イランは、大正デモクラシー時代の日本に酷似 露中朝とひとまとめにできない
2026年 01月 14日
イランという国は、よく「独裁国家」とひとまとめにされますが、実際はロシアや中国、北朝鮮とはまったく違う仕組みで動いています。
イランには普通選挙があり、改革派の大統領が選ばれることもあります。政権交代も起きます。大学では女性の進学率が高く、医者や研究者にも女性が多い。社会の中には、変わろうとする力がしっかり存在しています。
ただし、大きな問題が一つあります。軍事組織である「革命防衛隊」が強すぎて、文民の政治を上から押さえつけてしまう構造です。 最高指導者が軍事の統帥権を握っているため、政府より軍事組織の方が強くなりやすい。
これは、戦前の日本の「大正デモクラシー」によく似ています。選挙も政党政治もあったけれど、軍部が“統帥権”を盾に政治を超越してしまった時代です。民主主義の芽はあったのに、軍事権力がそれを押しつぶしていった構造です。
また、どの国でも「国家の一部が暴走する」ことは起こり得ます。戦前日本の特高警察、トランプ政権下で問題になったICEの強権的な運用など、民主主義国家でも例外ではありません。
つまり、イランは「完全な独裁」ではなく、「民主化の力と軍事権力がせめぎ合う未完成の国家」 というのが実態に近い姿です。
だからこそ、最高指導者の権限を象徴的なものにし、軍事の統制を文民側に戻すことができれば、イランは大きく変わる可能性を持っています。改革派の政治家や専門家も多く、社会の基盤も整っているからです。
by hiroseto2004
| 2026-01-14 17:07
| 国際情勢
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