岩国の経済学的分析
2008年 02月 09日
岩国市長選は明日が投票日です。
期日前投票も今日できます。
市役所前では艦載機移転反対派・賛成派両方が入り乱れて宣伝を行いました。
さて、私はそもそも、国政レベルではケインズ主義です。
最近の国政レベルでの緊縮財政こそ、不況の元凶です。
国家財政の機能として、所得再分配機能と景気自動安定化機能、資源再配分機能の3つがあります。
所得再分配機能がないと格差が拡大してしまいます。
景気自動安定化機能がないと不況が激化します。
資源再配分機能で適切な公共投資や規制をしないとやはり経済はうまくいかない。
ただ、地方レベルでは、所得再分配や景気対策を一自治体だけでやっても、受け皿となる経済システムが地元にないと、金が外に流出するだけになりかねません。
だから所得再分配や景気対策は国の仕事になります。
地方は、国の経済政策に制約を受けます。今苦しいのは岩国だけではなく、広島も福山も宇部も一緒です。
岩国の景気をよくするには国を変えるしかない。
地方が連帯して、住民の怒りをバックに国の地方切り捨て財政政策をやめさせるしかない。
その上で、地方レベルでは公正な配分をするのです。
岩国市長選で新人を支持する方々の主張はあるべき姿と正反対です。
彼ら彼女らの多くは、地方財政の切り捨てをしてきた自民党や公明党の一員です。
国で地方切り捨てをする自民党を支持する。
自治体レベルで「岩国再生」などといって艦載機受け入れの対価による積極財政を行い、さらに「えらい人」が裏でこそこそ事業を「ねじ込む」。
これが「福田派」です。
そもそも実は小泉純一郎さんや防衛官僚こそ「アメリカ」という地球上最大の「しがらみ」にとらわれています。
これでは地方の庶民はますます苦しくなるのです。
地方が苦しい中で積極財政でハコモノをたくさんつくれば、また維持費もかかります。それこそ危ないです。
経済学的に見ても、市長は、「えらい人」のしがらみを断てる人であるべきです。
確かに不況の中で国政ではケインズ主義が必要になっている。しかしだからといって自治体の首長にケインズ主義を求めるのは間違いです。国にまず新自由主義放棄を求めましょう!
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by hiroseto2004
| 2008-02-09 15:56
| 新しい政治をめざして
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