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エコでフェアでピースな世界をヒロシマから国政へ!成長戦略から成熟戦略。誰もが置きざりにされない社会を。核兵器も原発もない世界を。役人からヘルパーへ。庶民増税より格差是正。ヒロシマの心活かす市民発・政界再編。


by hiroseto2004

フルタイム勤務と両立不可能だった介護の教訓

「介護などというのは、フルタイムで働きながらできるものではない。」

私は自分の体験から、そう結論づけざるをえません。

私は2006年4月から2007年6月までは要介護2の祖母と同居しました。

しかし、職場からの距離も遠いこともあり、2007年6月に寮に転居しました。もうひとつの転居の理由は、私がいると、祖母が受けるサービスのうちで、介護保険適用されるサービスが著しく少なくなるので、非常に負担が大きくなることです。私がいたころは、月12万円にも負担が上っていたが、私が転居した後は、なんと、月2,3万で済むのです。

 しかし、その後も11月に過労で体調を崩すまでは、週の半分以上は結局、祖母のことが心配で帰宅していました。

■沈うつな気持ちから「切れまくる」

 さて、子育てと介護どちらも大変です。

 子どもを育てるのも大変でしょう。私も、7つ下の妹がいますからわかります。

両親不在のとき小学生の私がおぶっていました。少し大きくなると私が主に相手をしていました。

 ただ子育てと介護の違いを指摘するなら、子どもは、毎日大きくなる楽しみもあります。
 学校から帰るたび、妹が微妙に前の日より大きくなっていくのが楽しみでした。背中にお漏らしされたこともありますが、楽しい思い出です。

 しかし高齢者の話を聞くのは一概にいえないが後ろ向きになりがちです。本人はそれでも済むからです。

 しかし、前向きに突き進まないといけない若いものにとってはストレスも大きい。職場では若手としてバリバリ仕事をするのを期待されるのに・・。

 ちなみに私は昨年は、有給休暇を34日使いきり、その上で、睡眠時間は平均三時間くらいでした。とくに睡眠時間不足で満足な活動ができませんでした。

 あのころはバックラッシュで鳴らす自民党議員らを見るとむかついて「こんな奴らが与党でいるより天武天皇の頃のような天皇陛下による専制政治になった方がマシだろう。」とさえ思っていました。

 ついに11月に倒れました。あのころ記事がないのはそのせいです。

■他人に任せてみるとうまくいった・・

 今は介護は他の人に任せることにしました。

 祖母からみたおいにあたる人が婦人科医師ですから毎週みてもらえば健康管理ばっちりです。

 そうなると介護サービスもあまりいらないのです。そもそも医師にばっちりみてもらえば、状態が把握され、いわゆる介護サービスは思ったほどはいらないのです。

 しかし、そうした条件に恵まれていない人なら、本当に困るでしょう。

■専業主婦存在を前提とした制度の矛盾

 今の介護をはじめとする社会保障制度は専業主婦が各家庭に存在することを前提にしています。「家族による介護を基本としながら、という考え方」で私もかつて、事業者を指導してきたのを鮮明に記憶しています。

 表面上はどうあれ、国の役人の間での考え方は今でもそういう古臭いものなのです。

 むろん、日本でもようやく「育児のための短時間勤務」が定着してきました。介護休業もある。だが、男性がこれらを取ることには偏見がある。

 私の場合でも正直、「仕事を優先させろ」という雰囲気は感じた。女性なら、わりと温かい目で見られるのに。周り自体は意識していないのですが、無意識のうちにある女性には甘く男性には厳しいという感情が言葉の端々に出てくる。 

 しかも、結局、その制度の対象が、運用上、「正社員女性」が中心の感がある。男性が取ることには、やはり職場の目が厳しい。これは、「介護や育児は女性がするもの」という偏見が無意識にあるからだと感じます。

 一方で、女性に多い非正規雇用者の場合は、産休をとるだけで「雇い止め」という暴挙も多くの事業主がしています。

 さらに、今の若い世代の多くは低賃金で、専業主婦になるなんて余裕もない。「男性も女性も働き詰め」です。

 さらに、専業主婦でも、突然夫が会社をリストラになってえらいことになる、なんてことは、とくに1995年の「新時代の日本的経営」(日経連)以降では日常茶飯事です。

 「貧しくて働き詰めで基本的な手続きや相談先も知らない」若者が多いのは、私の過去記事でも取り上げました。

 根本的なシステムの変革が必要です。「個人」に対して、「社会全体で支えあうシステムへの転換です。

 高齢者は社会全体で支える。子どもについても、親がどうであれ、等しくサービスを受けられるようにする。高齢者も同居者がいようがいまいが、また、同居者が男性であろうが女性であろうが、等しくサービスを受けられる。

 そういう方向に向かわないとだめだと感じます。 また、そのためにもある程度は「効率的で大きな政府」にすることです。「小さな政府論」は放棄せねばならないのです。

■当面は、「一人で抱え込みすぎず」生き延びるしかない

 とはいえ、個人レベルではどうするかという課題があります。政治を変えるにはタイムラグがあり、その間は、生き延びなければならない。

「1人で抱え込みすぎない」こと。これにつきます。

病に臥せっていたある日、私は、病院のロビーで以下のような団体のパンフレットを発見しました。

がんばらない介護生活を考える会
http://www.gambaranaikaigo.com/

1 介護はおもに自分一人でやっている。
2 介護は自分ががんばらなければと思う。
3 他人に家に入られたくないので、家族で介護したいと思う。
4 どこに相談に行けば知りたい情報が手に入るのか、わからない。
5 身体の負担が少なくなるような介護の方法を知らない。
6 介護の悩みを聞いてくれたり、相談に乗ってくれる人が身近にいない。
7 介護生活の先行きが見えず不安になる。
8 長い時間留守にできず、遠出ができなくなった。
9 友達付き合いや趣味の時間がとれなくなった。
10 子どもや配偶者の世話が十分できなくなった。

 以上のようなチェックシート数枚がありました。をチェックしたら、印だらけになり、「ああ、自分だけで抱え込みすぎていた」と感じました。これは多分専業主婦を想定したシートでしょう。10は私なら、「十分仕事が行使とも出来なくなった」、ということでしょう。

 皆さんにも申し上げたい。たとえば、「介護のために退職」でもしたら大変です。

 京都で二年前起きた介護殺人事件はこのパターンです。

 日本の古臭い「新卒一括採用」が主流の労働市場で一度退職したら、前の収入は得られにくい。ワーキングプア一直線の危険さえある。だから、現役で若い人は、介護で無理しなくていい。私なら、離れて住むこと、そしてその後しばらくして「自分で介護することをあきらめる」ことが解決策でした。

 「『俺が俺が』が事故のもと」というのが教訓です。

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by hiroseto2004 | 2008-02-25 12:32 | 介護・福祉・医療 | Trackback