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庶民派知事で何があっても心配いらない広島を ヒロシマ庶民革命


by hiroseto2004

社自両党の終焉と新しい政治

「きまぐれな日々」さんの

「石川真澄「戦後政治史・新版」を読んで思うこと」
http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-426.htm

に共感する点が多くありましたので投稿します。

「それはともかく、自さとの連立政権当時、社会党が支持を失ったことについて、
私は社会党が「左翼バネ」による安易な運動方針に安住し、肝心の政権をとった時
の政権担当能力を失っていたからではないかと思う。自民党との政策協議において、
従来の社会党の党是に背くような妥協を次々と行い、過去の左傾路線は単に同党が
「易きに流れていた」結果に過ぎなかったことを露呈した。 」

まったくそのとおりです。あるころからか,社会党は天下をとる気を失い,
自民党をある意味補完してしまった。

何度も述べていますが,日本型社民主義の構図として

自民=業界
社会=組合

で,ともに,男性世帯主へのセーフティネットを主なセーフティネットしていた。
次第にそこから外れた人々が増えた。社会党は新しい政治を打ち出すには,
生活点でのセーフティネットや,女性・若者の労働問題などをもっと真剣に
構成的に取り組むべきがそれができなかった。

教条的に「社会主義」なり「護憲」なりを振り回し,生活実感からずれていった。

それが「ネオコン」に付け入る隙を与えたともいえます。

「民主党は、当時の社会党の轍を踏んではならない。当時の社会党とは対照的に、
今の民主党で警戒しなければならないのは、前原誠司に代表される「右バネ」
をもった勢力だ。30年前の社会党は、「左」の教条主義者に蹂躙されたが、
今の民主党が絶対に陥ってはいけないのは、前原ら「右」の理想主義者に
蹂躙されることではなかろうか。 」

「よく思うのだが、「中道」とは、「性悪説」というか、苦い人間不信を底流に
持つ、意地の悪い思想だ。理想論が好きな日本人は、社会主義協会みたいな
教条主義や、コイズミ流の「カイカクファシズム」を好む傾向がある。
これらは、いずれも「性善説」に基づく思想だ。「性善説」は受け入れられや
すいけれど、現実からは隔絶している。 」

「日本人」とはこの場合,とくに「インテリ」だと思います。理想論ではなく
生活実感に基づいた政策を訴えているような雰囲気を民主党がかもし出したのは
成功でした。

 私の場合は「中道」というよりは「ラジカルな保守リベラル」といったほうが
しっくりくるでしょうか?

 やはり,権力がある種の理想論(実は,「えらい人」の既得権護持のための
場合が多いが)から暴走するのを防ぐため,「立憲主義」は崩してはならない。

 なるべく,多様な人の意見・生活実感を反映させて政策を決定したほうがよい。
日本が神様の独裁ではない以上そうするよりない。

 これが,「保守」の本来のあり方だと思います。

そして,こうした正論や民主主義の基盤が脅かされるときは,徹底して戦う。

そういう意味でなら私は堂々と「保守系」だと思います。

 左翼でも,あるいは右派でも,むしろ生活実感に基づき,徹底的に闘うの
ならわかります。

 そうではなく,自分の理想論のイデオロギーを机上で振り回すような
人はごめんこうむります。

「この後の、誰も予想しなかった2005年の「郵政総選挙」によって、自民党は
安定を強化するかに見えたが、それは一過的なフィーバーに過ぎなかった。
今年の参院選の方が、長期トレンドに沿った結果だった。一足お先に党勢を
衰退させた社会党に続いて、自民党も歴史的役割を終えたと私は考えている。
自民党はもはや、政権の座を維持することだけを唯一の運動原理とする政党
であって、政権を持っていない自民党に存在意義はない。」

そのとおりです。ネオコンイデオロギーを振り回し,目先をごまかしていました
が,「ねた」もつきています。「成長を実感」にというポスターを張り出したこと自体,
いままでが「大本営発表」と認めているようなものです。

くどいようですが,以下の文章をまた紹介します。

江田三郎 「新しい政治をめざして 8 意識的無党派のエネルギーを結集しよう」
http://www.eda-jp.com/saburou/seiji/18.html

「第二に、政策立案過程に無党派の参加を求めることが、将来の政治勢力の結集にあたって、このエネルギーの参加に道をひらくことになるのではないか、ということである。われわれが既政の政治勢力だけの結集に終り、無党派のエネルギーを忘れていたのでは、国民の多数派になれないのだ。」

これを言い換えれば「多様な立場,境遇の人のエネルギー」を結集することが,よい政治につながる。

硬直した異物の没落はその一歩である,一歩にしなくてはならない,と思います。




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by hiroseto2004 | 2007-08-17 12:14 | 新しい政治をめざして | Trackback(1)