― 昔の人の記録に正直になり、複数断層連動地震を想定せよ ―
2026年 01月 07日
― 昔の人の記録に正直になり、複数断層連動地震を想定せよ ―
皆さん、こんにちは。広島・瀬戸内新聞の佐藤周一です。
今日は、原発や防災の議論の前提となる「地震の想定」について、どうしてもお伝えしたいことがあります。
それは、
“江戸時代以前の地震記録に、もっと正直になろう”
ということです。
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■ 昔の人の記録は、現代の想定より「広く、深く、正確」だった
日本には千年以上前から、地震や津波の記録が残されています。
ところが近代の地震学は長い間、こう言ってきました。
「こんな広範囲に揺れるはずがない」
「東海と北陸で同時に津波なんて起きるわけがない」
「古文書は誇張されている」
しかし、近年の研究で分かってきたのは、
誇張されていたのは古文書ではなく、現代の“想定の方”だったということです。
869年の貞観地震も、1707年の宝永地震も、
記録を素直に読めば、
複数の断層が連動し、広範囲が同時に揺れ、津波が複数の地域を襲った
と書かれています。
昔の人は、見たまま、感じたままを書き残した。
それを「あり得ない」と切り捨ててきたのは、私たち現代の側です。
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■ 想定を狭くすれば、対策は甘くなる
想定を狭くすれば、
- 原発の耐震設計は甘くなる
- 津波対策は小さくなる
- 避難計画は「机上の空論」になる
これは、あなたも私も、広島・島根で何度も見てきた現実です。
浜岡原発の不正も、島根原発の過小評価も、
根っこは同じです。
「想定を広げると困る側」が、想定を狭くしてきた。
その結果、
“想定外”という言葉が量産され、
市民の命が後回しにされてきました。
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■ 今こそ必要なのは「複数断層連動型地震」を前提にした想定見直し
日本列島は、断層がつながり、連動し、飛び連動する国です。
それを昔の人は、記録として残してくれた。
ならば私たちは、
その記録に正直になり、想定を広げる勇気を持つべきです。
- 古文書を“誇張”ではなく“観察記録”として扱う
- 断層を一つずつではなく“連動”で評価する
- 原発の耐震・津波想定は“最悪の連動”を前提にする
- 行政は「コスト」ではなく「命」を基準に判断する
これが、未来の命を守る唯一の道です。
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■ 歴史の教訓を無視した国に、未来は守れない
広島は、歴史の痛みを知る街です。
だからこそ私は、
「記録を軽視する社会は、必ず同じ過ちを繰り返す」
と強く訴えたい。
昔の人の記録を信じることは、
過去に戻ることではありません。
未来を守るための、最も科学的で、最も誠実な姿勢です。
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■ 市民が声を上げれば、想定は変えられる
想定を変えるのは、専門家だけではありません。
行政でもありません。
声を上げる市民です。
あなたです。
浜岡の不正を暴いたのも、たった一人の通報者でした。
市民の声は、社会を動かす力を持っています。
広島から、島根から、
そして日本全国から、
「昔の記録に正直な防災を」
「複数断層連動を前提にした命を守る想定を」
一緒に求めていきましょう。
ありがとうございました。
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by hiroseto2004
| 2026-01-07 17:36
| 事故・災害・事件
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