新自由主義ではなく新封建主義

小泉政治（中曽根以降、特に小泉以降の自民党政治）的なものを新自由主義と表現すること自体が実は欺瞞があると私は考えています。

極論すると「自民党政治に反対するものは自由に反対するからけしからん。」そういうことにもなりかねない。

しかし、実際に新自由主義（中曽根以降、特に小泉以降の自民党政治）で起きたのは階級の固定化です。

だから、小泉政治は新封建主義というべきだろう。

小泉さんはセーフティーネットをしなかったから悪い、という論者もいる。

しかし小泉政治そのものが、サービスカットを目指す以上セーフティーネットが縮小するのは当然です。

さらに日本の悪いところは、官僚の既得権を温存したところです。サービスが低くて税金は重いという最悪の事態に陥りました。

金がない金がないといって国民向けサービスを削りつつ、埋蔵金を増やしてきたのが官僚です。

さらに在任期間が五年以上ありながらそれを放置した小泉純一郎さんの罪は重いのです。

ふざけないで欲しい。彼こそが新封建主義を一気に進めた。

地方教育費は彼の時代に減った。

そして若殿・姫君の世襲議員たちが高みから、国民に対して道徳なり愛国心なりを押しつけようとしました。

建て前は平等という前提はあるが、実際には多くの人間は部品に過ぎず人間扱いしない。これが、新封建主義ないし新貴族主義の本質です。

貴族階級にいる人間は何をしてもよいと思い上がるが、庶民階級には自由を認めないのが自民党です。

本当の貴族なら義務を果たすがそれは嫌がります。また昔の貴族や騎士は戦争を一手に担ったが、今は戦争に行くのは庶民です。

今の貴族階級は、民主主義の名の下に貴族としての義務は免れ、一方で昔の貴族と似た特権を享受する。調子のよい方々です。

1、なまじ平等幻想があったばかりに自覚症状が遅れた。
２、アジアでも今や珍しい政権交代なき状態が続いた。

だけにかなり状態は悪くなりました。

厄介なことに自民党がまあまあ良かった時代の記憶で惰性で自民党に入れている人もまだ多かった。

しかしこのまま自民党に続けさせることは日本を新貴族主義に退行させることです。




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