市長時代の「急進的新自由主義&LGBT推進派」と「一夫多妻」「女子供」発言 石丸伸二さんの「実像」はどちらか?
2024年 07月 16日
https://youtu.be/PZ5tBEDqhDo
東京都知事選挙で大善戦した前安芸高田市長・石丸伸二さんの市長時代の姿勢で、実は、
筆者が評価できる数少ない部分があります。要約すれば以下のようなものです。
「無理に人口を増やそうとするより人口が減ることにどう対応するかを考えたほうが良い。」
この点については同意します。
正直、出生率は例えば、日本と同じ「元枢軸国」のイタリアや、「元日本」の大韓民国、中華民国が日本よりも低くなっています。逆に言えば、日本はいまや、諸外国と比べてもそこまで異常な少子化国家ではないのです。
問題は日本がこの3カ国に一人当たりGDPで負ける、または負けつつつあることです。
そもそも政策さえ誤らなければ人口減少は実は環境負荷を増やさずに一人当たり豊かさを増やす無死満塁のチャンスだったとも言えます。
ただでさえ狭い日本の国土をゆったりと利用することで、戦前から日本の最大の弱点でもある
食料やエネルギーの自給率を引き上げる。そういうチャンスでもあるのです。
そして、今までよりも1人1人の労働者を大事にする。また、1人当たりの研究開発投資を
増やすという手もあります。
ところが、日本政府も、自治体も、企業もあるべき方向とは全く逆方向へ走ってきた。
これがここ、30年間の日本の悲劇だったのです。
労働者は使い捨てにする。大学交付金は減らしまくる。
人口が減るから、と言う理由で、公務員も減らしまくり、非正規ばかりに。その結果
行政サービスの安定供給に不安が出る。
一方で、人口は減っているのに相変わらず山を削り田んぼを潰して新しい宅地や商業地開発
を行う。その結果、地方行政に余計な負担がかかる。
こうした誤った方向で、25年~30年、突き進んできたからこそ今の日本の惨状がある。
人口が減ったからということではない。
高齢者が悪いという論調も石丸氏支持者を中心に煽っている人が多いですが、
現実には、例えば70代の単身女性は半数以上が働いています。
日本は、高齢者が異常な高い割合で働く国です。その点は、例えば米国とも、スウェーデンなど
北欧の福祉国家とも違う。それなのに、庶民の税負担が高いわけです。
これは、高齢者が悪いというよりも、政府のお金の使い方が間違っている、と言うべきでしょう。
結局、一部の政府に寄生する政商にお金がどんどん流れて行ってしまう。
高齢者に直接行った税金はまだ、高齢者が消費したり、医療、介護従事者が消費して経済を回しますが、そうではなく、中抜きへ消えてしまう部分が日本はやたら多いのではないか?
少子化を過剰に悪とすることは筆者も反対ですし、石丸伸二さんもそういうご認識であったのは事実です。
ただ、石丸伸二さんの場合は、年配市議を叩くことで、留飲を下げてもらう方向に突破口を見出した。
それが筆者との決定的な違いです。
さて、石丸伸二さんは安芸高田市長時代に同市の婚活事業も廃止したと伺っています。
いろいろな価値観を尊重するというのも理由だと伺っています。
筆者は、安芸高田市長としての石丸さんは、いわゆる田舎の首長としては珍しい急進的な多様性推進、
筆者は、安芸高田市長としての石丸さんは、いわゆる田舎の首長としては珍しい急進的な多様性推進、
LGBTQ推進派だったと思いますし、それを隠す必要もないと思います。
一方で、新自由主義的理由、すなわち緊縮財政の文脈で婚活事業廃止をしたのも事実で、新自由主義グローバリストかつLGBT推進派というのが石丸さんの実像です。
そのあたりの感性も、アメリカンな意味でのいわゆる「進んだ教育」を受けた東京の特にインテリの若者にはバカ受けしたと思います。
賛否、議論はいろいろあろうが、それはそれで、石丸さんが首長として示された大きな方向性だと思います。
隠す必要もないし、隠しても無駄です。
都知事選後のテレビの「ここまでいって委員会」でも、田嶋陽子さんらに対して、ご自身の安芸高田市長として
都知事選後のテレビの「ここまでいって委員会」でも、田嶋陽子さんらに対して、ご自身の安芸高田市長として
やって来られたことに基づき、堂々と回答すれば良かった。
ところが、男女・右派左派問わず、年配のエライ人の多くが共有している「人口を(無理をしてでも)増やすべき」
ところが、男女・右派左派問わず、年配のエライ人の多くが共有している「人口を(無理をしてでも)増やすべき」
という方向に迎合して、結局「一夫多妻制復活がどうのこうの」と言い出すから皆、呆れ果て、余計におかしいことになった。
結果として田嶋陽子さん、泉房穂さん、須田慎一郎さんら番組に出てくる「年配のエライ人」よりさえ、石丸さんが古臭く見えてしまった。
ああいうところで堂々と本来の自分のやってきたことに胸を張れない人間は政治家として全く評価できません。
結果として田嶋陽子さん、泉房穂さん、須田慎一郎さんら番組に出てくる「年配のエライ人」よりさえ、石丸さんが古臭く見えてしまった。
ああいうところで堂々と本来の自分のやってきたことに胸を張れない人間は政治家として全く評価できません。
おそらく、都知事選立候補の過程で、自民党員でもむしろ、旧統一協会に近い価値観の方に応援され、
そちらになびいたのやもしれぬ。
そうだとしても政治は結果だ。内心どう思っていようが関係ない。言ったこと、やったことで評価
されるわけです。
7月16日現在の石丸さんは、若者悪いところ=アメリカンな新自由主義と、昭和の年配者ですら呆れてしまう
一夫多妻などという古い価値観の怪しげなハイブリッドと化しています。自滅しているように思えます。
ただ、一方で、石丸さんを一度信じてしまった人は「切り取りだ!怪しからん!」と現実を認めようと
はされないかもしれない。一定数の石丸さんを信じておられる方はおられ、そういう方を基盤に参院選比例代表に出られれば上位当選の可能性が高いようにも見受けられます。
by hiroseto2004
| 2024-07-16 22:39
| 安芸高田市政
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