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庶民派知事で何があっても心配いらない広島を ヒロシマ庶民革命


by hiroseto2004
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平等と効率は背反しない

平等と効率が背反するような議論があります。

最近のマスコミやインターネット上での「成長か格差是正か」の議論はまさにそうです。

しかし、そもそも効率が達成されるには平等でないといけない。

例えば日本では、介護や理系の技術者が不足する一方、ホリエモン的なものに憧れる若者は多い。
また、多くの失業者がいる。

その原因は何か?

第一に、「単純労働」とレッテルを貼られた労働の価値が不当に低く抑えられていることです。

このため、そうした分野で極端に労働力が不足します。介護ヘルパーが良い例です。


第二に、医者や理系の技術者も最近まで、本人が勉強などに投じた労力やお金にくらべ、実入りや社会的評価が下がっている。

医者の場合、与党政治家が、昔の反動で、「現場を叩く」ことで、国民の溜飲を下げてもらい、自らの貧困拡大や対米隷属化などの失敗を覆い隠して選挙に勝つという手法を乱用しはじめた副作用がでています。

医者はバッシングを恐れ、特に産婦人科や救急に消極的になっています。
かくて、楽して金が儲かりそうなところへ若者は殺到する。これは経済合理性によります。

しかし誰でもホリエモンになれる訳ではない。結局失意のうちにニートやフリーターという若者も増える。

まさに、「公正に労働が評価されない」ために、労働力のミスマッチが起きているのです。

昔は、女性がやる仕事は低く賃金を押さえても、夫に養ってもらっているからいいだろうという話になっていました。

昔でいう婦人相談員の類などは、私が小学生くらいの時代は「インテリ専業主婦のボランティア」的で、一流大学を出た専業主婦が一流大学をでた夫に養われながらボランティアで結構大変な仕事をする構図があり、今の女性センターでインテリ女性を安く使い捨てにするのにつながっています。

しかし、財界方針も変化し会社で労働者の面倒をみなくなってきた今、それは通用せず、とくに女性がする仕事と見なされたところで労働力不足になっている。

女性の政治力が弱いために放置され、結局資源の効率的配分を妨げています。

さらに第三に日本は新卒採用中心主義です。企業なとっては楽だった。しかし、就職氷河期が続いて今の二十代末から団塊ジュニアは大学新卒で就職できず、ニートや大学院に不本意ながら入った人も多い。

県庁でも私の下からしばらく採用が以前の数十分の一でした。

今は、彼らの親が退職する時代で、民間も公務員(広島では民間に流れる人が増えています)も人手不足だが、今度は彼らは新卒ではないから就職できない。そういう世代間の不合理がある。

しかしそれは多様性を許容しない労働市場に原因がある。

正確に言えば、景気の悪さと、日本の潜在的な不平等さのダブルパンチです。

小泉純一郎さんは、間違った改革をしてしまった。何か既得権を破壊してくれるような幻想を抱かせたが、大企業の幹部になるような人々については不利益はなく、むしろ庶民のつく仕事がますます非正規化しただけでした。

子育て支援も幹部になるような女性正社員には実は手厚いが、非正規社員は産休申請で首という状況があります。いくら、政府が男女共同参画といっても所詮抜け穴だらけです。

既存の日本型システムのセーフティーネットだけは破壊しつつ、多様性のなさは温存した。多様化に見せかけてただただ、非正規雇用を拡大した。
まさに「日本版文化大革命」が小泉政治でした。
すべきことは以下です。
第一に、労働の価値をきちんと評価し、同一価値労働には同一賃金を適用する平等です。

また、教育システムも含め、単線的なシステムを見直すことです。

階級差別を恐れるあまり、単線化=日本的システムの推進を左翼(日教組)もまさに文部省と労使一体で進めたが、今は通用しないと思います。

皆がメシが食えるようにして、お互いを認めあう社会にできるならそれでいいと思います。

第二に、北欧のように「個人」にきちんと所得を保障し、やり直しをしやすくする。

くどいようだが、小泉純一郎さんは「働き方の多様化」を訴え安倍さんも、「再チャレンジ」などというが、生活保障なくして、再チャレンジもなにもあったものではありません。

セーフティーネットなき流動化は流動化ではなく、「階級固定化」でしかありませんでした。

平等と効率が背反するような議論で、日本版毛沢東=小泉純一郎さんは日本人を洗脳する日本版文化大革命を強行しました。 彼により、男女平等と階級平等さえも背反するかのごとき雰囲気が醸し出されてしまった。彼が表面は男女平等を進めつつ、階級格差を拡大したためです。

平沼赳夫さんら復古的な人の支持者は、実は多くは男女平等そのものを否定してはおらず、むしろ「階級格差是正のためには先行して男女平等を犠牲にしても仕方がない」という感じの考え方のようです。

選択肢がマスコミなどが示さなかったため、女性は小泉さんを持ち上げ、男性はリベラルな人でも平沼さんを持ち上げ、亀井さんでさえ左翼呼ばわりという不毛な状況でした。

民主党さえ時としてマスコミからは蚊帳の外、という状況が最近まであったのだと思います。

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by hiroseto2004 | 2008-01-15 19:55 | 新しい政治をめざして | Trackback(1)