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by hiroseto2004

館長雇い止め・バックラッシュ裁判 緊急裁判報告会

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2007年10月13日(土)、大阪市のドーンセンターで、
「館長雇止め・バックラッシュ裁判」の原告・三井マリ子さんの記者向けの緊急報告会がありました。5名のマスコミ記者が参加しました。

経緯がよくわかる毎日テレビのニュース報道ビデオを上映しました。

それによると、男女共同参画社会基本法によって「社会的性別に囚われず、男女が能力を活かしていくこと」となり、豊中市も「すてっぷ」を作り、全国公募で三井さんを館長に選び,行政視察が全国から殺到するくらいでした。

 ところが,北川悟司市議(当時)は「オスとメス」の違いがあるのだから、「女性はもっと子どもと家庭を大事にして」と強調し,圧力をかけます。

豊中市はといえば、誰もいない土曜の夜の市役所で、 北川議員が三井さんらを前に机をバーンと叩き、その同伴者が「三井さんを館長にしている市の責任を問題にしている」威嚇した事件からすぐ行動を起こします。

理事会で決まるべき組織変更が、その2ヶ月前に決定し、新館長も決まった。北川議員の同じバックラッシュ派の西村真悟衆議員(前民主党)は、「女性が安心できるように男は命を捨てて働け」と言い出します。

このビデオの後、三井さんから、判決への感想と控訴への思いが語られました。

このあと,石田法子。川西渥子,島尾恵理,宮地光子の4人の弁護士から判決についての解説がありました。

(1)事実認定の誤り(例:後任の常勤館長・桂さん証言の歪曲)。
(2)重要な事実を無視している(例:既に三井さんが常勤館長をする意思表示をしたあと、桂さんに「あなたしかいない」と部長がいったこと。)
(3)事実認定はしているが,被告をかばう(「原告に情報を秘匿した」ことの「真意は不明」など)
(4)事実認定はしているが,被告も言っていないことを想像して被告をかばう
(5)小学生が見てもおかしいと思われるような全く常識に外れた部分

という問題点があることが,改めてわかりました。

 (1)については、判決は桂さんが「本件組織変更後、男女共同参画の仕事ができていないと感じている」としています。が、彼女は実際には、『男女共同参画の仕事を仕組みとしてさせてもらえなかった』旨の証言をしており、事実の歪曲です。私は、「活動の低調さが見られたとしても、その原因は、必ずしも明確とはいえず」とした、結論を引き出すための都合の容易歪曲ではないかとかんぐってしまいました。

そして、全体として,判決は「市がバックラッシュに屈したために三井さんを排除した」という原告側の主張を認めなかったために,「急いで非常勤館長をなくし常勤館長にする組織変更を行ったこと」「三井さんに情報を隠しながら後任を探した」ことの合理的な説明がつかなくないため、(3)や(4)のような結果になります。

判決は「原告に情報を秘匿した」ことについては、「退任するしかない原告に対し、細かな組織変更の相談をしても仕方がないという考えがあったかも知れない。」((4)に相当)「真意については、不明といわざるをえない」((3)に相当)とするなど、それこそ、意味不明の理由付けをしていることに改めて怒りを覚えました。

また,(5)については、判決が、三井さんの常勤館長就任への意思表示もあって、2004年2月に市がしかたなく行った常勤館長の採用選考に候補者を探していた本郷部長本人が委員として参加していたことを「公正さに疑念を抱かせる事情」としながらも、「選考結果に何らかの影響を与えたような形跡は窺えず」としていることには怒りを通り越して椅子からずり落ちそうになりました。

「選考に『影響を与えた』どころか、最初から明らかに結論ありきの選考ではないか?その程度のことも分からないのか?」と思います。

 判決は、「行政が果たすべき「説明責任」を免除しており、そして裁判所自体もまったく説明責任を逃れている」という宮地弁護士の言葉のとおりだと思いました。

私が思うに、行政権力(市幹部ら)と個人(原告)はそのままでは対等ではない。行政幹部のほうが給料をもらってその道の仕事(この場合は財団の組織体制見直しなど)をしているプロであり、一方の個人(この場合は三井さん)は、日常の業務に追われているのだから、分かりやすく説明するなどきめ細かな配慮は行政のほうに求められるということは、私も職場で先輩からもよく言われたものです。  

この事件では、被告が故意に原告にきちんと説明しなかったのはかなりの落ち度だと思いますが、その常識が裁判長には共有されていないと思いました。

 かくて、裁判所は豊中市による異常な組織変更と茶番の後任採用を容認してしまいました。女性の非常勤雇用なら説明がつかなくても、首にしていいのか,と改めてあきれ果てました。そして、三井さんがされたように、行政によりいわば「闇討ちされ放題」になったら、それこそ、大変なことではないでしょうか。

質疑応答では,参加した5名の記者からの質問により,大変活発なやり取りがありました。

 その中で、日本の司法界でのジェンダー問題への取り組みの遅れがわかりました。日弁連でもようやく,今年になって男女共同参画推進本部を設け、本格的な対策に乗り出したということです。

 これについてはまたまた大変びっくりしましたが,勉強になりました。ジェンダーバイアスをなくしていくための司法改革も緊急課題だと思いました。

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by hiroseto2004 | 2007-10-14 00:20 | ジェンダー・人権(裁判) | Trackback