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エコでフェアでピースな世界をヒロシマから国政へ!成長戦略から成熟戦略。誰もが置きざりにされない社会を。核兵器も原発もない世界を。役人からヘルパーへ。庶民増税より格差是正。ヒロシマの心活かす市民発・政界再編。


by hiroseto2004

「失われた20年」と中曽根政治の大罪

私の「持論」は、大きな勲章をもらった人ほど、犯した罪も重いということです。 

この国の現代史で、中曽根康弘さん=大勲位の罪と言うのは極めて思いと思われます。

第一に、中央集権化及び地方の疲弊です。

中曽根政治(及び竹下蔵相)は、民営化(地方の交通手段の廃止)+地方への豪華絢爛なハコモノ建設奨励を進めました。後者の具体的な手段は、本来は「財源保障&地方同士の助け合いであるべき地方交付税」を事実上、「国によるハコモノへの補助金」としてしまったこととです。

ハコモノは、結局は一番頂点の東京のゼネコンを潤してしまった。一方で地方は、借金を重ねたために、国の言うことを聞かざるを得なくなったわけです。

一方で、彼が行った国鉄民営化は、地方の交通手段の衰退を結果として招きます。高齢社会となった今、非常に、住みにくい場所になっています。

第二に、バブルの発生及び近視眼的な視野の蔓延です。中曽根政権の前半は、アメリカのレーガン政権の戦略もあったのですが、日本国内を締め付けつつ、アメリカへの輸出に頼る体制でした。国内に過剰流動性(お金)が蓄積され、バブルをうむ原因になりました。今も似ているといえば似ているのですが、金融のグローバル化が進んでいるために、アメリカなど海外でバブルを起こしています。

バブルの時期、日本は官民ともに、長期的な視野を忘れ、近視眼的な視野に陥ったと思います。日本にとっての生命維持装置を外してしまったのです。

確かに、1980年代の段階で、将来を見越した改革は必要でした。「開発独裁体制」からの脱却です。

1、企業中心のセーフティネット→そればかりに頼っていては、不況時に、零れ落ちる人が増えてくる。成熟経済下で企業の枠で賃金カーブや手厚いOBへの年金を維持しようとすると、若い者にしわ寄せが行くことが予想された。(正社員採用縮減)。
2、育児や介護における家族中心のセーフティネット→都会も農村も「都市型化」する中で、機能しなくなってくる。
3、1,2とセットになった男女の役割分離(「分担」と言うより「分離」といったほうが良いだろう)→以前はそんなに他の先進国とも遜色なかったが、相対的に女性が働きつづけにくい社会の温存。社会保障サービスの貧困。

これらの改革は必要でした。本当の意味での「生活者のための政治」です。

個々の企業に頼りすぎないで、社会全体で、医療や年金を支えるシステムへの移行(企業には、税金と言う形でご負担いただく。)。
一方で、「適材適所、やりがいがある仕事で報いる」「経営者が展望を示し、組織に活力を与える」という形での長期的な視座にたった経営はすべきであったと思います。

また、中途でやり直しがきくようなシステムを整備するべきだった。(実際は景気が良いときは案外、転職も起業も出来たのですが、いざ成長率が下がると、閉鎖性に阻まれる、というのが真相でしょう。)

ところが、中曽根さん以降の自民党政治はこれには手をつけなかった。

国鉄や電電公社を民営化し、国鉄民営化では、国民の溜飲を下げてもらうという手法を取った。

セーフティネットの整備はなされず、バブル経済でみな、暮らしが良くなったかのような雰囲気の中でそうした課題は忘れ去られた感もあります。

そして、バブル崩壊以降は、ただただ、「物価を引き下げること」が生活者のための政治と勘違いされ、いわゆる「新時代の日本的経営」以降は、そのために賃金を下げろという話にいつの間にかなってしまった。

刹那的にコストカット、という気風が定着してしまったが、そうした刹那的なものは、中曽根政治にさかのぼれるのではないでしょうか?

もちろん、こんな政治がうまくいくわけもなく、1997年の消費税増税・医療負担増を契機に大恐慌に陥り、橋本龍太郎政権が1998年の参院選で打倒されます。

小渕恵三さんは、景気対策も行ったが、消費税を引き下げずにお金持ちへの税金を引き下げた。さらに、労働者派遣の原則自由化も行った。それが、今の格差拡大への「時限爆弾」となりました。

時限爆弾は、ご存知のとおり、小泉総理の庶民いじめ・アメリカ優先の政治の中で大爆発しました。アメリカ国債を35兆円も買いながら、庶民には増税、社会保障は負担増、地方交付税はカットと言う塩梅です。

そして、皆さんもご存知のとおりの今の惨状になっているわけです。

すべき改革はほとんどされず、しなくてよいことばかりがことごとくされた。これが、1980年代初め以降の自民党政治ではないでしょうか?

本来、歴史的役目を終えたと断ぜざるを得ません。

■折角の介護保険も「やらずぼったくり」

一時期折角進歩したかに見えたことも、財政問題を口実に後退しているありさまです。

 同居家族がいるから、介護サービスを利用するな、というのが、今の介護保険のあり方です。私自身も祖母の介護でこうした仕打ちに苦しめられました。

 同居家族だって、仕事をしてお金を稼がなければなりません。介護に専念すれば生活保護をくれるというなら別ですが。この点が、全くナンセンスなのが厚生労働省です。

まだ昔のほうが、いわゆる革新自治体などで独自のサービスをしてくれたところもあったのです。

この20年は失われた20年ではないかとおもいます。

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Tracked from とむ丸の夢 at 2008-07-27 15:57
タイトル : 日本をダメにした張本人あれこれ 
本棚をあさるうち、ちょっとけったいな本を見つけました。  なつかし~い、22年前の『広告批評』です。       特集が、当時ときめいていた中曽根康弘首相。    いろいろな意味でコイズミ純一郎皿..... more
by hiroseto2004 | 2008-07-27 11:47 | 自END | Trackback(1)