『イデオロギーの時代が終わった』という罠
2008年 08月 18日
『イデオロギーの時代は終わった』と、1990年代の冷戦崩壊後しばらくは、言われたものでした。
ところが、実際には新自由主義のイデオロギーが吹き荒れていました。
乱暴に言ってしまえば、『わしらはたらふくくってるぞ。汝人民飢えて死ね』とでもいわんばかりのイデオロギーだったと考えられます。しかし、最初は新鮮に見えてしまったのです。
民間大手企業(とくに1990年代)でも公務員(とくに小泉以降)でも、官僚的な統制は温存したまま、成果主義を追求しました。
現場は、仕事の裁量をあたえられないのに「評価」だけはされ、民間では給料をさげられました。公務分野でも、息苦しさが増してきました。
そんな息苦しい、アメリカと北朝鮮の悪いところを足したような状態になった。
ただし、自民党も、安倍晋三さんにいたってはあまりに露骨なイデオロギー臭をさせたため、参院選でKO負けしました。「おぼっちゃま」が「ネオコン革命家気取り」になり、庶民感覚から離れすぎたのでしだ。
さらに日本が悲劇というより喜劇とさえいえるのは新自由主義とソビエトのような官僚統制が同居したことです。
北朝鮮の悪いところとアメリカの悪いところを合わせた珍妙な政治に安倍自民党は突き進み、国民からストップをかけられた。
イデオロギーはある。『イデオロギーの時代が終わった』、などというのはやはり、新自由主義をはびこらせる露払いだった。
新自由主義に逆らう奴は、民主党であろうが社民党であろうが、共産党であろうが国民新党であろうが『サヨク』扱いにするための露払いだった。
『イデオロギーがない』などということ自体実はイデオロギーである。だから、詭弁にだまされてはいけない。
ただし、自民党政治に反対する側にも問題はあった。イデオロギーというより、くだらない面子を課題に優先させたことだ。特に反核・平和運動で顕著に現れた。そのことは確かに『イデオロギーの時代が終わった』というプロパガンダに説得力を持たせてしまった。
さて、皮肉にもイデオロギーが前面に出た安倍さんは、古くからの保守派にそっぽを向かれた。地方の保守派にとり、安倍さんの思想的なアジテーションなどどうでもよい。関心事は地方に飯を喰わせてくれるかどうかなのだ。
皮肉だが、かつての左翼の悪しき部分を安倍さんはそのままのみこんだ。だから小泉さんのラジカルなネオリベと、安倍さんのイデオロギー振り回し&わがままが、アメリカの悪いところと北朝鮮の悪いところを合わせた珍妙な政治をつくったのだ。
とりもなおさず「大事なことは課題の解決を大事にすることだ」、ということを安倍さんを反面教師に学習しました。
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ところが、実際には新自由主義のイデオロギーが吹き荒れていました。
乱暴に言ってしまえば、『わしらはたらふくくってるぞ。汝人民飢えて死ね』とでもいわんばかりのイデオロギーだったと考えられます。しかし、最初は新鮮に見えてしまったのです。
民間大手企業(とくに1990年代)でも公務員(とくに小泉以降)でも、官僚的な統制は温存したまま、成果主義を追求しました。
現場は、仕事の裁量をあたえられないのに「評価」だけはされ、民間では給料をさげられました。公務分野でも、息苦しさが増してきました。
そんな息苦しい、アメリカと北朝鮮の悪いところを足したような状態になった。
ただし、自民党も、安倍晋三さんにいたってはあまりに露骨なイデオロギー臭をさせたため、参院選でKO負けしました。「おぼっちゃま」が「ネオコン革命家気取り」になり、庶民感覚から離れすぎたのでしだ。
さらに日本が悲劇というより喜劇とさえいえるのは新自由主義とソビエトのような官僚統制が同居したことです。
北朝鮮の悪いところとアメリカの悪いところを合わせた珍妙な政治に安倍自民党は突き進み、国民からストップをかけられた。
イデオロギーはある。『イデオロギーの時代が終わった』、などというのはやはり、新自由主義をはびこらせる露払いだった。
新自由主義に逆らう奴は、民主党であろうが社民党であろうが、共産党であろうが国民新党であろうが『サヨク』扱いにするための露払いだった。
『イデオロギーがない』などということ自体実はイデオロギーである。だから、詭弁にだまされてはいけない。
ただし、自民党政治に反対する側にも問題はあった。イデオロギーというより、くだらない面子を課題に優先させたことだ。特に反核・平和運動で顕著に現れた。そのことは確かに『イデオロギーの時代が終わった』というプロパガンダに説得力を持たせてしまった。
さて、皮肉にもイデオロギーが前面に出た安倍さんは、古くからの保守派にそっぽを向かれた。地方の保守派にとり、安倍さんの思想的なアジテーションなどどうでもよい。関心事は地方に飯を喰わせてくれるかどうかなのだ。
皮肉だが、かつての左翼の悪しき部分を安倍さんはそのままのみこんだ。だから小泉さんのラジカルなネオリベと、安倍さんのイデオロギー振り回し&わがままが、アメリカの悪いところと北朝鮮の悪いところを合わせた珍妙な政治をつくったのだ。
とりもなおさず「大事なことは課題の解決を大事にすることだ」、ということを安倍さんを反面教師に学習しました。
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by hiroseto2004
| 2008-08-18 08:17
| 新しい政治をめざして
|
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