「核燃料サイクル安全小委員会」に声を
2008年 06月 18日
(以下、転送歓迎)
このようなときに、とあきれる思いですが、14日、六ケ所再処理工場で、4月13
日の油漏れ以来止まっていた使用済み核燃料のせん断が始まったようです。(再処理
工場の主排気塔のモニターが波型を描き始めたとの情報が入ってきました。
http://www.jnfl.co.jp/monitoring/shaft.html)
六ケ所再処理工場では、本格稼働に先立って、2006年3月から、実際に使用済み核燃料を再処理してプルトニウムや核分裂性ウランを抽出する「アクティブ試験」が始まっています。
すでに排気塔や排水管から環境中への放射性物質の放出が始まっていますが、同時に、使用済み核燃料を硝酸溶液に溶かしてプルトニウムや核分裂性ウランを抽出した残りの「高レベル放射性廃液」が溜まり続けています。
この「高レベル放射性廃液」は、「ガラス固化体」にして貯蔵する計画となっています。
ところが、この「ガラス固化体」をつくる工程がうまくいかず、昨年11月にその作業を開始したものの、12月には不具合により作業が中止されてしまいました。「ガラス固化体」をつくる「ガラス固化溶融炉」そのものに欠陥があるようです。
欠陥のある「ガラス固化溶融炉」で「ガラス固化体」をつくりつづけると、欠陥のある「ガラス固化体」ができてしまいます。
「ガラス固化体」は六ヶ所村の高レベル核廃棄物処分場に貯蔵された後、最終処分場で「地層処分(=地下深く埋めてしまう)」されることになっていますが、それがどこになるかはまだ決まっていません。(どこにも最終処分場になっていい場所などあるはずがありませんが)このような状態で、「ガラス固化体」をつくりつづけることは大問題です。
ところが、一方、「ガラス固化」が進まないと、「高レベル放射性廃液」が溜まりつづけてしまいます。「高レベル放射性廃液」は、強制的な冷却を続けなければ容易に沸騰してしまうような強い放射線を発する廃液で、冷却や排気の効かない状態に陥れば、「ウラルの核惨事」のような恐ろしい状態を招くと言われています。
↓
http://www.jca.apc.org/mihama/reprocess/rokkasho_series4.pdf
現在、経済産業大臣の諮問機関である「総合資源エネルギー調査会」の中の「原子力安全・保安部会」に属する「核燃料サイクル安全小委員会」の「再処理ワーキンググループ」で、六ケ所再処理工場の「ガラス固化」の問題が検討されています。
原子力施設やその活動の安全確保について経済産業大臣に意見を述べるという「原子力安全・保安部会」の任務からすれば、このまま「ガラス固化」の作業を再開することも(このままでは欠陥「ガラス固化体」が増えつづけます)、欠陥のない「ガラス固化体」の製造のめども立たないまま再処理を進めて「高レベル放射性廃液」を増やしつづけることも、認めてはならないはずです。
「核燃料サイクル安全小委員会」の委員のみなさんに、(国民・地域住民の)「安全確保」という責任を果たしてくださるよう、声を届けましょう。
委員名簿を下に貼りつけますが、「再処理ワーキンググループ」の事務方を務める原子力安全・保安院の住所あてに要請書を送ってもいいと思います。
↓
〒100-8986 千代田区霞が関1-3-1
経済産業省原子力安全・保安院気付
総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会
核燃料サイクル安全小委員会 委員各位
******
総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会
核燃料サイクル安全小委員会 委員名簿(2008年3月現在)
委員長
松本 史朗 原子力安全基盤機構技術顧問
105-0001 港区虎ノ門3丁目17番1号TOKYUREIT虎ノ門ビル
TEL03-4511-1111(代表)/ FAX03-4511-1297(広報)
明石 真言 放射線医学総合研究所緊急被ばく医療研究センター被ばく医療部部長
263-8555 千葉市稲毛区穴川4-9-1
TEL043-206-3026(広報)/ FAX043-206-4062(広報)
有冨 正憲 東京工業大学原子炉工学研究所所長
152-8550 目黒区大岡山2-12-1N1-13大岡山キャンパス北2号館224号室
TEL03-5734-3059 / FAX03-5734-2959(事務室直通)
井川 陽次郎 読売新聞社論説委員
100-8055 千代田区大手町1-7-1
TEL03-3242-1111(代表)/ FAX?
石榑 信人 名古屋大学医学部保健学科教授
461-8673 名古屋市東区大幸南 1-1-20
TEL052-719-1504(庶務)/ FAX?
衣笠 善博 東京工業大学大学院総合理工学研究科教授
226-8502 横浜市緑区長津田町4259
TEL045-924-5556 / FAX045-924-5557
塩見 哲 電力中央研究所特別顧問
270-1194 千葉県我孫子市我孫子1646 電力中央研究所我孫子地区
TEL04-7182-1181 / FAX04-7182-9417
城山 英明 東京大学大学院法学政治学研究科教授
113-0033 文京区本郷7-3-1
TEL03-5841-3131(代)/ FAX03-5841-3174
須藤 俊幸 日本原子力研究開発機構次世代原子力システム研究開発部門
次世代再処理システムユニット工学規模ホット試験施設グループ技術主幹
319-1184 那珂郡東海村村松4-49
TEL029-282-1122 / FAX029-282-2309
関村 直人 東京大学大学院工学系研究科システム量子工学専攻教授
100-8126 東京都文京区本郷7-3-1
sekimura@q.t.u-tokyo.ac.jp
http://www.q.t.u-tokyo.ac.jp/lab/sekimura.html
関本 博 東京工業大学原子炉工学研究所教授
152-8550 目黒区大岡山2-12-1 N1-17関本研究室
TEL03-5734-3066 / FAX03-5734-2959
中村 博文 日本原子力研究開発機構次世代原子力システム研究開発部門研究主席
319-1194 那珂郡東海村村松4-33
TEL029-267-4141 / FAX029-267-7173
三好 慶典 日本原子力研究開発機構東海研究開発センター
原子力科学研究所安全試験施設管理部次長
319-1194 那珂郡東海村村松4-33
TEL029-282-6671 / FAX029-282-6798
吉澤 善男 東京工業大学原子炉工学研究所教授
152-8550 目黒区大岡山2-12-1N1-16
TEL03-5734-3075 / FAX03-5734-3749
******
以上
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このようなときに、とあきれる思いですが、14日、六ケ所再処理工場で、4月13
日の油漏れ以来止まっていた使用済み核燃料のせん断が始まったようです。(再処理
工場の主排気塔のモニターが波型を描き始めたとの情報が入ってきました。
http://www.jnfl.co.jp/monitoring/shaft.html)
六ケ所再処理工場では、本格稼働に先立って、2006年3月から、実際に使用済み核燃料を再処理してプルトニウムや核分裂性ウランを抽出する「アクティブ試験」が始まっています。
すでに排気塔や排水管から環境中への放射性物質の放出が始まっていますが、同時に、使用済み核燃料を硝酸溶液に溶かしてプルトニウムや核分裂性ウランを抽出した残りの「高レベル放射性廃液」が溜まり続けています。
この「高レベル放射性廃液」は、「ガラス固化体」にして貯蔵する計画となっています。
ところが、この「ガラス固化体」をつくる工程がうまくいかず、昨年11月にその作業を開始したものの、12月には不具合により作業が中止されてしまいました。「ガラス固化体」をつくる「ガラス固化溶融炉」そのものに欠陥があるようです。
欠陥のある「ガラス固化溶融炉」で「ガラス固化体」をつくりつづけると、欠陥のある「ガラス固化体」ができてしまいます。
「ガラス固化体」は六ヶ所村の高レベル核廃棄物処分場に貯蔵された後、最終処分場で「地層処分(=地下深く埋めてしまう)」されることになっていますが、それがどこになるかはまだ決まっていません。(どこにも最終処分場になっていい場所などあるはずがありませんが)このような状態で、「ガラス固化体」をつくりつづけることは大問題です。
ところが、一方、「ガラス固化」が進まないと、「高レベル放射性廃液」が溜まりつづけてしまいます。「高レベル放射性廃液」は、強制的な冷却を続けなければ容易に沸騰してしまうような強い放射線を発する廃液で、冷却や排気の効かない状態に陥れば、「ウラルの核惨事」のような恐ろしい状態を招くと言われています。
↓
http://www.jca.apc.org/mihama/reprocess/rokkasho_series4.pdf
現在、経済産業大臣の諮問機関である「総合資源エネルギー調査会」の中の「原子力安全・保安部会」に属する「核燃料サイクル安全小委員会」の「再処理ワーキンググループ」で、六ケ所再処理工場の「ガラス固化」の問題が検討されています。
原子力施設やその活動の安全確保について経済産業大臣に意見を述べるという「原子力安全・保安部会」の任務からすれば、このまま「ガラス固化」の作業を再開することも(このままでは欠陥「ガラス固化体」が増えつづけます)、欠陥のない「ガラス固化体」の製造のめども立たないまま再処理を進めて「高レベル放射性廃液」を増やしつづけることも、認めてはならないはずです。
「核燃料サイクル安全小委員会」の委員のみなさんに、(国民・地域住民の)「安全確保」という責任を果たしてくださるよう、声を届けましょう。
委員名簿を下に貼りつけますが、「再処理ワーキンググループ」の事務方を務める原子力安全・保安院の住所あてに要請書を送ってもいいと思います。
↓
〒100-8986 千代田区霞が関1-3-1
経済産業省原子力安全・保安院気付
総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会
核燃料サイクル安全小委員会 委員各位
******
総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会
核燃料サイクル安全小委員会 委員名簿(2008年3月現在)
委員長
松本 史朗 原子力安全基盤機構技術顧問
105-0001 港区虎ノ門3丁目17番1号TOKYUREIT虎ノ門ビル
TEL03-4511-1111(代表)/ FAX03-4511-1297(広報)
明石 真言 放射線医学総合研究所緊急被ばく医療研究センター被ばく医療部部長
263-8555 千葉市稲毛区穴川4-9-1
TEL043-206-3026(広報)/ FAX043-206-4062(広報)
有冨 正憲 東京工業大学原子炉工学研究所所長
152-8550 目黒区大岡山2-12-1N1-13大岡山キャンパス北2号館224号室
TEL03-5734-3059 / FAX03-5734-2959(事務室直通)
井川 陽次郎 読売新聞社論説委員
100-8055 千代田区大手町1-7-1
TEL03-3242-1111(代表)/ FAX?
石榑 信人 名古屋大学医学部保健学科教授
461-8673 名古屋市東区大幸南 1-1-20
TEL052-719-1504(庶務)/ FAX?
衣笠 善博 東京工業大学大学院総合理工学研究科教授
226-8502 横浜市緑区長津田町4259
TEL045-924-5556 / FAX045-924-5557
塩見 哲 電力中央研究所特別顧問
270-1194 千葉県我孫子市我孫子1646 電力中央研究所我孫子地区
TEL04-7182-1181 / FAX04-7182-9417
城山 英明 東京大学大学院法学政治学研究科教授
113-0033 文京区本郷7-3-1
TEL03-5841-3131(代)/ FAX03-5841-3174
須藤 俊幸 日本原子力研究開発機構次世代原子力システム研究開発部門
次世代再処理システムユニット工学規模ホット試験施設グループ技術主幹
319-1184 那珂郡東海村村松4-49
TEL029-282-1122 / FAX029-282-2309
関村 直人 東京大学大学院工学系研究科システム量子工学専攻教授
100-8126 東京都文京区本郷7-3-1
sekimura@q.t.u-tokyo.ac.jp
http://www.q.t.u-tokyo.ac.jp/lab/sekimura.html
関本 博 東京工業大学原子炉工学研究所教授
152-8550 目黒区大岡山2-12-1 N1-17関本研究室
TEL03-5734-3066 / FAX03-5734-2959
中村 博文 日本原子力研究開発機構次世代原子力システム研究開発部門研究主席
319-1194 那珂郡東海村村松4-33
TEL029-267-4141 / FAX029-267-7173
三好 慶典 日本原子力研究開発機構東海研究開発センター
原子力科学研究所安全試験施設管理部次長
319-1194 那珂郡東海村村松4-33
TEL029-282-6671 / FAX029-282-6798
吉澤 善男 東京工業大学原子炉工学研究所教授
152-8550 目黒区大岡山2-12-1N1-16
TEL03-5734-3075 / FAX03-5734-3749
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by hiroseto2004
| 2008-06-18 12:05
| エネルギー政策
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