会議中に「へらへら」・・「せんたく」参加の若き伊藤吉和・府中市長の実態
2008年 04月 14日
広島県府中市長の伊藤吉和さんは四十九歳。
国土交通省(建設省)ご出身で、六年前の市長選挙で初当選されました。
元々は千葉県にお住まいでしたが、たまたま助役として出向(天下り)していた府中市で立候補したものです。
当初は改革派イメージを醸し出し、最近では「せんたく」に参加するなど話題になっています。
しかし、伊藤市政の現状をみつにつけ、府中市の今後を憂えざるを得ないと思います。
以前にもご紹介したように、伊藤さんは、市が備品や建物などを現物出資し、副市長と教育長が理事長を務めるなど、事実上市立だった保育園と幼稚園への補助金を、財政悪化を理由にカットすることを突然表明しました。
さらに、「市と幼稚園・保育園の間には、資本関係はない」、などという嘘の内容のビラを税金で町中に配りました。
このままでは、保育士たちはいきなり年収が半減する上、悪者扱いです。労働組合が怒ったのは当然です。
県労委も見かねて、市長に労働組合との協議に応じるよう、要請しますが、伊藤市長は引き延ばしてきました。
結局、3月21日、ようやく伊藤市長は協議に応じました。しかし、その対応は組合幹部の方によると、大変不誠実なものだったということです。
四年前に議会で市長自身が、「仮に法人を廃止する場合、職員を含め、市立保育所に吸収していくことも検討していく必要がありまして」と答弁されたことを組合側が取り上げても、「答弁は四年前のこと。今言われてもわからない」と逃げました。「みなさん自立して」、そして「へらへら」と笑うだけでした。
政治家が自分で約束したことを忘れるとは組合員だけでなく、府中市民全体をなめています。
「まずご自分の賃金カットを」、と水を向けられても「それはちょっと」と言葉を詰まらせるだけでした。
組合側は、「市長は土地造成に金をつぎ込んで、大赤字を出した挙句賃金カットをするような財政運営をしてはいけない」と質しましたが「そういう外れた話はちょっと」と逃げ回りました。
それにしても、伊藤市長はヘラヘラしている場合でしょうか?
大赤字を出している土地造成=桜ヶ丘団地は今、現金十万円を団地を友人などに紹介した人に進呈するというキャンペーンを張っています。
http://www.city.fuchu.hiroshima.jp/Contents/View.asp?BOXNO=5009
紹介者に現金とは尋常ではありません。府中市は産業が衰退していますし、福山のベッドタウンとしては遠いのです。そんな中団地建設を強行した方が間違いです。
しかし、伊藤市長はそれに懲りずに、ハコモノをさらに推進しています。小中学校を統廃合し、一貫校に再編しようとしています。そのために豪華な校舎を次々新築ないし、計画しています。
「湯水のようにハコモノには税金を注ぎ込みながら、保育園や幼稚園への補助金はカットする。」
こんな対応には、保育園や幼稚園の卒園生の間からも「市長は府中市出身でないから府中市民のことはどうでもよいのか?」などの脱力感が広がっています。
伊藤市長は、「皆さん自立して」と、民間企業を念頭に置いた発言を、組合側にしておられます。しかし、民間企業だったら賃金カットするなら、まず、大赤字を出した部門の責任者と経営者からでしょう。関係ない部門をカットするということをすれば士気が低下して大変なことになるでしょう。
へらへらした対応から推察するに、 「保育園にしても、幼稚園にしても、女性が多いから、政治力が弱い。だから、切捨てやすい」、と考えておられるのかもしれません。そうだとすれば、それは「改革派」らしからぬ「ジェンダーバイアス」ではないでしょうか?
伊藤市長におかれましては「せんたく」で「国政に地方の声を届ける」と意気込まれるのは結構です。ですが、ご自分の政治こそ、まじめに「洗濯」していただきたいものです。
ハコモノよりも人材活用を! 地方行政マンが見た「現場軽視行革」
http://www.news.janjan.jp/area/0803/0803031891/1.php
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国土交通省(建設省)ご出身で、六年前の市長選挙で初当選されました。
元々は千葉県にお住まいでしたが、たまたま助役として出向(天下り)していた府中市で立候補したものです。
当初は改革派イメージを醸し出し、最近では「せんたく」に参加するなど話題になっています。
しかし、伊藤市政の現状をみつにつけ、府中市の今後を憂えざるを得ないと思います。
以前にもご紹介したように、伊藤さんは、市が備品や建物などを現物出資し、副市長と教育長が理事長を務めるなど、事実上市立だった保育園と幼稚園への補助金を、財政悪化を理由にカットすることを突然表明しました。
さらに、「市と幼稚園・保育園の間には、資本関係はない」、などという嘘の内容のビラを税金で町中に配りました。
このままでは、保育士たちはいきなり年収が半減する上、悪者扱いです。労働組合が怒ったのは当然です。
県労委も見かねて、市長に労働組合との協議に応じるよう、要請しますが、伊藤市長は引き延ばしてきました。
結局、3月21日、ようやく伊藤市長は協議に応じました。しかし、その対応は組合幹部の方によると、大変不誠実なものだったということです。
四年前に議会で市長自身が、「仮に法人を廃止する場合、職員を含め、市立保育所に吸収していくことも検討していく必要がありまして」と答弁されたことを組合側が取り上げても、「答弁は四年前のこと。今言われてもわからない」と逃げました。「みなさん自立して」、そして「へらへら」と笑うだけでした。
政治家が自分で約束したことを忘れるとは組合員だけでなく、府中市民全体をなめています。
「まずご自分の賃金カットを」、と水を向けられても「それはちょっと」と言葉を詰まらせるだけでした。
組合側は、「市長は土地造成に金をつぎ込んで、大赤字を出した挙句賃金カットをするような財政運営をしてはいけない」と質しましたが「そういう外れた話はちょっと」と逃げ回りました。
それにしても、伊藤市長はヘラヘラしている場合でしょうか?
大赤字を出している土地造成=桜ヶ丘団地は今、現金十万円を団地を友人などに紹介した人に進呈するというキャンペーンを張っています。
http://www.city.fuchu.hiroshima.jp/Contents/View.asp?BOXNO=5009
紹介者に現金とは尋常ではありません。府中市は産業が衰退していますし、福山のベッドタウンとしては遠いのです。そんな中団地建設を強行した方が間違いです。
しかし、伊藤市長はそれに懲りずに、ハコモノをさらに推進しています。小中学校を統廃合し、一貫校に再編しようとしています。そのために豪華な校舎を次々新築ないし、計画しています。
「湯水のようにハコモノには税金を注ぎ込みながら、保育園や幼稚園への補助金はカットする。」
こんな対応には、保育園や幼稚園の卒園生の間からも「市長は府中市出身でないから府中市民のことはどうでもよいのか?」などの脱力感が広がっています。
伊藤市長は、「皆さん自立して」と、民間企業を念頭に置いた発言を、組合側にしておられます。しかし、民間企業だったら賃金カットするなら、まず、大赤字を出した部門の責任者と経営者からでしょう。関係ない部門をカットするということをすれば士気が低下して大変なことになるでしょう。
へらへらした対応から推察するに、 「保育園にしても、幼稚園にしても、女性が多いから、政治力が弱い。だから、切捨てやすい」、と考えておられるのかもしれません。そうだとすれば、それは「改革派」らしからぬ「ジェンダーバイアス」ではないでしょうか?
伊藤市長におかれましては「せんたく」で「国政に地方の声を届ける」と意気込まれるのは結構です。ですが、ご自分の政治こそ、まじめに「洗濯」していただきたいものです。
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タイトル : 子供を伸ばすヒントをみつけてみませんか?
自分を知り、子供を伸ばすヒントを一緒にみつけてみませんか。実用万象学を通じて、自分と相手の違いを楽しみ、お互いを認め合える人々が増え、そして豊かな人間関係が築かれていくことを望みます。... more
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by hiroseto2004
| 2008-04-14 18:21
| 地方自治
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