「面白半分で攻撃」「協力しなければ非常に暗い未来」米国の異常な振る舞いと同盟国への脅し
2026年 03月 16日
「西洋の没落とイラン攻撃 ― 日本外交はいま、歴史の長い流れを見直す時期に来ている」
皆さん、こんにちは。
いま世界は、大きな転換点に立っています。イランへの攻撃が続く中で、私たちは単なる一地域の衝突ではなく、“西洋優位の時代の終わり”という歴史の流れを見据える必要があります。
■米国の異常な振る舞いと権威の崩壊
トランプ米大統領は、「面白半分であと数回攻撃するかも」と発言しました。これは、金正恩総書記も、プーチン大統領も、戦時中の東条英機首相ですら口にしなかった類の言葉です。
米国政府はいま、完全に壊れています。戦争の理由はころころ変わり、国内は分断され、極端な人物が選挙で当選しやすくなる。その結果として、かつてなら考えられなかったイラン攻撃が現実に起きている。
そして心配なのは、米国の権威失墜の道連れとして、女性を中心に人権が後退していく危険です。
■80年前の日本は“フライング”だった
第一次世界大戦後、シュペングラーは『西洋の没落』を著し、日本でも「近代の超克」が議論されました。当時の日本は、西洋中心の時代の終わりを予感していたとも言えます。
しかし、日本は“フライング”でした。米国という「西洋第二世代」が興隆する時期に、正面から米英覇権に挑んでしまい、破滅的な敗北を喫しました。
それでも、イランやトルコなどの人々が、原爆を投下された日本に深い同情を寄せるのは事実です。朝鮮半島や中国、フィリピンとは異なる歴史的感情がそこにはあります。
■80年を経て、米国の相対的地位は明確に低下した
今日の国際情勢を見ると、米欧の後退は否めません。中印が台頭したというよりも、近代化に乗り遅れていた国々が追いついた というのが実態です。
その焦りの延長にトランプ関税があり、米国は“ダッチロール状態”に陥っています。
フランスなど欧州諸国は、米露の不安定化に対抗するため、核を含む軍拡を進めています。しかしこれはこれで、核拡散を促進しかねない危険な方向でもあります。
世界は、戦後の安定とはまったく異なる局面に入っています。
■日本だけが「永遠の米国依存」を前提にしている
他方で日本では、米国依存が未来永劫続くかのような議論が目立ちます。80年前はフライングで米国にぶつかり、今は“羹に懲りてなますを吹く”かのように、過度な忖度が続いている。
イタリア首相などと比べても、日本の首相の米国への遠慮ぶりは際立っています。しかし、世界の構造が変わる以上、日本外交もまた見直しが必要です。
■国家だけが外交の主体ではない
そして忘れてはならないのは、外交は国家だけが担う時代ではなくなったということです。
広島市は、世界の都市が連帯する「平和首長会議」の中心にあります。核兵器廃絶や平和構築に向けて、都市が国境を越えて声を上げる時代です。
国家が動けないとき、都市が動く。市民社会が動く。自治体が国際政治のアクターになる。広島はその最前線に立っています。
■米国に頼らず、人権を守る仕組みを
米国の権威が揺らぐ中で、女性を中心とした人権の後退が世界的に進む懸念があります。
だからこそ、米国に頼らず、人権を前進させる仕組みを、国際レベルでも、国レベルでも、自治体レベルでも構想する必要がある。
日本国憲法が掲げる
基本的人権の尊重
戦争放棄
主権在民
これらの原則を維持しつつ、多極化する世界で主体的に動く日本外交を考えるべき時です。
■イラン攻撃は止めなければならない
これ以上の攻撃は、民間人の犠牲を増やし、国際秩序をさらに不安定化させ、日本を含む第三国が巻き込まれる危険を高めます。
だからこそ、イラン攻撃は何としても止めさせなければならない。
■結びに
右でも左でもなく、昭和でも戦前でもなく、いまの世界と日本の現実を見据えた外交を。
そして国家だけでなく、都市も、市民も、自治体も、国際政治の担い手となる時代へ。
それが、未来の日本と世界を守る道だと、私は信じています。
ありがとうございました。



