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庶民派知事で何があっても心配いらない広島を ヒロシマ庶民革命


by hiroseto2004

「めでたさも、中もいかない」男女平等  東洋経済が取り上げたのはよいが・・・

東洋経済2月4日発売号は、世界で活躍する女性を取り上げ、女性の活用の重要性を説く記事です。

http://www.toyokeizai.co.jp/mag/toyo/index.html

「働きウーマン

世界は女性を中心に回りはじめた!」

図解|政治も経済も激変!
COLUMN
技術革新が「女性の時代」を生んだ
大竹文雄/大阪大学社会経済研究所所長
混迷の時代を率いる─31人の肖像
(I)大統領への挑戦
(II)国を率いる
(III)動乱のアジア
(IV)注目の大国・中国
(V)社会を動かす
(VI)経営者の群像
ヒラリー・クリントン大統領の“意味”
COLUMN
中国で増えている? “働きたくないウーマン”
企業を動かす女性パワー
外資系
採用も昇進も「世界基準」、外資へ日本女性“流出”
日系
「女性なくして成長なし」、目覚め始めた日本企業
COLUMN
監査法人/「男性天国」は今や昔、女性活用が“法人力”左右
COLUMN
自動車業界の女性活用、派手な日産、地道なトヨタ
COLUMN
メガバンク/少子高齢化に危機感、女性の処遇改善に本腰
COLUMN
名古屋企業は「中部ダイバーシティNet」で方法論共有
「仕事命」はもう古い、オトコ達の人生革命
女性が働きやすい企業はどこ?─東洋経済独自CSRランキング
女たちが引っ張る日本の政治
COLUMN
男も女も「人間らしい生き方」へ変化が必要
長谷川眞理子/総合研究大学院大学教授
注目の7人の日本人
広がる働く女性の格差─シングルマザー、非正規雇用女性の現実
This week's data
女性リーダーが企業収益力を高める
─米国企業520社の比較─


記事の方向性としては支持できます。

日本企業も、日本社会全体も、いよいよ、女性の能力を活用しないとどうしようもないことに気づいたということです。技術革新や少子化、団塊世代の退職による労働力不足など、必然的にせざるを得ないのです。

そういうことがこの記事の背景にあります。

また、国全体としても、「バックラッシュ」など本来している場合ではないところまで煮詰まっているのです。

■「追い込まれる」日本

 しかし、くどいようですが、社会全体を考えてというより「企業が追い込まれて」ということではないかとおもいます。「オヤジ」たちも、自分たちの既得権を墨守するだけでは、話にならないところに追い込まれた。

だから、「積極的」とはまだいいがたい面があるとおもいます。

 最近でいえば、団塊世代の大量退職が最近の日本での情勢の大きな変化の一大要因になっています。

おかげで、人手不足企業も多いです。広島でも人手不足が原因である製造業の大手企業が発注に対応できず、赤字をだしました。

女性を活用しないと企業・事業所が成り立たないところまで、煮詰まってきました。不況の間に採用をおさえてきた反動もあります。

情けないことだが、決して労働運動の成果とはいいがたい。

労働運動が情けない→女性軽視→人手不足→慌てて女性活用の構図ではないでしょうか?

昨今の就職戦線の報道を見ると、今や若い女性のニーズに合わせ「失恋休暇」まで設ける企業もあります。

□正社員になれなかった人はどうなる?

しかし、とくに非正規雇用の女性と大手企業正社員の女性の格差は深刻です。そのことは、記事でも取り上げてはいます。

 大手企業なら、いまの若い世代で、正社員になれた人なら至れり尽くせりの子育て支援が受けられる。が、非常勤公務員などは出産で雇い止めという例も後を絶ちません。差は昔より激しいのです。

 特に「新卒で正社員になれなかった人は悲惨」という日本の伝統的な問題点はあまり解決されていません。

 昔はむしろ労働組合がストをしてアルバイトの女性を正社員にしたと全電通のOBから聞いています。

 繰り返しますが、最近人で不足時代に就職活動をしている若い世代では、大手企業に入れるような「エリート女性」には以前に比べれば、格段に日本はいい社会になりつつあります。

 というより、前がひどすぎたのです。私の入学当時、三年くらい先輩の女性たちは、東大でも就職に苦労してました。当時私は大変びっくりしました。「東大でも就職できないのか?!」

 それは今はかなり改善されているし、企業もそうせざるを得ない。

 しかし、思うに、庶民の女性の苦境は拡大するばかりです。

 バックラッシュを正当化する意見のを言う人の中に、「エリート女性」だけみて妬む男性や、今まで差別されてきたことから、逆に妬んでしまう女性の方もおられますが、現に女性のほうがまだまだ全体としてみれば、経済的には地位が低い。(一方、男性のほうは、家族を養う義務を負わされて煮詰まり、自殺してしまう人も多い。)

 まず、女性の半分は非正規雇用です。また非正規雇用の4分の3は女性です。

 そして、女性が多い分野の仕事の賃金が低いままです。また、公務関連であれば、行革の狙い撃ちに真っ先に会う。そういう問題も厳然としてあるのです。低賃金に抑え込まれている介護や、広島県内の自治体でも民営化や非正規雇用への切り替えが各自治体で進む保育園などがよい例です。

 個別企業、個別事業所(自治体なども含む)だけの努力に任せていてはいけません。 個別に任せていたら「みんなが煮詰まった状況」になるまで問題が放置されかねないからです。

 社会的なルールをつくるべきです。きちんと「男女にかかわらず人間らしく飯が食える社会」にすべく制度設計をすべきです。

 現状は、「大手企業エリート」だけの「男女格差是正」であり、「めでたさも中くらいかな」もいかない、と思います。

「めでたさも、中もいかない」男女平等  東洋経済が取り上げたのはよいが・・・_e0094315_1847474.jpg



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by hiroseto2004 | 2008-02-05 07:06 | ジェンダー・人権 | Trackback