防衛)産業 軍機輸出についての感想文】
2024年 03月 23日
【軍事(防衛)産業 軍機輸出についての感想文】
「次期戦闘機 輸出解禁へ」(中国新聞記事3月16日(1)(3))
「自民、公明両党は15日、英国、イタリアと共同開発する次期戦闘機の第三国輸出の解禁に合意した。・・・政府は(自民党と公明党の)合意を受けて輸出方針を閣議決定し、26日に防衛装備移転三原則の運用指針を改定する方針」「将来、輸出する際を含めて国会が賛否を示す機会はなく、国際紛争の助長を避ける歯止め策の実効性も不透明だ。」記事には、岸田文雄首相、自民の渡海紀三朗、公明の高木陽介両政調会長が登場し、さらに「林芳正官房長官は第三国輸出の与党合意を『国際共同開発の成功に必要だ。尽力に感謝したい』と歓迎し、解禁手続きを進める考えを示した。」維新は防衛戦略上、第三国輸出は必要不可欠だと歓迎。青柳仁士衆院議員は国際共同開発の場合は例外なく(次期戦闘機に限定せず)認めるべきだ」とした。国民民主の榛葉賀津也「安全保障環境が複雑化したとして輸出方針を評価した。」そして、輸出先15カ国は、「米国、英国、フランス、ドイツ、イタリア、スウェーデン、オーストラリア、インド、シンガポール、フィリピン、インドネシア、マレーシア、ベトナム、タイ、アラブ首長国連邦」
わかりきったことだけど、武器とは、人を殺傷し、建築物や環境を破壊することを目的とする道具であり、開発とは、より効率的、効果的な殺傷と破壊を追求することだ。人を幸福にせず、幸福を破壊するもので、成長産業にはならない、してはいけないと思う。以前、日本版ニューズウイーク誌で、「武器見本市」の写真を見たことがある。一人の男性がでかい銃の類をかついで、満面の笑みを浮かべていた。上記の記事に登場する政治家たちは、笑みがこぼれるのを押し殺していたのだろうか。
輸出先は仲良しだが、日本の隣国、アフリカ、中東、中南米の多くの国がそうでもないのか。しかしことは複雑だ。日本の貿易相手国は、アメリカ、中国が1、2番だし、日本だけでなく中国もアメリカ国債をもってるし。情報は世界を巡り、観光客やら「研修生」、文化やスポーツ関係者もたくさん往来し交流してるし、ドラゴンボールは中国にもファンがたくさんいるって。環境問題、感染症対策、情報管理など世界みんなで取り組むべき問題が山積。なのに、平和的な解決ではなく、殺傷破壊道具を持ち込んで問題をこじらせていく。また、相手を限定して輸出しても、完全に管理できるのか。つい先日、「邦人、核物質密輸未遂 武装組織が核物質を提供する見返りに武器を受け取りたいと」で、その邦人が実際にウランやプルトニウムを渡してきたという。(中国新聞2月23日)闇の武器市場があるのだろう。そして、戦争などの終結後に残った武器が人を殺傷したり闇の市場に流れる。最新兵器なら、情報を盗まれて複製されるかも。