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by hiroseto2004
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医療の安全へ冷静な解決策を

大野病院で亡くなられた患者のお父さんの記者会見と福島県への要望書です。

要望書の内容的には、正しいと思います。

ただ、今の医療に対する国の取り組み方を考えると、実施が難しいかと思います。現場に余裕がなさすぎます。

お父さんの気持ちは分かりますし、一方、余裕がないのにこれ以上やってられるか!という気持ちを持つ産婦人科医たちの本音も分かります。一番不幸なのは患者と医師の間の不信感だけが増幅することです。

一時期、感情的にまさに文化大革命のようにマスコミが医師を一律に叩きすぎた。

結果勤務医が不足し余裕がないところで事故が起きやすくなったと思います。

小泉純一郎さんの尻馬に乗って一律な医師叩きをしたマスコミが、『この事件を契機に医療崩壊・・』などと言うのも変です。

きちんと、再発防止策を行政の責任で行うこと。特に、勤務医不足の抜本的解消策を行政が取ることが大事です。

医療関係者も、マスコミや小泉純一郎さんに文化大革命的に叩かれてムカついているのはわかるのですが、亡くなられた患者への心ない書き込みは逆効果です。

そろそろ人々が冷静に解決策を追求する段階に来たと思います。

繰り返します。現場医療関係者と患者が言わば内ゲバをさせられ、責任を果たすべき行政(国や県の幹部)が責任を免れるという最悪の状態は避けなければなりません。


【1.ご遺族の記者会見での言葉と配布した文章】

この会見にあたり、報道関係者の皆様には、下記の点についてご理解とご協力をお願いいたします。
 1.なにぶん不慣れなことをお許しください。
2.家族のプライバシーに関するご質問はご遠慮ください。
 3.失言があるかもしれませんが、報道する際には配慮をお願いいたします。
 4.被告側を刺激しない報道をお願いいたします。
 5.遺族側コメントは、私、渡辺好男以外は匿名でお願いいたします。

 本日の判決は、被害者の父としては、残念な結果と受け止めるとともに、今後の医療界に不安を感じざるをえません。

 2007年1月26日の初公判から、「真実の言葉を聞きたい」との一心で、裁判の傍聴を続けてきました。警察・検察が捜査して、裁判になったおかげで、初めて知ったことがたくさんありました。
 私の娘は手術を受けるまで1ヵ月入院していました。助産師さんが加藤医師に、「大野病院より大きな病院に転送した方がいいのではないか」と助言したり、先輩医師が加藤医師に、娘とおなじ帝王切開既往・前置胎盤の妊婦を帝王切開して、「大量出血を起こし、処置に困難を来たした」と教えるなど、娘が入院している間、加藤医師には様々なアドバイスがありました。
 みんな慎重だったのに、なぜ加藤医師だけ慎重さがなかったのか、とても疑問に思いました。
 
 しかし、裁判は手術中の数分間、数時間のことを主要な争点として、進んでしまいました。弁護側の鑑定人として証言した医師の方々も、加藤医師の医療行為を正当化する意見を述べました。その点をとても残念に思っています。
 加藤医師の逮捕後、私たち被害者が「警察に相談した」とか、「政治家に相談した」という噂が医療界に広がっていると聞いて、とても驚きました。病院から娘を引き取り、姿が残っている間、警察に相談するべきか幾度も自問自答しました。しかし、いろいろと考えて、私たちからは警察に相談しませんでした。娘のために動いてくださり、捜査に尽力された警察・検察の方々には深く感謝しています。この場を借りまして、御礼申し上げます。
 
 一方、医療界からは警察・検察の介入に抗議する声があがっています。しかし、娘の事故について、他の機関で警察・検察と同等の調査ができたのでしょうか。
助産師さんや先輩医師がアドバイスをしていたことについても、県の事故調査委員会は把握していたのでしょうか。現在も疑問をもっています。
 医療界からは「1万分の1という極めて稀なケース」とか、「現在の医療では救命に限界があった」という声もあがっています。しかし、娘と同様の帝王切開既往・前置胎盤のケースにともなう癒着胎盤の危険性については、厚生労働省の研究班をはじめ、以前からいくつもの報告があります。また、ネットには「医師から2人目は産めないと言われていた」といった事実無根の書き込みがありました。こうした娘の死を蔑ろにする意見や表現は、亡くなってしまったとはいえ、娘に対する人権無視の誹謗中傷と受け止めています。
 
 この事件を「医療崩壊」や「産科崩壊」と結びつける議論がありますが、間違っているのではないでしょうか。そういうことを言う前に、事故の原因を追究して、反省すべき点は反省し、再発防止に生かすべきでしょう。医療界に、そのような前向きな姿勢が見えないのがとても残念です。「判決によっては、産科医療から手を引く」といった声も聞こえますが、自分の身内や大切な人が患者だったら、そんなことが言えるでしょうか。
医療崩壊と結び付ける議論を耳にするたび、「娘は何か悪いことをしただろうか」と怒りを覚えます。娘が亡くなる時点まで、医療には絶対的な信頼を持っている一人でしたが、死亡後は日を重ねるごとに医療に対して不信感を深めています。

患者も医師も不幸にさせないためには、リスクの高い患者はしかるべき施設に送るなど、しっかりとルールをつくり、守ることが大切です。再発防止を願う一人として、県病院局長宛に要望書を提出するつもりです。

2008年8月20日
福島県立大野病院で最愛の娘を亡くした父・渡辺好男

【2.福島県への要望書】

福島県病院局長殿                平成20年8月20日

医療事故再発防止のための要望書

謹啓
 残暑の候、時下ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。

 ところで、私は2004年12月17日、県立大野病院での帝王切開の事故で、最愛の娘を亡くしました。
 執刀医の逮捕後、様々な医師団体が、逮捕を不当と抗議し、医療崩壊を訴える声明文を出しました。しかし、被害者側から見ると、こうした声明文は医療者側に偏りすぎているように感じ、事故の原因究明や再発防止の検討がなにもなされないままに終わってしまうのではないかと不安を覚えます。

 私は娘が亡くなるまで、医療に絶対的な信頼を持っていた一人でしたが、死亡後は日を重ねるごとに医療に対し、不信感を深めるばかりです。また、事故後3年7ヵ月が経過しましたが、県立病院を管理・監督する立場にある県病院局も具体的な動きが見えず、このままでは「再び事故が発生するのでは」と懸念しております。

 つきましては、「大野病院で命を落とさずに済んだであろう亡き娘」の父親として、再発防止の観点から、下記の点について要望させていただきます。ぜひ、県の管理・監督のもと、トップダウンにて具体的かつ実効性のある事故防止に努めてくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
 なお、この要望書に対して、県としてどのように対応なさるか、ご返答をいただきたく存じます。ご連絡をいただきましたら県庁にまいりますので、できるだけ早いご返事をお待ちしております   謹白

要望

1.周産期医療システムの運営状況の検証と見直し
 1)各センター病院がその役割を果たしているか運営状況を検証する。
 2)事故再発防止のために、周産期医療システムの内容を見直す。

2.各医療機関の役割を明確化するルールをつくる(各診療科ごと、横断的に)
 1)県病院局、県立医大、拠点病院、地域の医療機関の役割を明確化する。
 2)医師の経験や医療設備に見合わない、難しい手術などを行わせない。
 3)県立医大、拠点病院、地域病院の連携を強化する。

3.医師の教育・ルール遵守の徹底
 1)2.で明確化したルールを遵守するよう医師教育を徹底する。
 2)ルール違反者には再教育をおこなうなどペナルティを設ける。

4.医師の計画的な配置
 1)一人医長はつくらない
 2)経験不足の医師ばかりにさせず、かならず指導的立場の医師と仕事をさせる。
 3)産科施設には必ず小児科医も派遣するなど、医療連携を考えた医師配置にする。

5.患者情報の管理の徹底(電子カルテの導入など)
 1)ハイリスク患者や、連携して治療が必要な患者の情報を病院間で共有する。
 2)県立医大、拠点病院が、難しい患者の診療をアドバイスする仕組みをつくる

6.手術におけるビデオ記録の保存
 ① 遺体解剖の有無を問わず、事故を検証する有力な証拠となる。
 ② ビデオ撮影記録のない手術は、改ざん・隠蔽と同等の扱いとする。

7.風土改革
 ① 医師以外の医療スタッフの声を聞く、話せる環境づくりを進める。
 ② 改善要望をボトムアップで吸い上げられる環境づくりを進める。
 ③ 不正があれば内部告発ができ、告発者をフォローする体制づくりを進める。

8.その他
 ① 手術のリスクなどを含め、インフォームド・コンセントを徹底させる。
 ② 患者にセカンド・オピニオンの制度があることを周知徹底させる。

2008年8月20日
福島県楢葉町・渡辺好男


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