複数断層面が連動した関東大震災の教訓 広島瀬戸内新聞ニュース2024第36週深掘り①
2024年 09月 01日
複数断層面が連動した関東大震災の教訓 広島瀬戸内新聞ニュース2024第36週深掘り① https://youtu.be/9v19b-ycg_U?si=sGEF15M3L8cB1kME @YouTubeより
複数断層面が連動した関東大震災の教訓
関東大震災101年。最近の研究では関東大震災は3つの大きな地震で構成されていることが明らかになっています。
最初の11時58分小田原付近の地震M7.9、12時1分の東京湾のM7.2地震、12時3分頃の山梨県東部富士五湖地方付近のM7.3の地震。東京に大きな被害が出たのは12時1分頃の東京湾のM7.2地震による部分が大きいでしょう。東京との距離から推測すると阪神淡路大震災のときの神戸みたいな感じの打撃が東京に加わったと思われます。
最初の小田原付近の地震(M7.9)だけでは、確かに神奈川県西部での壊滅的な地震動による被害、また鎌倉など、幅広い地域での大津波被害は説明できるのです。
しかし、東京23区の山の手あたりとはかなり距離があり、せいぜいが震度5強程度。あれほどの壊滅的な被害にはつながらなかったはずです。東京湾のM7.2の地震が東京における壊滅的な被害になったのではないか?
実際に寺田寅彦も2度目の地震と見られる方が大きかったと証言しています。
能登半島大震災も3つ以上の活断層が動いて起きた。
大震災を起こすような地震の時は、ひとつだけの断層ではなく、複数の断層面が連動する。これが当たり前だということが現代に通じる関東大震災の一つの教訓ではないでしょうか?
都市防災や原発の安全基準などにきちんと反映させていくべきでしょう。
広島近郊には岩国断層帯、五日市断層帯、己斐断層、安芸灘断層群などがあります。これらが連動することも想定すべきでしょう。
広島市で言えば山沿いの団地では土砂災害で孤立、都心部では液状化や津波による橋の損傷などで各島が孤立。巨大な孤立集落だらけになる可能性がある。広島県病院などを廃止してエキキタに独法で一本化することが本当に正しいのか?防災面でも検証すべきです。兵庫では震災の教訓で公的病院を統廃合しても県直営にしています。
原発についていえば、先日は敦賀原発が規制委員会により、不合格となりました。どうも再審査を申請すると、今度は今回不合格の原因となった断層以外の断層が無数にあって、藪蛇になるので再審査は難しいようです。
by hiroseto2004
| 2024-09-01 21:42
| 事故・災害・事件
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