若者とジェンダー問題
2008年 06月 18日
「男は仕事,女は家庭」という役割分担意識は,若い層では一見低下しているように見える。
しかし,一方で,以下のような問題が残っている。
実はそうはいっても「男はいい会社でいい給料をとって家族を養わないといけない」という観念は根強いのではないか。
女性の場合も,家庭責任をまだまだ負わないといけない。
そうした中で現実問題として,仕事と家庭の両立に困難が残っている。実際,有配偶者の労働力率はあまり上がっていないのが実情である。男女雇用機会均等法にもかかわらず,女性の正規雇用は増えておらず,むしろ,非正規雇用が増えている。
また,経済環境,雇用環境は悪化している。
労働者が受け取る総賃金が低下する中,男性が「いい給料」(年功賃金)を取ることは難しくなっている。労働者の賃金も毎年減る一方で,非正規雇用が増えている。
そこで,「周囲(親や年配者)から若者への期待」と「現実」にギャップが生じている。
また,メディアが流す固定観念の問題もある。恋人がいるのが当たり前,といった観念である。あるいは,雑誌などで流布される性に関する情報と,現実のギャップは大きい。
こうした中で,恋人がいない人は自己肯定感を持てない。
一方,恋人がいる人はいる人で,愛している以上,相手の言いなりにならないといけない,と思い込む人も多いのではないか?
被害者が被害者であると自覚しにくい深刻なデートDV問題が起きるゆえんではないか?
また,最近では「いい会社に入ることだけが人生ではない」ということを建前としては言う大人もいるが,具体的なフォローがなかったのではないか?
社会的に押し付けられる観念と,現実の差が激しく,このことから,自分を前向きに肯定できない人が多いのではないか?
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しかし,一方で,以下のような問題が残っている。
実はそうはいっても「男はいい会社でいい給料をとって家族を養わないといけない」という観念は根強いのではないか。
女性の場合も,家庭責任をまだまだ負わないといけない。
そうした中で現実問題として,仕事と家庭の両立に困難が残っている。実際,有配偶者の労働力率はあまり上がっていないのが実情である。男女雇用機会均等法にもかかわらず,女性の正規雇用は増えておらず,むしろ,非正規雇用が増えている。
また,経済環境,雇用環境は悪化している。
労働者が受け取る総賃金が低下する中,男性が「いい給料」(年功賃金)を取ることは難しくなっている。労働者の賃金も毎年減る一方で,非正規雇用が増えている。
そこで,「周囲(親や年配者)から若者への期待」と「現実」にギャップが生じている。
また,メディアが流す固定観念の問題もある。恋人がいるのが当たり前,といった観念である。あるいは,雑誌などで流布される性に関する情報と,現実のギャップは大きい。
こうした中で,恋人がいない人は自己肯定感を持てない。
一方,恋人がいる人はいる人で,愛している以上,相手の言いなりにならないといけない,と思い込む人も多いのではないか?
被害者が被害者であると自覚しにくい深刻なデートDV問題が起きるゆえんではないか?
また,最近では「いい会社に入ることだけが人生ではない」ということを建前としては言う大人もいるが,具体的なフォローがなかったのではないか?
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by hiroseto2004
| 2008-06-18 12:33
| ジェンダー・人権
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