熊本地震から10年──「連動型地震の時代」に生きる私たちへ
2026年 04月 14日
熊本地震から10年──「連動型地震の時代」に生きる私たちへ https://www.youtube.com/live/IQAd8De000c?si=VNkClp8CB1MhdCvt @YouTubeより
熊本地震から10年──「連動型地震の時代」に生きる私たちへ熊本地震から十年が過ぎた。あのとき私たちは、地震とは一度揺れて終わるものではなく、複数の断層が時間差で次々と破壊される「連動型地震」が現実に起こり得ることを突きつけられた。前震より本震の方が大きく揺れ、しかも震源域が移動していく。従来の想定を超えた地震像が、私たちの前に姿を現した瞬間だった。
この十年で明らかになったのは、熊本だけが特別ではないという事実である。
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◆ 歴史を振り返れば、連動はむしろ“普通”だった
1923年の関東大震災も、実は三つの大きな地震が連動した複合災害だったとされる。
相模トラフの巨大破壊に続き、東京湾北部の地震が都市直下を揺さぶった。
当時の東京では「後から来た揺れの方が強かった」という証言が残る。
100年前の日本も、2016年の熊本と同じ構造の地震を経験していたのである。
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◆ 能登半島地震もまた、断層が“連鎖”した
2024年の能登半島地震では、向きも傾斜も異なる複数の断層が次々と破壊されたことが研究で示された。
150km規模の破壊が連続し、地形そのものが変わるほどの隆起が起きた。
能登も熊本も、そして関東も──
「一つの断層が動けば、隣も動く」
という日本列島の宿命を示している。
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◆ 広島も例外ではない
瀬戸内海は“地震が少ない”という誤解が根強い。だが、広島周辺には
- 己斐断層
- 五日市断層
- 岩国断層帯
など、連動の可能性が指摘される断層帯が連なる。
豊後水道や安芸灘では近年も有感地震が続き、静穏とは言い難い。
さらに熊本の震源断層の延長には、日本最大級の活断層帯・中央構造線が走る。
その先には四国沖、伊方原発沖がある。
この地域はM7〜M8級の地震が起こり得ると複数の研究が示しており、
“単独断層評価”だけでは安全性を語れない地域である。
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◆ 「どこで起きてもおかしくない」では足りない
私たちが学ぶべき教訓は、
「どこかが動けば、隣も動く可能性がある」
という地震観である。
想定外を生むのは、自然の気まぐれではなく、
私たちが“単独地震”という古い前提にしがみついてきたことだ。
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◆ 社会として備えるべきは「連動を前提にした防災」
- 一度の揺れで終わらないこと
- 震源が移動すること
- 断層が連鎖すること
- 都市直下の後発地震が最大の被害をもたらすこと
これらを前提に、行政も企業も市民も備えを組み直す必要がある。
広島に住む私たちも、例外ではない。
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◆ 結び
熊本から十年。能登から二年。
歴史を振り返れば、連動型地震は珍しい現象ではなく、日本列島の宿命そのものだ。
だからこそ、私たちは恐れるだけでなく、
科学的な理解と、地域に根ざした備えを積み重ねていかなければならない。
「いつどこで起きてもおかしくない」
その言葉を、ただの警句で終わらせないために。
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by hiroseto2004
| 2026-04-14 08:44
| 熊本・大分大震災
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