次亜塩素酸ナトリウムに酢酸混ぜ、塩素ガス発生、中区クリニックで9人体調不良
これは危険ですね。
NaClO + CH3COOH → HClO + CH3COONa
でしょうか。さらに、おそらく、酢酸のH+イオンの影響でHClOが不安定化して、
2HClO+2H+→2H2O+Cl2
と言うことにはなりえますね。
中区クリニックで有毒ガス 9人体調不良 19人が透析で転院|NHK 広島県のニュース
2日午前、広島市中区のクリニックで有毒なガスが発生し、体調不良を訴えた9人が別の病院で治療を受けています。
警察は、クリニックのスタッフが誤って薬品を混ぜたことが原因とみて、詳しい状況を調べています。
2日午前9時半すぎ広島市中区中島町にある中島土谷クリニックから「薬品を混ぜていて塩素のようなものが発生し、30人ほどがせきこんでいる」と消防に通報がありました。
消防やクリニックを運営する医療法人によりますと、当時、クリニックの中には約140人がいて、全員外に避難したということですが、このうち看護師と患者計9人が体調不良を訴え、近くにある別の病院で治療を受けています。
全員意識はあり、回復に向かっているということです。
このほか、このクリニックで透析治療を行っていた患者19人も透析治療のため病院に移って入院したということです。
このクリニックは透析治療などを専門に行っていて、警察によりますと建物の4階でクリニックのスタッフが透析の機械を消毒する薬品を誤って混ぜ、有毒なガスが発生したとみられるということです。
警察は化学が専門の機動隊員15人を現場に派遣し、4時間あまりにわたって周辺への立ち入りを規制しました。
警察はクリニックの職員から話を聞くなどして当時の詳しい状況を調べています。
【クリニックの医療法人 会見で説明】
2日夕方、クリニックを運営している法人が会見を開き、経緯を説明しました。
はじめに、クリニックを運営する医療法人あかね会の土谷治子理事長が「患者さま、ご利用者、近隣の皆さまにご迷惑をおかけしましたこと深くおわびをいたします」と述べ、謝罪しました。
その上で、当時の状況を説明しました。
透析治療を行うフロアであるクリニック4階の機械室で臨床工学技士が透析機械の消毒液の補充作業を行っていたところ、何らかの原因で手順を誤り「次亜塩素酸ナトリウム」と「酢酸」の消毒液が混ざってしまい、塩素が発生したとみられるということです。