広島県知事選挙・安佐北区県議補選 なぜ、日本共産党候補に乗らないのか 佐藤周一(庶民革命ひろしま代表)
2025年 10月 03日
広島県知事選挙・安佐北区県議補選 なぜ、日本共産党候補に乗らないのか
佐藤周一(庶民革命ひろしま代表)
広島県知事選挙・県議会補欠選挙 候補者公募中
庶民革命ひろしまは、湯崎英彦知事の路線からの脱却を掲げ、広島の政治を庶民の手に取り戻すことを目指しています。その中で、「湯崎知事に批判的な日本共産党候補になぜ乗らないのか?」というご質問を、有権者や報道関係者の皆様からいただいております。ここに、私たちの立場と背景を明確にし、説明責任を果たします。
1. 候補者公募へのこだわりと選挙戦略
私たちは、県知事選挙・県議会補欠選挙ともに、公募による候補者擁立にこだわっています。これは、政党の枠を超えた市民参加型の政治を実現するためです。仮に擁立が不調の場合は、現知事の後継とされる横田美香氏の落選運動に切り替える可能性が高いと考えています。
2. 2023年県議選での誹謗中傷と逆風
2023年の県議選において、私は無所属・れいわ新選組推薦で立候補しましたが、選挙を前にネット上で誹謗中傷を受けました。情報開示請求を経て裁判に至り、共産党系活動家が責任を認め、2024年秋に勝利的和解となりました。
しかし、選挙当時は、12年間の活動の中でも例を見ないほどの逆風を感じました。ネット上のデマが拡散され、地域の有権者の中にはそれを信じて支持を取りやめた方も少なくありませんでした。これは、民主主義の根幹を揺るがす深刻な問題であり、私自身にとっても大きな試練でした。
3. 原爆ドーム前での事件と共産党との軋轢
2023年2月23日、私は原爆ドーム前で開催されたある集会に一人で参加しました。れいわ新選組の支持者には現役世代の若者が多く、多忙なためこうした集会には参加しづらい事情があります。また、私の支持者も地元での支持固めに奔走していたため、単独での参加となりました。
その場で、力士のような体格の共産党員とみられる数人の女性に取り囲まれ、「安佐南区での立候補を取りやめて、東区から出ろ」と迫られました。選挙区を他人に指図される筋合いはありません。こうした振る舞いは、古めかしい言葉で言えばスターリン主義的であり、若手の支持を得られない原因ではないでしょうか。私は即座に断り、恐怖を感じながらも隙を見て逃げ出し、社民党の隊列に紛れて難を逃れました。
その後、日本共産党の一部支持者が私の悪口を触れ回っているという情報も入りました。選挙後には、年配の共産党員から「票が思ったほど伸びなかったのう。うちから市議に出ればいいのに」と、にやにやしながら“降伏勧告”を受ける場面もありました。私は広島において、共産党に先行して非正規公務員やケア労働者の問題に取り組んできたという自負があります。どうやら、共産党にとって私は“目の上のたん瘤”のようです。残念ながら、無礼な振る舞いが続いているのが現状です。
4. サミット翼賛への加担と理念の乖離
2023年の広島県議選において、日本共産党の県議候補(いずれも当選)のお二人は、広島サミット誘致を「評価する」、あるいはサミット開催に「期待する」といった趣旨の回答を、マスコミや市民団体のアンケートで示されていました。私はこの姿勢に強い疑問を抱いています。
私は一貫して、サミット誘致を「評価しない」、開催にも「期待しない」という立場です。G7とは、旧白人帝国主義国家の首脳による会合であり、超富裕層の代弁者の集まりです。そんなものに何を期待するというのでしょうか。
ちなみに、安佐南区の共産党市議候補は「評価しない」「期待しない」と明確に回答されていました。他方で、岸田総理が「広島ビジョン」を打ち出した際に「怒りを覚えます」とSNSに投稿していた共産党県議が、実はサミットに勝手に期待していたとは…。私は彼女の市議時代の20年間、応援してきただけに、がっくり来ました。そして、今回の県議選で彼女と争うことになったのは、正しかったと確信しています。今後、定数が複数あるような選挙では、彼女らには投票しないでしょう。
5. 巨大病院構想への姿勢と利権構造への懸念
湯崎知事が進める県病院の独法化・巨大病院構想に対して、共産党関係者が跡地利用について湯崎県政側と交渉していたという情報を直接伺いました。これは、構想そのものを撤回に追い込むべき局面でありながら、利権に関与しているように見える行動であり、残念ながら信頼を損なうものでした。
6. 是々非々の姿勢からの落胆と今後の展望
かつて私は、共産党の是々非々で地方行政を監視する姿勢を評価し、限定的に個人として応援したこともあります。しかし、現在の状況では、組織としての共闘は困難です。
それでも、共産党の支持者の方々を含め、無党派、自民、公明、立憲などの支持層の方々とも、「庶民の手に広島を取り戻す」「湯崎路線からの脱却」という共通の目的において、広島県知事選挙・県議会補欠選挙、将来的には広島市長選挙などに取り組む可能性は十分にあります。
結び
私たちは、現場感覚と倫理を軸に、透明性ある政治を目指しています。そのためには、過去の経験を踏まえ、信頼できる市民候補を公募し、広島の未来を共に創る仲間を募っていきます。ご理解とご支援を心よりお願い申し上げます。



