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庶民派知事で何があっても心配いらない広島を ヒロシマ庶民革命


by hiroseto2004

迷走・安倍総理は「真の民主主義」への高い授業料

筆者の「職責」か「職席」か?「続投」か「退陣」か?総理の迷走
http://www.news.janjan.jp/government/0709/0709112139/1.php

が掲載された直後、安倍総理は退陣を表明されました。
http://www.kantei.go.jp/jp/abespeech/2007/09/12press.html

■二転、三転、四転、五転・・・異様な総理の迷走

それにしても安倍総理の迷走ぶりは異様でした。まるでKO負け寸前なのに、レフェリーがとめようともしない状況のボクサーのようでしたが、とうとう、立ち上がれなくなりました

総理は、参院選最中に有権者に対し「私か小沢さんか」と有権者に迫りました。

しかし、「あの中で、やはり反省すべきは反省しながら、しかし今、進めているこの改革を止めてはならないとの思いで、そして、私が進めている国づくりは何としても進めなければならないとの思いで続投を決意した」(上記辞任会見より)ということです。

ところが、「改革」を進めるにはそもそも何年も掛かる。それなのに、突如、ブッシュ大統領と会談直後の9月9日、テロ対策特別措置法が延長できなかった場合、「ショクセキにしがみつくことはない」と言明されました。 (筆者がいくら考えても職責か職席か、疑わしいため、敢えてカタカナで表現しました)。
http://www.kantei.go.jp/jp/abespeech/2007/09/09press.html

しかし、またまた、国会の衆参本会議になりますと総理は、
「初心に戻り、厳しい選挙結果を踏まえた「反省」と、国民のために闘うとの「覚悟」を持って、引き続き改革に取り組むことにより、国民の皆様に対する責任を果たしてまいりたいと思います。」
と明らかに「続投」を意図した発言をされています。http://www.kantei.go.jp/jp/abespeech/2007/09/10syosin.html

そして、今日、ついに、退陣されたのです。

総理の発言は
私か小沢さんか→続投→退陣もありうる→続投→退陣
とわずか2ヶ月の間にコロコロ変わっています。

■日和見の政治スタンス命取り

総理は、どうも、その場その場で「受けそうなこと」を気持ちが高ぶるとぶち上げてしまう。そして、別の場面では、平気で別のことを言ってしまう。自分でも何をしているのか訳が分からなくなる、というのが癖のようです。

政治スタンスでも同じです。

小泉総理は、どちらかといえば、新自由主義一本で、ぶれずに都市部無党派の取り込みに成功しました。そのかわり、地方の保守層の離反と言う犠牲を払いました。

安倍さんは、地方の保守層を取り返しに行きました。すなわち、郵政造反組を、復党させ、さらに、古臭いイデオロギーを振り回しました。これで保守層の歓心を買おうとしたのです。ところが、地方の保守層と言うのは自民党のイデオロギーを支持しているのではなく「メシを食わせてくれる」から支持してきたのです。

安倍さんは、小泉路線を経済では基本的には引き継ぎました。このため、地方の怒りは爆発しました。安倍さんは地方の保守層奪還に失敗したどころか、自民党離れを加速しました。

さらに、安倍さんは、古臭いイデオロギーを振り回したために、今度は、都市部の政治的にはリベラルな無党派層からもそっぽを向かれました。彼ら・彼女らは、市場原理至上主義は支持しても、バックラッシュは支持しません。従って安倍さんは都市部でも地方でも無党派の支持を失い特に女性の安倍離れが山谷えりこさんが「母乳で子育て」を呼号して以降加速しました。

保守と無党派両方に「色目」を使い「虻蜂取らず」になったのです。

安倍さんは、このように日和見を続けている。これが非常に致命的でした。しかも、郵政反対組復党のように「裏でコソコソ」ムードを醸し出してしまった。

そういうぶれやすいスタンスが、このところの、ブレにも反映されているのではないか?所詮は総理にはふさわしくない小心者であったと断定せざるを得ません。また、依然、「お友達」には甘くても、「自分と意見が違う人」「言うことを聞かない人」には、冷淡です。

これに対して、小沢一郎さんは、終始一貫して「国連でオーソライズされていないものは駄目」というスタンスを貫いた。また経済的には「社民主義」的な路線をマニフェストで掲げ、それを貫いた。

また、裏でコソコソ決着をつけようと言う雰囲気をかもし出した安倍さん。
これにたいして小沢さんは、全党的議論でマニフェストを決め、パブリックコメントも行い、オープンにした。そして、「民主的に決めたからにはさわやかに従う」ということを徹底した。

また、シーファー米国大使ともオープンに会談し、「オープンさ」をかもし出したのです。

「ふらふら・コソコソする安倍さん」と「どしっと構え、オープンな小沢さん」では勝負は見えていたのです。

■人気なくなり、官僚・アメリカからも見放される?

フラフラした挙句、人気がなくなった総理は、結局、官僚からも、アメリカからも見放されたのではないか、と推測されます。

おそらく、以下のようなスキャンダルもいままでは押さえこまれていたのが、情報を握っているもの(有力者)により、リークされた可能性があります。

http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070912dde041010045000c.html

安倍首相辞意:「週刊現代」が「脱税疑惑」追及で取材
 
 突然辞意を表明した安倍首相については、「週刊現代」が首相自身の政治団体を利用した「脱税疑惑」を追及する取材を進めていた。

 同編集部によると、安倍首相は父晋太郎氏の死亡に伴い、相続した財産を政治団体に寄付。相続税を免れた疑いがあるという。晋太郎氏は91年5月に死亡し、遺産総額は25億円に上るとされていた。編集部は安倍首相サイドに質問状を送付し、12日午後2時が回答期限としており、15日発売号で掲載する予定だったという。

毎日新聞 2007年9月12日 15時00分

これらのことから、ついにやけくそになって、お辞めになったということでしょう。迷走した総理らしい無責任な辞め方です。

■安倍総理を「真の民主主義」への「高い授業料」に

所信表明演説をしておいて、代表質問の前に辞めるとは無責任と言うより、驚き呆れたことです。小学生以下といったら小学生に失礼かもしれません。与野党から非難ごうごうも当然です。

 しかし、安倍さんの功績を一つ上げるとすれば「国民は政治を「えらい人」任せにしてはいけない」という教訓を強く広めたことです。

あまりにぶれて政治を混乱させた総理をみて、「二世、三世ばかりがはびこる政界の「えらい人」に任せていたら日本はえらいことになる」という意識をこれを機会に日本人が強くもつのであれば、安倍総理も無駄ではなかったと思います。

むろん、この間の経済の低迷、暮らしの破壊は本当に筆舌に尽くしがたいもので、あまりに「高い授業料」ではありました。

今後は、この授業料を活かし、新しい政治を日本人は作っていかねばならないと思います。

自民党政府のたらいまわしを許すようではいけません。あるいは、麻生さんあたりが後継になり、少々ばら撒いたくらいの理由で自民党を支持するようでは駄目です。

総理の首挿げ替え→人気回復→衆院選自民勝利→庶民負担増

の歴史を繰り返してはならないのです。多分、今度ばかりは多くの人が小泉・安倍政治で骨身に滲みたと思うのです。

「日本の民主主義」は今から再建が始まるのかもしれません。



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(以上二つは「雑談日記」ご作成)

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