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エコでフェアでピースな世界をヒロシマから国政へ!成長戦略から成熟戦略。誰もが置きざりにされない社会を。核兵器も原発もない世界を。役人からヘルパーへ。庶民増税より格差是正。ヒロシマの心活かす市民発・政界再編。


by hiroseto2004

都市型にニーズが変わった山間部

私は2000年に広島県に入庁してから、この4月1日で丸八年が経過しました。

そのうち半分の四年間は広島県北部の二市十一町三村(現在は合併で三次市と庄原市だけに)の福祉や医療を管轄しました。

病院や介護保険事業者、町や村に伺い、なるべく丁寧にお話をお聞きするのが主な私の仕事でした。

◇新鮮な発見の連続

私は保育園から大学までことごとく東京都心に住んでいた、都会人です。「俺、すごいところに来ちまった!」と感動するような山奥にもたくさん行きました。新鮮な発見の連続でした。

しかし、その中にも、「東京とあまり変わらない」ものを発見しました。
それは「行政ニーズの急激な都市型化」です。

「日本は工業化を進めて経済発展をとげた。一方、自民党は農村部には道路建設などでばらまきをしてきた。しかし都市住民が求める子育てや介護、教育などへのニーズが政治は考慮してくれなかった。これからは都市住民のニーズを政治に!」
これが、おおざっぱに言えば、最初は生活者ネットワーク、その後は新進党、民主党などが掲げた「生活者のための政治」ないし「都市型」政治であったと思います。

ところが、私は広島県北部在任中に、今や農村ないし山村でも、住民の行政ニーズは都市型になっている、と気づきました。以下に例を挙げます。

◇介護保険が大人気、財政がピンチに!

自治体により、ばらつきはありますが、介護保険サービスへの人気は私たち行政の予想以上でした。

介護保険は市町村が運営主体です。市町村も県も、「この地域は農村型だから家によそ者は入れず、地域や親族で助け合いがそうはいっても多いだろう」というのが予想でした。

しかし、実際には結構多くの高齢者がヘルパーを家に入れるようになりました。私が着任したのは制度発足三年目の2002年度。

このときには、町内に事業者が三つあるような自治体では、あっという間に介護保険サービス利用が予想を上回りました。
2003年度には三年ごとに改定される介護保険事業計画がスタートします。
2002年度は各市町村がそれをつくる年度でした。私はその支援に当たらせていただきました。

その時は入所施設をどの市町村も増やしたがりましたが、私は国の方針がありましたから、「在宅で受けるサービスを増やしてください。施設は増やしにくいです」と指導しました。

そうしてできた計画ですが、例の町の介護サービス給付は、年度早々に計画を二割くらい上回り、財政が持たない、と真っ青になりました。

給付適正化事業というのをしたらどうか?といくつかの自治体に勧めたこともあります。

また、大人気なのは「住宅改修」でした。要介護と認定された方は、住宅を改修すると十万円を上限にもらえます。

段差をなくすなどが、ポピュラーなメニューでした。あるいは、ドアが引き戸になるなど、高齢者の負担を軽減する改修のやり方は色々あります。しかし中には五右衛門風呂が、最新式の風呂に変わったりして、腰を抜かしました。

また、事業者への指導も厳しくしました。

都会人の若造が社会福祉法人幹部の方にえらそうなことをいうわけです。
そのときは、例えば同居している親族がいる場合には、サービス提供はかなり厳しく慎重にするように申し上げました。

とにかく介護保険財政がやばい。それしか当時は仕事上は頭になかったのは情けない限りです。

◇地域の助け合い機能低下

だが、介護保険への需要が高まるのはやむなしでした。

高齢化率四割などという自治体もあった。そういう自治体では、「地域や家族の助け合い」にも限界があります。東京など大都会だと核家族や単身者が多いために助け合いが機能しにくいが、広島県北部は極端な高齢社会のために助け合い機能が低下しています。

例えば、おじいさんがおばあさんを介護するパターンなどの場合、教条的に「同居人がいるからサービスを抑制」してしまうとえらいことになりかねません。

もちろん、いくら高齢化が進んでも若い人もいます。

しかし、これだけ高齢化すると、現役世代は男性も女性も貴重な現金収入の稼ぎ手です。介護に手を取られている場合ではないのです。

もちろん東京などよりむしろ共働きが多く、保育などへのニーズも高いと感じました。

◇小泉政治の直撃受けた地域

そのころ小泉純一郎さんが、地方交付税を突然五兆円カットしました。広島県北部のような自治体には大変な事態でした。私は市町の方の恨みの声を2004年3月の憲法調査会広島公聴会で国会議員の方々にお伝えしました。

この地域では結局、十六あった市町村は2005年3月までに三次と庄原だけに再編されました。

さらに、庄原赤十字病院が産婦人科で出産取り扱いをやめました。庄原東部の人は、三次中央病院まで冬場は凍結する六十キロ車を飛ばさないといけなくなりました。

小泉政治の直撃を受けました。このため自民党への反発は強まりました。
911総選挙でこの地域を含む選挙区でホリエモンが亀井さんに敗退したのは保守地盤のせいではない。

むしろ自民党政治への批判がつよかったからです。

◇都市型になったニーズ、暫定税率復活より交付税復元を!

広島県北部にとり、介護サービス充実、医者の確保、保育など子育て支援が緊急課題であると四年間の在任期間の仕事から感じました。

地域の助け合い機能が低下し、行政ニーズがいわば、都市型になっているからです。

道路にだけつかうお金よりは、介護や保育、医療にお金を使える金の方がよい。

そういう意味では道路特定財源の暫定税率廃止よりは、小泉さんによる地方交付税カットの方がはるかに痛いのです。


しかも暫定税率廃止によるガソリン値下げは移動手段をほとんど車に頼る北部の住民にとってはありがたいのです。

暫定税率復活よりは地方交付税復元に全力を挙げた方が、広島県北部に限れば、県民のためだと考えています。

小泉さんは、都市型政治をやると見せかけて、実際は地方を叩いて都会人の溜飲を下げてもらっただけのように見えます。

いまこそに必要なのは農村でも「都市型行政ニーズ」に即した政治をやることなのです。(弊紙主幹)

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by hiroseto2004 | 2008-04-03 17:47 | 新しい政治をめざして | Trackback(1)