「イランと米国 歴史を踏まえた対話こそ必要だ」
2026年 02月 08日
「イランと米国 歴史を踏まえた対話こそ必要だ」 https://www.youtube.com/live/4BlMaj1cObU?si=a_xG_sbObUtw2oMy @YouTubeより
■ 広島瀬戸内新聞 社説
「イランと米国 歴史を踏まえた対話こそ必要だ」
イラン核協議の再開に向け、米国が武力を背景に引き続き強硬姿勢を示している。だが、そもそも米国はイランに対して「指図できる立場」なのか。この根本的な問いを、私たちは忘れてはならない。
1953年、米国は英国と共に、民主的に成立したモサデク政権をクーデターで倒し、パフラヴィー国王による独裁体制を支えた。イラン国民の間に深い不信が刻まれたのは当然である。さらに、核兵器を世界で唯一使用した国としての歴史、核兵器を保有するイスラエルを長年甘やかしてきた姿勢も、米国の道義的正当性を弱めている。
■ 広島瀬戸内新聞 社説
「イランと米国 歴史を踏まえた対話こそ必要だ」
イラン核協議の再開に向け、米国が武力を背景に引き続き強硬姿勢を示している。だが、そもそも米国はイランに対して「指図できる立場」なのか。この根本的な問いを、私たちは忘れてはならない。
1953年、米国は英国と共に、民主的に成立したモサデク政権をクーデターで倒し、パフラヴィー国王による独裁体制を支えた。イラン国民の間に深い不信が刻まれたのは当然である。さらに、核兵器を世界で唯一使用した国としての歴史、核兵器を保有するイスラエルを長年甘やかしてきた姿勢も、米国の道義的正当性を弱めている。
イランは確かに問題を抱える。政治的抑圧、女性の権利をめぐる課題、治安部隊の暴力など、国際社会が懸念すべき点は多い。しかし、イラン社会は単純な独裁国家ではない。選挙による政権交代が起き、女性医師や研究者の割合は日本より高い。社会の多様性と変化の可能性を直視する必要がある。
日本は、イランと長く友好関係を築いてきた。テヘランには広島・長崎を扱う平和博物館があり、核の惨禍を共有する歴史的つながりもある。核兵器の被害国として、米国の軍事行動を無批判に支持することは、歴史に対する誠実さを欠く。
国内では「イランは女性差別の独裁国家だから米国の攻撃は正しい」といった短絡的な言説も見られる。しかし、歴史を踏まえれば、米国の強硬姿勢がイランの保守強硬派を勢いづかせ、改革派を弱体化させてきた側面は否定できない。対立の激化は、むしろイラン社会の閉塞を深めるだけである。
国内では「イランは女性差別の独裁国家だから米国の攻撃は正しい」といった短絡的な言説も見られる。しかし、歴史を踏まえれば、米国の強硬姿勢がイランの保守強硬派を勢いづかせ、改革派を弱体化させてきた側面は否定できない。対立の激化は、むしろイラン社会の閉塞を深めるだけである。
米国国内にも、対イラン政策に疑問を呈する市民運動が存在する。2020年には反戦女性団体がイラン利益代表部を訪れ、米国の過去の行為を謝罪した。米国社会も一枚岩ではない。
日本が果たすべきは、同盟国への追随ではなく、歴史的友好関係と平和国家としての立場を生かし、対話の環境づくりを後押しすることだ。武力ではなく外交による解決を求める声を、国際社会に向けて発信し続けたい。
イラン・米国関係の詳細年表(1950年代〜2026年)
1953年
CIAとMI6がクーデター(アジャックス作戦)を実行し、モサデク政権を転覆
パフラヴィー国王(シャー)が復権し、米国寄りの体制が確立
イラン国民の間に「米国は民主主義を破壊した」という深い不信が形成される
イラン・米国関係の詳細年表(1950年代〜2026年)
■ 1950年代
1951年
モハンマド・モサデク首相がアングロ・イラニアン石油会社(現BP)を国有化
英国が強く反発し、米国も「共産化の恐れ」を理由に介入姿勢を強める
1951年
モハンマド・モサデク首相がアングロ・イラニアン石油会社(現BP)を国有化
英国が強く反発し、米国も「共産化の恐れ」を理由に介入姿勢を強める
1953年
CIAとMI6がクーデター(アジャックス作戦)を実行し、モサデク政権を転覆
パフラヴィー国王(シャー)が復権し、米国寄りの体制が確立
イラン国民の間に「米国は民主主義を破壊した」という深い不信が形成される
■ 1960〜1970年代
1960〜70年代
シャーは「白色革命」と呼ばれる近代化政策を推進
女性参政権、教育改革、土地改革など
一方で、秘密警察SAVAKによる拷問・弾圧が横行
都市の商人(バザール)、学生、宗教勢力、労働者など幅広い層が不満を蓄積
シャーは「白色革命」と呼ばれる近代化政策を推進
女性参政権、教育改革、土地改革など
一方で、秘密警察SAVAKによる拷問・弾圧が横行
都市の商人(バザール)、学生、宗教勢力、労働者など幅広い層が不満を蓄積
1978年
反政府デモが全国に拡大
シャー体制の正統性が急速に失われる
反政府デモが全国に拡大
シャー体制の正統性が急速に失われる
1979年
イラン革命
シャーが亡命、ホメイニ師が帰国し、イスラム共和国が成立
革命は当初「庶民の怒り」が主導したが、最終的に宗教指導者が主導権を掌握
イラン革命
シャーが亡命、ホメイニ師が帰国し、イスラム共和国が成立
革命は当初「庶民の怒り」が主導したが、最終的に宗教指導者が主導権を掌握
■ 1980年代
1980〜1988年:イラン・イラク戦争
イラクのフセイン政権がイランに侵攻
米・ソ・中・仏など主要国はイラクを支援
イランは国際的に孤立
日本は比較的中立的立場を維持し、イランとの関係を保つ
■ 1990〜2000年代
1989年
ホメイニ師死去
ラフサンジャニ大統領が経済再建を進める
1997〜2005年
改革派ハタミ大統領
対話路線・市民社会の拡大を推進
欧州との関係改善が進む
2005〜2013年
保守強硬派アフマディネジャド政権
核開発が加速し、国際的緊張が高まる
■ 2010年代
2013〜2021年
穏健・改革派ロウハニ政権
欧米との交渉が進み、2015年に歴史的合意
2015年:イラン核合意(JCPOA)成立
イラン:核濃縮の大幅制限
米英仏など:経済制裁解除
イラン国内では若者・女性が改革派を強く支持
2018年
米国(トランプ政権1.0)が核合意を一方的に離脱
制裁再強化
イラン国内で「改革派は米国に裏切られた」という失望が広がり、
→ 投票率低下 → 保守強硬派が復権
■ 2020年代
2020年
米反戦女性団体 Code Pink がイラン利益代表部を訪れ、
1953年クーデターや対イラン政策への謝罪行動
2021〜2024年
イランでは保守強硬派が政権を掌握
経済悪化・物価高騰が深刻化
保守強硬派大統領の事故死
改革派ペゼシュキヤーン大統領が当選
再び対話の可能性が生まれる
2025年
米国(トランプ政権2.0)がイスラエルと歩調を合わせ、
核保有国イスラエルではなくイランへの軍事攻撃を実施
2026年初頭
イラン国内で物価高騰・政治不満から大規模デモ
多数の死者が発生
国際社会は懸念を表明
米国が軍事圧力強める。イラン側が核協議再開に応じる。
広島瀬戸内新聞では衆院選広島開票速報おしゃべり会もやってます。入退出ご自由です。気が向いたらお立ち寄りください
2/8日 21:00-
お待ちしております。
時刻21:00
Zoom ミーティングに参加する
https://us02web.zoom.us/j/4117183285?pwd=bFhrcTlWOUpPRmZhUGFkTVpTZlV4Zz09&omn=82646668886
ミーティング ID: 411 718 3285
パスコード: 5N6b38
1980〜1988年:イラン・イラク戦争
イラクのフセイン政権がイランに侵攻
米・ソ・中・仏など主要国はイラクを支援
イランは国際的に孤立
日本は比較的中立的立場を維持し、イランとの関係を保つ
■ 1990〜2000年代
1989年
ホメイニ師死去
ラフサンジャニ大統領が経済再建を進める
1997〜2005年
改革派ハタミ大統領
対話路線・市民社会の拡大を推進
欧州との関係改善が進む
2005〜2013年
保守強硬派アフマディネジャド政権
核開発が加速し、国際的緊張が高まる
■ 2010年代
2013〜2021年
穏健・改革派ロウハニ政権
欧米との交渉が進み、2015年に歴史的合意
2015年:イラン核合意(JCPOA)成立
イラン:核濃縮の大幅制限
米英仏など:経済制裁解除
イラン国内では若者・女性が改革派を強く支持
2018年
米国(トランプ政権1.0)が核合意を一方的に離脱
制裁再強化
イラン国内で「改革派は米国に裏切られた」という失望が広がり、
→ 投票率低下 → 保守強硬派が復権
■ 2020年代
2020年
米反戦女性団体 Code Pink がイラン利益代表部を訪れ、
1953年クーデターや対イラン政策への謝罪行動
2021〜2024年
イランでは保守強硬派が政権を掌握
経済悪化・物価高騰が深刻化
保守強硬派大統領の事故死
改革派ペゼシュキヤーン大統領が当選
再び対話の可能性が生まれる
2025年
米国(トランプ政権2.0)がイスラエルと歩調を合わせ、
核保有国イスラエルではなくイランへの軍事攻撃を実施
2026年初頭
イラン国内で物価高騰・政治不満から大規模デモ
多数の死者が発生
国際社会は懸念を表明
米国が軍事圧力強める。イラン側が核協議再開に応じる。
広島瀬戸内新聞では衆院選広島開票速報おしゃべり会もやってます。入退出ご自由です。気が向いたらお立ち寄りください
2/8日 21:00-
お待ちしております。
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by hiroseto2004
| 2026-02-08 16:40
| 反核・平和
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