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庶民派知事で何があっても心配いらない広島を ヒロシマ庶民革命


by hiroseto2004
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直接金融でも解決しない問題

今大問題となっている、サブプライムローン、格差問題の背景は何か?

それは乱暴にまとめれば以下のようなものです。
貸し倒れのリスクが高いとレッテルを張られた人や企業には、銀行などはお金を貸してくれなくなりました。

バブル時代などに土地があるだけで、散々、貸しまくって不良債権問題を招いた教訓はあるでしょう。

あるいは、いわゆる住専問題をご記憶かと思います。バブルの崩壊で貸したお金がかえらず、住専にお金を貸した銀行や農協が大変困りましたが公的資金投入で解決しました。


しかし、経済は金が余っている人から金が足りない人に金が回らないとうまくいきません。

何もなしで商売はできないし、住宅も買えない。
だからどうするか?

乱暴に言えば、銀行が預金者からお金を預かり、お金を貸すのを間接金融といいます。

日本は従来はこちらが主流でした。

一方、貸し手が、直接借りてに貸すのを直接金融といいます。

直接金融といってもお金を直接出すに等しいのが会社の株や社債を買う行為です。

一方、住宅を買いたいが、銀行などが貸したがらない人に貸すためにアメリカで、編み出されたのがサブプライムローンです。

住宅ローンを証券なしてしまう。ただし、特定の人のローンを証券にするのではなくたくさんの借りてのローンを証券にし、それをたくさんの投資家が買うという仕組みです。

さらにいってしまえば、サブプライムは、証券の一部であり、他の金融商品も組み合わせた証券が実際には販売されています。

これで、リスクは分散され、住専問題のようなことは起きないはずでした。

はずだったよね。

ところがです。

やっぱり低所得層に貸したお金は、「格差が拡大する社会」ではかえってこなくなる。

そもそもそういう社会では富が偏在していく。だから経済を持たせるためには、お金持ちが貧しい人に金を貸してモノを買わせないとお金持ちもこまるのです。

でもいつかは破綻するのは北条高時の時代以来繰り返されてきたのです。
鎌倉や室町時代では、徳政令が出され、借金が棒引きにされた。

それでも人々の不満が収まらないと、北条高時のように、暴動発生=新田義貞挙兵からわずか二週間で打倒されたのです。
いくら金融工学を発達させてごまかしてもその努力は無駄です。

今回、サブプライムが組み込まれた証券がすべて怪しく感じられ、売られだした。一度売られ出したら皆が疑心暗鬼になるのが投機の恐ろしさ。それは皆が保身を考える以上当たり前です。

そもそも、うがった見方をすれば、直接金融礼賛は、格差社会肯定のために用意されたと思います。

それは日本においてはドラッカーさんらのニューエコノミー論とセットでもたらされた。

すなわち、これからは単純労働と直接労働に別れるから格差社会は仕方がない、と。

しかし、介護をやるのと金融企業の正社員で大変なのはどちらかわからない。

「単純」とされる労働でも、職人芸が必要なのは冷静に考えるとわかります。

金融分野では「直接金融で、貧しい人にも金を借りるチャンスがある」としつつ、労働分野で、「知的労働と単純労働に別れるから格差は仕方がない」と受けとられる論を展開し、日本で翻訳され礼賛されたのがドラッカーさんというのが怪しい。

だがドラッカー理論は破綻した。これが今のアメリカの事態の教訓です。
低所得者には金を貸すのではなく公共的に安価でそこそこの賃貸住宅を保証することです。

また、「同一価値労働同一賃金」の追求をいまこそすべきです。

そして、「単純」などとレッテルを貼られた労働をきちんと見直し、公正な所得配分も実現すべきです。

中小企業に対しては、やはり金融機関の審査能力を高めることです。

「リスクがあるから貸さない」ではない。昔の銀行員は、事務所や工場をみてすぐ企業を見分けられたそうです。まさに職人芸です。

職人芸を復活させるような指導の仕方を金融庁はすべきです。

ニューエコノミー論など、直接金融礼賛論など破棄しましょう。

そして正しい改革へ道を踏み出しましょう。

直接金融でも解決しない問題_e0094315_1847474.jpg



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by hiroseto2004 | 2007-12-12 17:39 | 新しい政治をめざして | Trackback(1)