「機会の平等」の幻想・・「きまぐれな日々」さんに激しく賛同します
2007年 09月 29日

すばらしく溜飲が下がる記事ですので紹介させていただきます。
http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-460.html
「機会の平等」も「完全な市場」も存在しない(きまぐれな日々)
「断っておくが、私は統制経済・計画経済より市場経済の方がすぐれている、というよりまだ「マシ」だと考える人間だ。もし、「機会の平等」が確保されるなら、モチベーションが高い方がパフォーマンスは良いに決まっている。しかし、現実には新自由主義政策が格差を生み出し、それが固定化される傾向が強いから、最初から「機会の平等」などあり得ない。このような社会ではモチベーションは上がらない。だから、経済効率を重視する観点に立った場合でも、かなりの程度「結果の平等」に配慮した再分配が必要なのだ。よく再分配に「バラマキ」というレッテルが張られることが多いが、これはとんでもない話だ。たとえばテレビで田原総一朗が「バラマキ」と口にするのを見るたび、田原は自分の収入を独り占めしたい守銭奴なんだなと思う習慣をつけるのが良いと思う。右派は、では財政赤字はどうするのだ、と言い出すだろうが、その対策は簡単なことだ。金持ち減税を止めるとともに、アメリカのために使ってやっている出費を削減すればよい。たとえば、テロ特措法で問題になっている「給油活動」の正体は、アメリカに上納金を差し出すことだ。こんな無駄こそ真っ先に切り詰めるべきなのだ。 」
全くそのとおりです。日日の暮らしに終われる人には、自らを向上させるためのチャンスが閉ざされてくるのです。介護も仕事も両方と言う人が、より良い仕事をと思っても難しい。時々起きる介護殺人の背景でもあります。
昔はまだ、それでも流動性があったが、今はそれがなくなり、硬直化しています。
とくに、政治家とマスコミがその頂点です。
ある程度「結果の平等」を保障しないと、結局「機会の平等」も難しいわけです。
具体的には、きちんと教育や医療、介護などを負担を減らし無料化する。人生の各局面でのリスクを減らし、やりなおしがしやすくする。その上で安心して仕事に打ち込めるようにしたほうが良いと思います。
仕事場で競争原理を働かせるなら、モチベーションを上げさせるなら、実はきちんとセーフティネットを整備しないといけないのです。
「もう一つ、新自由主義で一番頭に来るのは、「完全な市場が存在する」ことを前提にした経済理論に立脚していることだ。現実には「完全な市場」など存在しない。確率論に立脚した金融理論では、リスクを最小化することはできても、大儲けできる方法など編み出せないはずだ。それは、たとえてみれば室温に置かれたコップの中の水が勝手に沸騰するようなことが起きるくらいの確率しかない。だが、現実には村上ファンドが大儲けしていたりした。これから導かれる結論はただ一つ、村上ファンドはインサイダー取引をやっているのだ、ということを、当ブログでは村上世彰が逮捕される1か月前、まだ捜査の報道がなされる前に指摘していた(2006年5月2日付エントリ「株で儲けるには」)。
つまりどういうことかというと、新自由主義の正体は、インサイダー情報を知っているものだけがトクをできる、いかさまの競争を人民に強制する思想だということだ。「完全な市場」が存在するという前提は成り立っていない。閉じられたサークルの中にいるエスタブリッシュメントたちが情報を寡占して、巨万の富を得る。」
全くそのとおりです。
株価の変動は、予測できない要素により起こる。もし、予測できる要素があればそれはすぐ反映されます。
逆に言えば、株で儲けられる人と言うのは「予測できない要素」を先回りして知るしかない。
圧倒的大金を動かせる人は実はそれだけで儲けられる。
圧倒的大金を持つ人が、例えばある株を買うために自らが動くことが他の一般参加者にとって「予測できない情報」であれば、その人はその時点で「インサイダー」と言えるのです。
まさに、ホリエモンと村上被告はその典型です(ただし、彼らは「青年将校」レベルです。巨悪は隠れていると見たほうが良い。)
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ーン)
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タイトル : 「機会の平等」も「完全な市場」も存在しない
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by hiroseto2004
| 2007-09-29 22:15
| 新しい政治をめざして
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