アジア大会30周年の原爆の日 「アジアの中の広島」こそ平和都市の王道 広島瀬戸内新聞ニュース8月6日

https://youtu.be/9Vq1fvZxSDE?si=vgGRaKkFJbDaz19m

廣島

戦前・戦中。軍都。アジアへの帝国陸軍の出撃基地　

第五師団司令部、第二総軍。

原爆投下

ヒロシマ

国際平和文化都市　広島平和都市建設記念法

1991年初めて平和宣言でアジアへの加害責任を謝罪

1994年アジア大会

パレスチナ含めて参加。

2023年　

G7広島サミット

米国忖度の加速？

パールハーバーと姉妹公園？！協定

2024年

イスラエルは呼ぶけどパレスチナは呼ばない

これからは米国忖度都市　HIROSHIMA？これで良いのか？

　　２０２４年現在、パレスチナにおけるイスラエルによる侵略・虐殺(実際はガザだけではない)を放置する一方で、ロシアは非難し、ウクライナ支援という、米国政府のダブルスタンダードは、さらに米国の権威を低下させています。

　米国国内でも経済格差が拡大・放置され、矛盾・不満が蓄積しています。　正直、インド、中国と言ったアジア諸国が勃興する中で米欧の相対的な地位の低下は避けられなかったが、パレスチナ問題でのダブスタぶりはさらに傷を深くするでしょう。問題は、現在の広島の平和行政が過度に米国忖度に傾いていることです。

■窮地に立つ米国、広島に赦してもらって巻き返し？

　さて、米国の三大黒歴史といえば、１，先住民虐殺　２，アフリカ系(黒人）奴隷問題　３，核兵器使用でしょう。

　事実を率直に申し上げますと、中国もロシアも朝鮮も核兵器は持っているけど使ったことはない。ところが、米国は二度も使っているのだ。これは、動かせない事実だ。

　そうした中で、米国はＧ７広島サミットという機会になんとか、核兵器使用を黒歴史でなくそうとしている。

　具体的には米国側のきちんとした謝罪も反省もない形で広島にうやむやにしてもらうことです。

それなら、核兵器使用なんてたいしたことなかった、ということにできる。

　広島は平和教材からG7広島サミットを前にしてはだしのゲンや第五福竜丸を削除しました。諸説あるが、Ｇ７広島サミットでお見えになるバイデン大統領のお目を汚さぬように、と見るのが素直な見方です。

　そして、広島サミット２０２３で、採択された広島ビジョンも結局、米国の核兵器保有を正当化するものでした。否、オバマ政権が一時期積極的だった核兵器の先制不使用すらない酷いものでした。このように、米国にゴマをする宣言を広島で出させたことに意味があります。そして、サミット一年後の２０２４年５月にバイデンは核実験を行った(というニュースをリークした)。完全に広島はバイデンに舐められています。

　また、米国政府は、２０２３年広島市に「パールハーバー記念公園」と平和記念公園の姉妹協定を申し込み、松井市長は議会にも諮らずに、同年６月末、この協定を結んでしまいました。２０２４年度からは関連予算が執行されています。　米国政府はヒロシマ・ナガサキと言う原爆使用はまったく反省も謝罪もしていない。その状況で広島が米国政府と結んでしまうということは、米国政府の大きな外交的勝利です。すなわち、極論すれば、今後の核兵器使用について広島からお墨付きをもらった、ということになってしまいます。

■米国大喜び、そしてロ中朝等にも暴走の口実与える「米国忖度」

　そして、広島市は２０２４年の平和記念式典にイスラエルは呼ぶ一方で、ロシア・ベラルーシは２０２２年、２３年同様、呼ばない。そしてイスラエルに侵略されているパレスチナは呼ばないという。

　まさに、米国政府が大喜びの対応です。日本政府ですら、いまや、パレスチナの国連加盟は支持している。先日、イスラエル人入植者＝侵略者への経済制裁も決めています。広島市は、日本政府以上に米国に忖度しているのではないでしょうか？　いわば「米国忖度のＨＩＲＯＳＨＩＭＡへ」変質です。　岸田総理でなければこういうことはなかったろう。広島でサミットを開かないからです。安倍さんでも高市さんでもあり得なかったでしょう。

そして、今後は「核兵器を使用した米国すら広島に許されるなら俺たちだって核を持っても、軍拡をしても許されるだろう」という方向で、ロシアも中国も朝鮮もインドもパキスタンも、今渦中のイスラエルも、加速しかねません。

■G7広島サミット記念館建設でアオギリ衰弱　湯崎英彦知事の失態

そして、湯崎英彦知事も、平和記念公園の原爆資料館の近くに「Ｇ７広島サミット記念館」を建設。ところがその作業中に被爆アオギリの根っこを切ってしまうという失態で、アオギリが衰弱している。時代に逆行した米国忖度で広島の価値が暴落している現状を表しているようにも思えます。

　■米国の権威低下の今こそ、アジア大会１９９４に立ち返ろう！

さて、３０年前の１９９４年、広島広域公園をメインに広島アジア大会が開催された。いわゆる１９９３年のオスロ合意でパレスチナ和平が盛り上がったかに見える中で、パレスチナ代表も来られた。これからはアジアの時代だ。当時の平岡敬市長や藤田雄山知事もそういう雰囲気だったのです。今の、マスコミや広島市、広島県の、いわば、米国・欧州に偏った雰囲気とは正反対でした。

　次期米国大統領にトランプがなろうがハリスがなろうが、米国の権威低下は避けられません。　たしかに米国、とくに民主党は、人権・環境を表面重んじてきましたが、他方で戦争しまくり、経済侵略しまくりでした。とはいえ、米国の権威の低下により、とくに女性の人権、あるいは環境と言った価値が米国の道連れで低下しかねない懸念はあるのも現実です。米国の権威低下の中で、どう一人一人の権利を守っていくか、環境を守っていくか。そういう議論を発信していくこと。　それから、日本だけでなくパレスチナでも中国でも米国でも、世界的に豪雨、熱波、そして地震や火山など自然災害が大きな犠牲を起こしています。　食料や水の安全保障に暗雲が垂れ込めている。そういう部分で世界が協力していき、信頼醸成を図っていくべきです。

　いまこそ、北東アジア非核地帯条約とアジアの緊張緩和など、アジア大会開催経験のある広島が声を上げていくべきではないでしょうか？

米国の核に頼らない安全保障、アジアの　緊張緩和、そして核兵器禁止条約に入る環境整備としての安全保障環境への改善。

その努力を日本政府にも促すべきだ。また、平和首長会議加盟都市、特にアジアの諸都市とスクラムを組んで、米中露の関係核保有国政府に核を使わないという保障を迫っていくべきだ。

　米国政府に手を差し伸べてもらって喜んでいる場合ではないのです。

　他方で、足元から広島の政治を市民、県民の手に取りもどしていく。その取り組みが必要ではないでしょうか？

■平和行政の今後、大いに議論すべき時

　平和行政の今後について、もう一度大いに議論すべきです。松井市長は市民社会、と言うことを良く強調されます。それなら米国政府と結ぶのではなく、既存の平和首長会議を強化すれば良いだけです。ホノルル市も平和首長会議に入っている。核兵器禁止条約推進で頑張っている。自治体同士のスクラムを強めて、国家の指導者に迫っていく。それが地方行政としての平和運動の王道です。

例えば、平和記念式典にはすべての国・地域を招待するという原則に立ち返る。ただし、核兵器禁止条約に入っている国とそうでない国、とくに核保有国で侵略戦争を行っている国とは対応に変化をつけるべきです。核兵器禁止条約に入っている国・地域こそ招待し、前後の日程で今後のことを話し合う作戦会議的なものを開催する。他方で、核保有国、特に侵略戦争を行っている国については批判するが、他方で、将来を担う若手政治家に広島に勉強に来てもらい、将来の変革へ種をまく。こうしたことも含め、大いに議論していくべきでしょう。

　さとうしゅういちと広島瀬戸内新聞は「あなたの手に広島の政治を取り戻すヒロシマ庶民革命」を進めて参ります。

１． 署名運動などで、広島の政治に働きかける

２． 勉強会の開催で有権者の意識変革を促す

３．広島県政における政権交代

■楾大樹先生「檻の中のライオン」講演会WITHお好み焼き

権力のある人をライオンにたとえ、権力者の暴走への対処法を皆様に全国１０００か所でお話ししてこられた弁護士の楾大樹先生。

今回は、お住いの地元・祇園でお好み焼きを交えながら、楾大樹先生のお話をうかがいませんか？

お待ちしております。

日時　8月31日(土)12時－15時

場所　鉄板焼き居酒屋じゅげむ　広島市安佐南区祇園２－２－２

料金　２５００円(クリアファイル、お好み焼き、ウーロン茶付)

楾大樹先生の「檻の中のライオン」講演会を「じゅげむ」にて開催予定です。お好み焼き＋ウーロン茶＋クリアファイル付きです。お待ちしております！

ビールなども飲んでも構いませんが(笑)、それは別料金です。人数確認の必要があるため、お申し込みは8月2７日(火)までに佐藤まで。　０９０－３１７１－４４３７　hiroseto2004@yahoo.co.jp