さらば!小泉純一郎!
2008年 09月 25日
25日のNHKニュースによると、元総理の小泉純一郎さんが引退の以降を表明されました。
小泉さんは今年66歳。1972年に衆院議員に初当選し、2001年4月に自民党総裁選で、大本命の橋本龍太郎さんを破り、まさかの当選。
その後、「改革なくして成長なし」を絶叫し、(小沢さん率いる自由党と合併前)の旧民主党が得意としていた大都市部の無党派層に食い込みました。そして、2006年9月、今からちょうど二年前、人気がまだあるうちに、安倍元総理にバトンタッチし、退陣しました。
小泉さんは2001年参院選と2005年のいわゆる「9.11総選挙」で、小泉旋風を巻き起こし、崩壊寸前だったように見えた自民党を一時的に立て直したように見えました。
就任当初、小泉さんは、所信表明演説で、保育所待機児童ゼロにすることを約束。さらに「米百俵」のたとえを引いて、教育を充実させるようなことをにおわしました。
第百五十一回国会における
小泉内閣総理大臣所信表明演説
http://www.kantei.go.jp/jp/koizumispeech/2001/0507syosin.html
女性閣僚も当初は外務大臣・田中真紀子さん、環境大臣・川口順子さんら5人も起用しましたし、9.11総選挙でも、片山さつきさん、猪口邦子さんら「小泉チルドレン」の女性候補を前面に出しました。それにより、比較的リベラルな考えの女性や若者が「小泉さんかっこいい」と言い出すようになったのを記憶しています。
「族議員」が連想させるような「田舎の既得権にあぐらをかく親父」をたたくように演出しました。それが、今まで「女性がゆえ」に、「若いがゆえ」に、「才能を発揮できない」と思っていた人々の琴線に触れたのでしょう。
また、「非効率な企業はつぶす代わりにセーフティネットを充実させ、効率的な産業に労働力を移動いさせる」という小泉さんの言葉を真に受けて支持した人もいるでしょう。
しかし、いまや、総裁選では、「小泉路線」のまっすぐな継承者で、「郵政刺客」も勤めた小池百合子さんを推しましたが、小池さんは、次点にも入れない惨敗でした。
もちろん、総裁選は、「麻生優勢」がわかりきって盛り上がらなかったということはあります。だが、それを差し引いても、「小泉政治は、自民党員の間でさえも、まったく支持されていない」ことを露呈したのです。
「小泉純一郎」は、ついに総裁選という「準決勝」で敗れ去ったのです。
そして、追い討ちをかけるように、25日、2008年8月の貿易収支はついに赤字に転落しました。原因は、原油や食料などの輸入物価上昇とアメリカ景気後退による輸出不振です。
財務省貿易統計
http://www.customs.go.jp/toukei/latest/index.htm
→平成20年8月分貿易統計(速報)の概要 (PDFファイル)
http://www.customs.go.jp/toukei/latest/gaiyo2008_08.pdf
このように、アメリカ景気後退の影響をまともにかぶるのは、小泉さんによる、アメリカ依存の経済政策のつけです。輸入物価はもう少し円高だったら影響が緩和されていたかもしれないし、もっと国内で食料やエネルギー(北欧やドイツが取り組んでいます)の生産できるようにしておけば、と悔しいです。
「小泉政治の破綻」が国際経済面でも現れた、その日に小泉さんが引退とは、歴史の皮肉を感じさせました。
「決勝戦」たる総選挙では、小沢一郎さん率いる民主党、社民党、国民新党などの野党が社民主義的な政策を掲げ攻勢にをかけます。これを伝統的な積極財政派の麻生太郎さんがこれを迎え撃つ構図になります。
さらば!小泉純一郎!
そして、政治家の皆さん。国民の皆さん。ポスト・小泉の日本の再建のため、議論を深め、知恵を出し合いあいましょう。
しかし、次男後継とは、所詮やはり小泉さんも、古いタイプだったのではないか、と思います。
記事へのご意見・ご感想はこちらへどうぞ!
なるほど!と思ったら下をクリックお願いします!
人気blogランキングへ
小泉さんは今年66歳。1972年に衆院議員に初当選し、2001年4月に自民党総裁選で、大本命の橋本龍太郎さんを破り、まさかの当選。
その後、「改革なくして成長なし」を絶叫し、(小沢さん率いる自由党と合併前)の旧民主党が得意としていた大都市部の無党派層に食い込みました。そして、2006年9月、今からちょうど二年前、人気がまだあるうちに、安倍元総理にバトンタッチし、退陣しました。
小泉さんは2001年参院選と2005年のいわゆる「9.11総選挙」で、小泉旋風を巻き起こし、崩壊寸前だったように見えた自民党を一時的に立て直したように見えました。
就任当初、小泉さんは、所信表明演説で、保育所待機児童ゼロにすることを約束。さらに「米百俵」のたとえを引いて、教育を充実させるようなことをにおわしました。
第百五十一回国会における
小泉内閣総理大臣所信表明演説
http://www.kantei.go.jp/jp/koizumispeech/2001/0507syosin.html
女性閣僚も当初は外務大臣・田中真紀子さん、環境大臣・川口順子さんら5人も起用しましたし、9.11総選挙でも、片山さつきさん、猪口邦子さんら「小泉チルドレン」の女性候補を前面に出しました。それにより、比較的リベラルな考えの女性や若者が「小泉さんかっこいい」と言い出すようになったのを記憶しています。
「族議員」が連想させるような「田舎の既得権にあぐらをかく親父」をたたくように演出しました。それが、今まで「女性がゆえ」に、「若いがゆえ」に、「才能を発揮できない」と思っていた人々の琴線に触れたのでしょう。
また、「非効率な企業はつぶす代わりにセーフティネットを充実させ、効率的な産業に労働力を移動いさせる」という小泉さんの言葉を真に受けて支持した人もいるでしょう。
しかし、いまや、総裁選では、「小泉路線」のまっすぐな継承者で、「郵政刺客」も勤めた小池百合子さんを推しましたが、小池さんは、次点にも入れない惨敗でした。
もちろん、総裁選は、「麻生優勢」がわかりきって盛り上がらなかったということはあります。だが、それを差し引いても、「小泉政治は、自民党員の間でさえも、まったく支持されていない」ことを露呈したのです。
「小泉純一郎」は、ついに総裁選という「準決勝」で敗れ去ったのです。
そして、追い討ちをかけるように、25日、2008年8月の貿易収支はついに赤字に転落しました。原因は、原油や食料などの輸入物価上昇とアメリカ景気後退による輸出不振です。
財務省貿易統計
http://www.customs.go.jp/toukei/latest/index.htm
→平成20年8月分貿易統計(速報)の概要 (PDFファイル)
http://www.customs.go.jp/toukei/latest/gaiyo2008_08.pdf
このように、アメリカ景気後退の影響をまともにかぶるのは、小泉さんによる、アメリカ依存の経済政策のつけです。輸入物価はもう少し円高だったら影響が緩和されていたかもしれないし、もっと国内で食料やエネルギー(北欧やドイツが取り組んでいます)の生産できるようにしておけば、と悔しいです。
「小泉政治の破綻」が国際経済面でも現れた、その日に小泉さんが引退とは、歴史の皮肉を感じさせました。
「決勝戦」たる総選挙では、小沢一郎さん率いる民主党、社民党、国民新党などの野党が社民主義的な政策を掲げ攻勢にをかけます。これを伝統的な積極財政派の麻生太郎さんがこれを迎え撃つ構図になります。
さらば!小泉純一郎!
そして、政治家の皆さん。国民の皆さん。ポスト・小泉の日本の再建のため、議論を深め、知恵を出し合いあいましょう。
しかし、次男後継とは、所詮やはり小泉さんも、古いタイプだったのではないか、と思います。
記事へのご意見・ご感想はこちらへどうぞ!
なるほど!と思ったら下をクリックお願いします!
人気blogランキングへ
Tracked
from ステイメンの雑記帖
at 2008-09-25 22:09
タイトル : 【なんちゃって構造改革】コイズミが引退するのは勝手だ。だ..
「人生色々社員も色々」など数々の暴言妄言で国民を愚弄し、 御用マスゴミを縦横に駆使し国民を煽動して衆院の絶対多数をかすめ取る などしてきた 稀代の煽動政治屋コイズミ が、25日突如 引退を表明 した! 首相だった5年半、行ってきたことには功罪色々である。まず曲がりなりにも拉致被害者を5人奪還し、1度切りとはいえ8月15日に靖國参拝を実行したことは評価できよう。 だがその一方で「自民党をぶち壊す」とのかけ声の下、行ってきたのは何か?「米百俵」を自ら持ち出して教育の重要性を自ら説きながら、結局やっ...... more
「人生色々社員も色々」など数々の暴言妄言で国民を愚弄し、 御用マスゴミを縦横に駆使し国民を煽動して衆院の絶対多数をかすめ取る などしてきた 稀代の煽動政治屋コイズミ が、25日突如 引退を表明 した! 首相だった5年半、行ってきたことには功罪色々である。まず曲がりなりにも拉致被害者を5人奪還し、1度切りとはいえ8月15日に靖國参拝を実行したことは評価できよう。 だがその一方で「自民党をぶち壊す」とのかけ声の下、行ってきたのは何か?「米百俵」を自ら持ち出して教育の重要性を自ら説きながら、結局やっ...... more
by hiroseto2004
| 2008-09-25 21:25
| 自END
|
Trackback(1)