国際女性デーに当たって――女性の身体は女性のものだ――**
2026年 03月 08日
国際女性デーに寄せて――女性の身体は女性のものだ―― https://www.youtube.com/live/Np9vSwOsWfk?si=xH1-aW42E-XemWRB @YouTubeより
――女性の身体は女性のものだ――**
皆さん、こんにちは。今日は国際女性デーです。世界中の女性たちが、声を上げ、つながり、「私たちの身体と人生は、私たち自身のものだ」と宣言する日です。
しかし現実には、女性の身体は今もなお、政治や商業主義、そして男性中心の価値観の中で、“誰かの都合”によって扱われ続けています。
その象徴のひとつが、五輪のユニフォーム問題です。
五輪は「スポーツの祭典」と言われますが、実態は巨大スポンサーと放送権ビジネスが支配する世界です。その中で、女性選手の身体は長い間、“視聴率を上げるための資源”として扱われてきました。
ビーチバレーではビキニが標準とされ、体操ではハイレグのレオタードが当然とされ、陸上では女性だけ腹部が露出するユニフォームが一般化してきました。
しかし、これらの多くは選手自身が望んだものではありません。
「もっと露出を減らしたい」「競技に集中できない」「男性と同じようにショーツやTシャツで出たい」
こうした声は、長い間、組織の都合に押しつぶされてきました。これは、介護や保育の現場で働く女性たちの声が、制度の中でかき消されてきた構造とまったく同じです。
しかし、女性たちは沈黙し続けませんでした。
ノルウェーの女子ビーチハンドボール代表は、ビキニ着用を拒否し、罰金を科されながらも抗議しました。ドイツの女子体操チームは、性的視線に抗議して、全身を覆うユニタードで五輪に出場しました。陸上選手たちも「なぜ女性だけ露出を強制されるのか」と声を上げています。
そして、イスラム圏の女性選手たちは、「ヒジャブを着用したまま競技したい」と訴え、国際競技連盟が規定を緩和する流れをつくりました。
ここで大切なのは、露出したい女性も、露出したくない女性も、ヒジャブを着たい女性も、求めているものは同じだということです。
“自分の身体をどう扱うか、自分で決める権利”。
ところが日本のSNSでは、普段は女性の性的消費を肯定し、女性が不快感を示すと攻撃するようなアカウントが、突然「ヒジャブは女性差別だ」と言い出すことがあります。
しかし、露出を強制されて苦しんできた女性の声には耳を貸さず、ヒジャブだけを“女性差別”と断じるのは、あまりにも整合性がありません。
それは本当に女性のための発言でしょうか。それとも、自分の価値観や欲望を正当化するために、中東の女性を利用しているだけではないでしょうか。
国際女性デーに、私たちははっきりと言いたい。
女性の身体は、女性のものだ。女性の選択は、女性が決める。誰かの都合で奪われてはならない。
五輪のユニフォーム問題は、単なる服装の話ではありません。女性の身体が、政治や商業主義や文化的偏見の道具にされてきた歴史そのものです。
そして今、世界中の女性選手たちが声を上げ、その歴史を変えようとしています。
私たちもまた、現場の声を無視しない社会、女性の身体の主権が尊重される社会を、ここ広島から、ここ日本から、ともに作っていきましょう。
国際女性デーに、すべての女性に敬意を。そして、すべての女性の選択に自由を。
ありがとうございました。



