中曽根政治全面批判が必要だ
2008年 09月 06日
森田実さんの「小泉政治全面批判」は素晴らしかったですが、私は、「中曽根政治全面批判」も必要と考えています。自民党政治の今の方向性は中曽根さんが決めたものだからです。
1990年代には、中曽根さんの下で行革を進めた橋本龍太郎さんが中曽根路線を受け継ぎ、小渕さんも財政出動はしたが、一方で中曽根路線に沿って規制緩和も行いました。
そしてみなさんもご存知の小泉政治へとつながりますが、下敷きはやはり中曽根政治だと思います。
中曽根政治のうち国鉄民営化ほど先見性のない改革はなかった。(ただし労働組合つぶしという意味では「先見性があっ」たといえますが)。
高齢化や地球環境問題が深刻になるのは、当時でもすでにわかりきっていました。
そうであるならば、地方でも都市でもむしろ公共交通に資本を投下していくべきでした。
一方高度成長期は終わったのだから道路ばかりつくる時代は終了させなければならなかった。
「道路をつくると工場ができて経済が潤う時代」は終わりであり、運転が危なくなる高齢化社会や環境やエネルギー問題に対応した交通政策を立てるべきだった。
国鉄民営化はそのあるべき方向性と真反対に、国鉄を資本の論理に委ねてしまったのです。いや正確にいえば、クルマは税金で作った道路の上を走っているのだから、民営化した鉄道が不利になるのは当然でした。
もちろん、サービスが悪いとかトイレが汚い問題もありましたが、それこそ国会議員がきちんと仕事をしてサービスを改めさせれば良かったのです。
それをしないで民営化するから都市部では必要な投資がされないし、地方ではクルマに負けるのです。
国鉄はむしろ公社どころか、戦前のように国営(鉄道省)にしたうえで、しっかり国会の監視が働くようにすれば良かったと私は考えています。
一部の議員の圧力に屈するのではなく国会全体に鉄道大臣が責任を負う形にすればよいのです。
とにかく、今の交通政策の貧困さのA級戦犯は中曽根さんです。
彼の流れを受け継ぐ自民党政治では、さらに庶民へのサービスは低下します。
麻生さんがいくら目先の財政出動をしても、基調にある中曽根さん以来の「小さすぎる政府(ただし官僚機構は肥大化し、サービスだけ低い)」
が変わらなければ、庶民は泣くことになります。
中曽根政治全面批判は今一度しておかねばならないと思います。

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1990年代には、中曽根さんの下で行革を進めた橋本龍太郎さんが中曽根路線を受け継ぎ、小渕さんも財政出動はしたが、一方で中曽根路線に沿って規制緩和も行いました。
そしてみなさんもご存知の小泉政治へとつながりますが、下敷きはやはり中曽根政治だと思います。
中曽根政治のうち国鉄民営化ほど先見性のない改革はなかった。(ただし労働組合つぶしという意味では「先見性があっ」たといえますが)。
高齢化や地球環境問題が深刻になるのは、当時でもすでにわかりきっていました。
そうであるならば、地方でも都市でもむしろ公共交通に資本を投下していくべきでした。
一方高度成長期は終わったのだから道路ばかりつくる時代は終了させなければならなかった。
「道路をつくると工場ができて経済が潤う時代」は終わりであり、運転が危なくなる高齢化社会や環境やエネルギー問題に対応した交通政策を立てるべきだった。
国鉄民営化はそのあるべき方向性と真反対に、国鉄を資本の論理に委ねてしまったのです。いや正確にいえば、クルマは税金で作った道路の上を走っているのだから、民営化した鉄道が不利になるのは当然でした。
もちろん、サービスが悪いとかトイレが汚い問題もありましたが、それこそ国会議員がきちんと仕事をしてサービスを改めさせれば良かったのです。
それをしないで民営化するから都市部では必要な投資がされないし、地方ではクルマに負けるのです。
国鉄はむしろ公社どころか、戦前のように国営(鉄道省)にしたうえで、しっかり国会の監視が働くようにすれば良かったと私は考えています。
一部の議員の圧力に屈するのではなく国会全体に鉄道大臣が責任を負う形にすればよいのです。
とにかく、今の交通政策の貧困さのA級戦犯は中曽根さんです。
彼の流れを受け継ぐ自民党政治では、さらに庶民へのサービスは低下します。
麻生さんがいくら目先の財政出動をしても、基調にある中曽根さん以来の「小さすぎる政府(ただし官僚機構は肥大化し、サービスだけ低い)」
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by hiroseto2004
| 2008-09-06 23:46
| 新自由主義批判
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