20万円の絵が2万円に!
2007年 08月 28日
恥ずかしながら、昔、二十万円で買った絵がなんと二万円の価値しかなかったという事件がありました。
大変恥ずかしいのですが、人間、なれないものは、本当に慎重にならないとだまされます。

これは、絵の証明書です。

これが、絵の現物の写真です。
額が50センチかける50センチ程度。絵そのものはもっと小さいです。
2001年6月のはじめ,私は広島市中区の路上を歩いていた。
すると,若い女性に声をかけられた。
忙しいと通り過ぎようとするが,「絵を見ませんか」としつこい。
仕方なしにつきあってやるか,と思い女性に案内されるまま入った。
そこは,一週間の週代わりで,テナントが変わる場所である。
私も,ときどき,応援する候補者の選挙事務所としてこの手の場所は
使用する。
怪しいと思いつつも,「一週間限定でしか実物を見る機会がない」と言われる。
「うーん。今見るしかないのか?」
そう思ってしまった私は,いろいろ絵を見る。
「どれか気に入った絵をひとつ選んでください」
などという。
「ああ,これかな」などと,絵を選んでしまう。
「ドラクロワ」の「猫」である。
なぜか,いつのまにか,絵を売りつけられる話になっていた(この間の記憶は定かではない)。
「いや,この絵でも20万円と高いじゃないですか。」
私は,当時は,今よりもかなり若く,給料もだいぶ低かった。手取りで14万ちょっとの私が20万円の絵など。。
ところが,売りつけようとする人はうまいものである。
「年を取ったら子どももできるし,もっと年をとれば親の介護でお金がかかる。絵は今しか買えない」などと半ば脅す。
いつのまにか夕暮れである。
「長時間とらせてしまったので買わなければいけない雰囲気」が醸し出された。
「まあ,売りたいときには手放せばよいか」と思った。そう。「貯金」代わりのつもりで。
10回払いのローンを組んで買うことになった。
その後,多忙が続き,絵のことなど忘れていた。
平和運動,政治活動,祖母の介護などいろいろ押し寄せ,とてもではないが,絵など
省みる余裕もなかった。倉庫の隅に放置してあった。
絵のことを思い出したのは,6年たった今年のことである。祖母の介護費用など佐藤家の財政も苦しくなったので,金に換えるものがないかと家中,目をさらにしていた。
絵があったではないか。20万円の。せめて半分で売れれば,これは,かなり助かる。そう思い,ネットで検索すると,東京・中央区の信用できる老舗の美術商がヒットした。
絵を売りたい人用のメール送信フォームがあったので,必要事項を入力する。8月14日ごろだった。
画廊が盆休みをあけた16日。
「メール内容だけでは,わかりかねます。もし売却されたいなら,お送りいただければ」
ということ。
そして,宅急便で絵を送った。
20日のことだった。衝撃の電話がかかってきた。画廊の店主と思われる中年の
女性の声だった。
画商「この絵は,(画商が消費者に売る)相場では2.5万円から3万円程度ですよ。」
私「!!!」
目の前が真っ暗になった。信じられない。
画商「でもそれでお引取りしたんじゃあ,損が出てしまいます。大体二万円くらいです。
メールで振込口座をお教えいただければ,お振込みいたします」
私「お願いいたします」。
20万円がいつのまにか2万円に。「小売価格」である3万円を考えても17万円の大損害である。当時の私の月給の手取り分以上がぶっ飛んだのです。
今,広島で私に絵を売った大阪市の会社を一生懸命検索するが,どこにもそんな会社は
出てきはしません。たいてい,「とんずら」したのでしょう。
冷静に考えればおかしいのです。
大阪の画商が,なぜわざわざ広島まで出張してくるか?
推測するには,最初から安物を高く売り付け,「とんずら」するという狙いではないのか?
地元で「悪さ」をすれば「面」がわれるからそれはできない。
大体,「大阪」というのも本当に「大阪」なのか,信用できない。というのは,私に絵を売った女性もほかの店員もとくに大阪弁ないし,関西なまりっぽくなかったからです。
ひとしきり儲けたら,とんずらする一味ではないのか?はっきり言ってしまえば詐欺ぎりぎりです。
もう6年もたっているので,会社は解散しても,人々にわかりはしません。
まず,この事件での私の教訓は
1,美術品がどの程度の価値があるかもわからずに買ってはいけない。
鑑識眼もないのに,高いものを買うべきではない。株を買うのでもどんな会社かも知らずに
買うのと同じで危険極まりないのです。まして,絵など本当に余剰資金で買うべきもので,
借金をしてまで買うべきではないのです。
2,相手の都合などどうでもよい
時間を取らせたからって買う必要のないものは必要ないのです。たとえ,時間をとっても
「何人か引っかかってくれれば」それで十分相手(業者)はペイするのです。
3,若いときは,余計なものなど必要ない
「年をとったら子どもが」とか「親が」いるから,余裕がなくなる,と脅す業者。
だが,どうせ,年配者が相手だったら別のフレーズを使うだけでしょう。
「子育ても終わったら,そろそろ自分の趣味にお金をかけましょう」とか。
このような方々に一々付き合っていれば,身が持ちません。無視しましょう。
みなさん。「自分だけは大丈夫」と思っていたら大間違いですよ。
とにかく,価値のないものをあるかに見せかけてうりつける方々のすることです。気をつけるに越したことはありません。
なるほどと思ったら下をクリックお願いします!


人気blogランキングへ
安倍総理関連他ブログ記事(ABEND)
2007年参議院選挙 TBP
介護福祉関連記事(ブログピープル)
大変恥ずかしいのですが、人間、なれないものは、本当に慎重にならないとだまされます。

これは、絵の証明書です。

これが、絵の現物の写真です。
額が50センチかける50センチ程度。絵そのものはもっと小さいです。
2001年6月のはじめ,私は広島市中区の路上を歩いていた。
すると,若い女性に声をかけられた。
忙しいと通り過ぎようとするが,「絵を見ませんか」としつこい。
仕方なしにつきあってやるか,と思い女性に案内されるまま入った。
そこは,一週間の週代わりで,テナントが変わる場所である。
私も,ときどき,応援する候補者の選挙事務所としてこの手の場所は
使用する。
怪しいと思いつつも,「一週間限定でしか実物を見る機会がない」と言われる。
「うーん。今見るしかないのか?」
そう思ってしまった私は,いろいろ絵を見る。
「どれか気に入った絵をひとつ選んでください」
などという。
「ああ,これかな」などと,絵を選んでしまう。
「ドラクロワ」の「猫」である。
なぜか,いつのまにか,絵を売りつけられる話になっていた(この間の記憶は定かではない)。
「いや,この絵でも20万円と高いじゃないですか。」
私は,当時は,今よりもかなり若く,給料もだいぶ低かった。手取りで14万ちょっとの私が20万円の絵など。。
ところが,売りつけようとする人はうまいものである。
「年を取ったら子どももできるし,もっと年をとれば親の介護でお金がかかる。絵は今しか買えない」などと半ば脅す。
いつのまにか夕暮れである。
「長時間とらせてしまったので買わなければいけない雰囲気」が醸し出された。
「まあ,売りたいときには手放せばよいか」と思った。そう。「貯金」代わりのつもりで。
10回払いのローンを組んで買うことになった。
その後,多忙が続き,絵のことなど忘れていた。
平和運動,政治活動,祖母の介護などいろいろ押し寄せ,とてもではないが,絵など
省みる余裕もなかった。倉庫の隅に放置してあった。
絵のことを思い出したのは,6年たった今年のことである。祖母の介護費用など佐藤家の財政も苦しくなったので,金に換えるものがないかと家中,目をさらにしていた。
絵があったではないか。20万円の。せめて半分で売れれば,これは,かなり助かる。そう思い,ネットで検索すると,東京・中央区の信用できる老舗の美術商がヒットした。
絵を売りたい人用のメール送信フォームがあったので,必要事項を入力する。8月14日ごろだった。
画廊が盆休みをあけた16日。
「メール内容だけでは,わかりかねます。もし売却されたいなら,お送りいただければ」
ということ。
そして,宅急便で絵を送った。
20日のことだった。衝撃の電話がかかってきた。画廊の店主と思われる中年の
女性の声だった。
画商「この絵は,(画商が消費者に売る)相場では2.5万円から3万円程度ですよ。」
私「!!!」
目の前が真っ暗になった。信じられない。
画商「でもそれでお引取りしたんじゃあ,損が出てしまいます。大体二万円くらいです。
メールで振込口座をお教えいただければ,お振込みいたします」
私「お願いいたします」。
20万円がいつのまにか2万円に。「小売価格」である3万円を考えても17万円の大損害である。当時の私の月給の手取り分以上がぶっ飛んだのです。
今,広島で私に絵を売った大阪市の会社を一生懸命検索するが,どこにもそんな会社は
出てきはしません。たいてい,「とんずら」したのでしょう。
冷静に考えればおかしいのです。
大阪の画商が,なぜわざわざ広島まで出張してくるか?
推測するには,最初から安物を高く売り付け,「とんずら」するという狙いではないのか?
地元で「悪さ」をすれば「面」がわれるからそれはできない。
大体,「大阪」というのも本当に「大阪」なのか,信用できない。というのは,私に絵を売った女性もほかの店員もとくに大阪弁ないし,関西なまりっぽくなかったからです。
ひとしきり儲けたら,とんずらする一味ではないのか?はっきり言ってしまえば詐欺ぎりぎりです。
もう6年もたっているので,会社は解散しても,人々にわかりはしません。
まず,この事件での私の教訓は
1,美術品がどの程度の価値があるかもわからずに買ってはいけない。
鑑識眼もないのに,高いものを買うべきではない。株を買うのでもどんな会社かも知らずに
買うのと同じで危険極まりないのです。まして,絵など本当に余剰資金で買うべきもので,
借金をしてまで買うべきではないのです。
2,相手の都合などどうでもよい
時間を取らせたからって買う必要のないものは必要ないのです。たとえ,時間をとっても
「何人か引っかかってくれれば」それで十分相手(業者)はペイするのです。
3,若いときは,余計なものなど必要ない
「年をとったら子どもが」とか「親が」いるから,余裕がなくなる,と脅す業者。
だが,どうせ,年配者が相手だったら別のフレーズを使うだけでしょう。
「子育ても終わったら,そろそろ自分の趣味にお金をかけましょう」とか。
このような方々に一々付き合っていれば,身が持ちません。無視しましょう。
みなさん。「自分だけは大丈夫」と思っていたら大間違いですよ。
とにかく,価値のないものをあるかに見せかけてうりつける方々のすることです。気をつけるに越したことはありません。
なるほどと思ったら下をクリックお願いします!



安倍総理関連他ブログ記事(ABEND)

2007年参議院選挙 TBP
介護福祉関連記事(ブログピープル)
by hiroseto2004
| 2007-08-28 12:53
| 生活
|
Trackback