暮らしも平和も、「自民党KO負け」で見えた光明
2007年 10月 29日
今日はテロ対策特別措置法・岩国基地機能強化反対のデモに参加しました。
私は、労働組合の活動などで、日本政府によるアメリカの戦争協力やネオコン政策に反対するデモに何度となく参加してきました。
イラク戦争反対、イラク派兵反対、教育基本法「改正」反対。国民投票法反対・・。
しかし、そのたびに、国会では数の力で押し切られ、が繰り返され、最後はむなしい思いをしてきました。
だが、今回は、初めて、良い結果が出る可能性があるデモになりました。
このまま行けば、インド洋で給油活動している海上自衛隊は撤退しなければなりません。
くどいようですが、初めて、「国会の力」により、自衛隊が撤退するということが起きるのです。
ここに意義があると思います。もし、一度撤退してしまえば、ブッシュ政権があと1年でなくなることがわかりきっているのに、ブッシュに貢献するために「また自衛隊を出せ」、と言う議論にはなりにくいと思います。世論も変わってくる可能性がある。
だが、大本は、やはり、参院選での「自民党KO負け」が起きたからです。
なぜ、自民党が「KO負け」したか?
それは冷静に見れば
1、構造改革による、地方の保守層の離反
2、都市部の人々も、安倍さんを「古臭いイデオロギーばかりを振り回し、格差是正に不熱心だ」とみなし離反
という主に二つの要素に分けられます。
しかし、共通点は、「経済政策で自民党がKO負け」したということです。
東京の自民党よりの政治評論家は良くしたり顔で「民主党=労働組合」という構図を描き出します。そして、「ばらまき」「既得権益」などのレッテルを貼ります。
しかし、実を言えば、「鉄壁の保守王国」だった広島県では労働組合に属している人でも「保守層」と重なるケースも多い。むしろ、民主党のグローバリズム勢力への警戒感も強かったのです。ありていに言えば、自民党支持者のほうが明らかに民主党支持者よりもおおいのではないか、と言うのが実感でした。
ところが、今回参院選では、小沢さんのもと、民主党が、社民主義的な政策を出した。このために、組合員で自民党支持だった人も多く民主党に投票したのです。そのために、労働組合の組織内候補も有意に票が増えています。
そうしたことが各地で重なり、自民党「KO負け」を喫したのです。そして、自衛隊は一度は撤退せざるを得ず、また、「新憲法制定」も下火になってしまったのです。
自民党の経済政策をKOするしか、憲法を活かす方向での政治は出来ない。自民党の経済政策をKOすることは、それ自体、庶民の生活苦を止めることである。そして、自民党がKOされることを通じて、民主主義の条項や平和条項が脅かされるのを防ぐことになる。
そう私はあるとき確信した。私は、自民党の経済政策を批判する議論にほぼ絞っていった。また、民主党幹部に対しては、直接お会いして、自民党との違いをはっきりさせるよう申し上げた。それにより、小泉政治に怒っている保守層を掘り起こせ、とお願いしたのです。
考えてみると、民主党に対して、おそらく多くの人が、私と同じようなことをお願いしたのではないかと思います。そういうことが重なり、小沢さんは路線転換を決断した。
そう。「国民の生活が第一」路線へ。
それが的中し、参院選では、安倍総理は、リングの外に吹っ飛ばされた。リングに戻ろうとしたが、戻れず、KO負けになったのです。
そして、今、平和運動の要求していたことが通るようになったのです。
平和運動と、反グローバリズム運動、日本で言えば25条護憲は、欧州では車の両輪です。日本では反グローバリズムが弱かった面は否定できない。
結局、ここ2,3年は9条護憲運動は左翼の方々に主に任せ、私は、地方の「元自民党支持」や政治的にはさほど運動したことがないような方々とともに、民主党に経済政策で「社民化」を要求することに力を注いできました。 また非正規労働者の権利擁護に微力ながら、力を入れました。「25条護憲」に徹したのです。
保守層の自民党からの離反、あるいは、都市部での非正規労働者の運動の高揚が民主党の「社民化」を進め、民主党の圧勝をもたらしました。
私は、結果、一部の左翼の方々とは、気まずくなってしまったかもしれない。彼ら、彼女らからの「右翼」「保守」という汚名は敢えて甘んじて受けましょう。
しかし、私としてはやむをえない選択肢だった思いますし、少なくない人が私と同じような選択肢(25条護憲の徹底を最優先)を取ったことで、一人一人の力からは小さいが、寄り集まって、自民党を参院選で「KO」することが出来たし、そうするしかなかったのではないかと思います。
その結果、久々に「成果が上がる」デモになったのではないか、と思うのです。今日は、実を言うと、労働組合も参加するデモだから参加しました。
もし、労働組合関係でないデモであれば、そうでなければ私も趣旨には賛成であっても、わざわざ遠く100kmはなれた広島県東部からは参加はしないかもしれません。しかし、参加してよかったと思えたのはこれほどまで感じたことはありませんでした。
もちろん、油断はなりません。今後とも憲法12条に規定する「不断の努力」を続けていきたいものです。
記事へのご意見・ご感想はこちらへどうぞ!
なるほど!と思ったら下をクリックお願いします!
人気blogランキングへ
http://member.blogpeople.net/tback/09077 自・ENDキャンペ
ーン)
http://member.blogpeople.net/tback/09134 衆議院選挙・野党共闘
介護福祉関連記事(ブログピープル)
私は、労働組合の活動などで、日本政府によるアメリカの戦争協力やネオコン政策に反対するデモに何度となく参加してきました。
イラク戦争反対、イラク派兵反対、教育基本法「改正」反対。国民投票法反対・・。
しかし、そのたびに、国会では数の力で押し切られ、が繰り返され、最後はむなしい思いをしてきました。
だが、今回は、初めて、良い結果が出る可能性があるデモになりました。
このまま行けば、インド洋で給油活動している海上自衛隊は撤退しなければなりません。
くどいようですが、初めて、「国会の力」により、自衛隊が撤退するということが起きるのです。
ここに意義があると思います。もし、一度撤退してしまえば、ブッシュ政権があと1年でなくなることがわかりきっているのに、ブッシュに貢献するために「また自衛隊を出せ」、と言う議論にはなりにくいと思います。世論も変わってくる可能性がある。
だが、大本は、やはり、参院選での「自民党KO負け」が起きたからです。
なぜ、自民党が「KO負け」したか?
それは冷静に見れば
1、構造改革による、地方の保守層の離反
2、都市部の人々も、安倍さんを「古臭いイデオロギーばかりを振り回し、格差是正に不熱心だ」とみなし離反
という主に二つの要素に分けられます。
しかし、共通点は、「経済政策で自民党がKO負け」したということです。
東京の自民党よりの政治評論家は良くしたり顔で「民主党=労働組合」という構図を描き出します。そして、「ばらまき」「既得権益」などのレッテルを貼ります。
しかし、実を言えば、「鉄壁の保守王国」だった広島県では労働組合に属している人でも「保守層」と重なるケースも多い。むしろ、民主党のグローバリズム勢力への警戒感も強かったのです。ありていに言えば、自民党支持者のほうが明らかに民主党支持者よりもおおいのではないか、と言うのが実感でした。
ところが、今回参院選では、小沢さんのもと、民主党が、社民主義的な政策を出した。このために、組合員で自民党支持だった人も多く民主党に投票したのです。そのために、労働組合の組織内候補も有意に票が増えています。
そうしたことが各地で重なり、自民党「KO負け」を喫したのです。そして、自衛隊は一度は撤退せざるを得ず、また、「新憲法制定」も下火になってしまったのです。
自民党の経済政策をKOするしか、憲法を活かす方向での政治は出来ない。自民党の経済政策をKOすることは、それ自体、庶民の生活苦を止めることである。そして、自民党がKOされることを通じて、民主主義の条項や平和条項が脅かされるのを防ぐことになる。
そう私はあるとき確信した。私は、自民党の経済政策を批判する議論にほぼ絞っていった。また、民主党幹部に対しては、直接お会いして、自民党との違いをはっきりさせるよう申し上げた。それにより、小泉政治に怒っている保守層を掘り起こせ、とお願いしたのです。
考えてみると、民主党に対して、おそらく多くの人が、私と同じようなことをお願いしたのではないかと思います。そういうことが重なり、小沢さんは路線転換を決断した。
そう。「国民の生活が第一」路線へ。
それが的中し、参院選では、安倍総理は、リングの外に吹っ飛ばされた。リングに戻ろうとしたが、戻れず、KO負けになったのです。
そして、今、平和運動の要求していたことが通るようになったのです。
平和運動と、反グローバリズム運動、日本で言えば25条護憲は、欧州では車の両輪です。日本では反グローバリズムが弱かった面は否定できない。
結局、ここ2,3年は9条護憲運動は左翼の方々に主に任せ、私は、地方の「元自民党支持」や政治的にはさほど運動したことがないような方々とともに、民主党に経済政策で「社民化」を要求することに力を注いできました。 また非正規労働者の権利擁護に微力ながら、力を入れました。「25条護憲」に徹したのです。
保守層の自民党からの離反、あるいは、都市部での非正規労働者の運動の高揚が民主党の「社民化」を進め、民主党の圧勝をもたらしました。
私は、結果、一部の左翼の方々とは、気まずくなってしまったかもしれない。彼ら、彼女らからの「右翼」「保守」という汚名は敢えて甘んじて受けましょう。
しかし、私としてはやむをえない選択肢だった思いますし、少なくない人が私と同じような選択肢(25条護憲の徹底を最優先)を取ったことで、一人一人の力からは小さいが、寄り集まって、自民党を参院選で「KO」することが出来たし、そうするしかなかったのではないかと思います。
その結果、久々に「成果が上がる」デモになったのではないか、と思うのです。今日は、実を言うと、労働組合も参加するデモだから参加しました。
もし、労働組合関係でないデモであれば、そうでなければ私も趣旨には賛成であっても、わざわざ遠く100kmはなれた広島県東部からは参加はしないかもしれません。しかし、参加してよかったと思えたのはこれほどまで感じたことはありませんでした。
もちろん、油断はなりません。今後とも憲法12条に規定する「不断の努力」を続けていきたいものです。
記事へのご意見・ご感想はこちらへどうぞ!
なるほど!と思ったら下をクリックお願いします!
人気blogランキングへ
http://member.blogpeople.net/tback/09077 自・ENDキャンペ
ーン)
http://member.blogpeople.net/tback/09134 衆議院選挙・野党共闘
介護福祉関連記事(ブログピープル)
Tracked
from いわいわブレーク
at 2007-10-29 01:35
タイトル : 国会メモ2 071024衆院 経済産業委
国会メモ 2。071024衆院 経済産業委 「建築確認、大混乱」に関する前ログ 「よっしゃ~。もっと言うて~」で 少し、甘利大臣の答弁のことに触れました。 実際のやり取りを聴いてなかったので、誤解があったようです。 で、当該部分のみですが、聴き、メモを取りましたの、ア..... more
国会メモ 2。071024衆院 経済産業委 「建築確認、大混乱」に関する前ログ 「よっしゃ~。もっと言うて~」で 少し、甘利大臣の答弁のことに触れました。 実際のやり取りを聴いてなかったので、誤解があったようです。 で、当該部分のみですが、聴き、メモを取りましたの、ア..... more
by hiroseto2004
| 2007-10-29 00:03
| 新しい政治をめざして
|
Trackback(1)