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by hiroseto2004
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性暴力と退職強要を訴えた女性自衛官が再任拒否

性暴力と退職強要を訴えた女性自衛官が再任拒否されるという事態が起こりました。
理由の提示と任用拒否の撤回を求め、みなさんにFAXやメール署名のお願いしたところ、181筆のメール署名をいただきました。
FAXについては、実数はわかりませんが、「送りましたよ」と言ってくださる方もいました。
ほんとうにありがとうございました。

しかし、防衛省からは、とうとう任用拒否の理由開示、撤回はなく、原告は、期日の3月21日をもって退官しました。以下、長くなりますが、報告いたします。

なお、「週刊金曜日」3月20日号にこの記事が掲載されています。

先に、もうひとつお知らせ
★次回、第12回口頭弁論の日程変更裁判所の都合で、4月23日弁論は、5月21日(木)午後2時に変更になりました。法廷は、札幌地裁 8F 5号法廷の予定です。

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■継続任用拒否の通知
1月30日、基地内での性暴力、その後の退職強要を訴えて国賠訴訟を起こして闘っている現職女性自衛官に対し、継続任用(再任用)をしないという通知が出されました。
原告は、初任の3年目、06年の9月にセクシュアルハラスメント、その後の退職強要へと続くパワーハラスメントのなか、07年2月に提訴を決意して再任用願いを出し、2期目の任用に入った07年5月に提訴。
以降、11回の口頭弁論はあっても、職務は問題なく遂行し、3期目の任期採用を願い出て健康診断もクリアしていました。前日には、通信大学の新年度の受講について上官から了承されたばかりでした。

■継続任用を志願して認められなかった数
議員を通して明らかにされた数です。
これまで再任用を志願したのに認められなかったのは、過去5年間で、陸自ではゼロ、海自では3年前からひとりずつ昨年は4人、空自は1人だけ。今回の扱いがいかに異例であるかがよくわかります。

15年度から19年度までの5年間で、本人が継続任用を志願したが任用されなかった人数/志願者数 です。

   15(’02)  16(03)  17(04) 18(05)   19(07)
陸上 0/8679   0/8060   0/7830   0/7898   0/10427
海上 0/1285   0/1488   1/1160   1/1109   4/903
航空 0/1892   1/1766   0/1663   0/1500   0/1367

■記者会見、
弁護団はただちに、理由の開示、面談を、管轄の基地司令と航空幕僚長に求めました
が、
期日までに返答がなく、2月16日に記者会見を行いました。
 ・書面および、面談による任用拒絶理由の開示と弁明の機会保障
 ・任用継続拒否の通知の撤回
の2点を要求。同時に全国にFAXでの抗議やメール署名をお願いしました。

■当該の基地に大量処分
 2月27日には、当該の基地に対して飲酒に関わる大量の処分が発表され、
性暴力の加害者は、夜間勤務中の飲酒、女性隊員を勤務場所に呼び出し
性的な行為を行うなどの規律違反で停職60日。
司令ら3名に監督不行き届きで減給など。
飲酒で戒告、訓戒(原告含む)、注意で50名、
上司も、訓戒など5名となりました。

 原告の懲罰については、審理を加害者同席で行うことを拒否し
(加害者の転勤先の基地まで出向いて対面の上、質疑応答させようという審理の
設定自体、信じられない)、自衛官から選任された弁護人ではなく、弁護士の
同席を求めていたのですが、拒否されて、審理のないまま、
酒席に「同席した」規律違反という訓告処分を出したものです。
自衛隊内部の審理に弁護士を入れるというシビリアンコントロールの前例を
つくりたくなかったのではないかと考えてしまいます。

■防衛省への申し入れ
 こうした事態を受け、民主党、共産党、社民党の国会議員11名(抗議、要請には30名賛同)と、弁護団、支援の会代表が、3月3日、防衛省への申し入れを行いました。
予定の15分を30分超えて、45分にわたっての交渉になりました。
防衛省側も、人事教育局長以下、10数名が並びました。

1年前の原告を招請しての議員学習会に参加された議員が多く、迫力がありました。
「政府の解雇権乱用だ!」「人事教育部長として事前に指導したことはあるのか?」
「公務員の人事基準から見ても遅れている」「自衛隊は異常な集団とみなされますよ。」
弁護士も空自の「継続任用不適格者基準」のどれに当てはまるのか?
裁判中であることやそれにかかわる言動としか推察されない、それは、憲法32条の裁判を受ける権利の重大な侵害である、と詰めました。
支援する会もみなさんからの署名を提出し、「自衛隊の中に、彼女の生活も、人間関係も、仕事も、すべてがあった。通信の大学を働きながら卒業するという将来も、理由もいわずに奪い、放り出すような事を自衛隊、国がしてよいのか?」と迫りました。

 対して、渡部厚人事教育局長は、「理由は、裁判ではない。個人情報で開示できない」「解雇権は専権、撤回はない」「不服申し立ての機関はない、弁明も聞かない」と繰り返すのみでした。

■国会質疑
3月17日、参議院外交防衛委員会でこの問題が取り上げられました。
継続任用拒否の理由の明示の要請に、上述の渡部厚人事教育局長は、交渉と同様に、「継続任用というのはあくまでも任命権者の裁量行為であって継続することが義務ではない。継続任用しなかった場合にはその理由を示す必要はないという判示があったと記憶している。継続任用しなかった理由を明示して申し伝えたという事案については把握していない。」

さらに個々の人事は委任していると述べた浜田靖一防衛大臣に、
「今回の人事については、その理由を詳細を承知した上で、公平かつ適正と言えるか、判断を最終的にいただきたい」との要請に、大臣は、「継続を拒否したというか、満期に際して、いろんな制度の下で厳正に判断し、
結論を出したものであると報告を受けている。これを私が撤回することはない。今回の判断に関して間違いがないと考えている。」

■退官
(国会でのやり取りを実際に知らされたのは、27日でした)
防衛省からは、とうとう任用拒否の理由開示、撤回はなく、3月18日に「継続任用拒否内定に異議をとどめて退職手続きを行う通知」を出して手続きを済ませ、期日の3月21日をもって退官しました。
恒例では50人くらい並んで一人一人に敬礼し「ありがとうございました」と挨拶するという退官の儀式があるのだそうですが、意志に反して辞めさせられるのだからと断ったとのこと。
退職辞令も受け取り拒否し、郵送されて来ました。
最後まで、基地の中でひとり、精一杯の抵抗をし、訴えてきた原告の自衛官としての生活は幕を閉じました。
引っ越しは済ませましたが、再就職先は未定です。
先日の弁護団会議では、これからは帰隊の門限を気にせずに話ができるんだけどと、複雑なようすでした。

■これから
 裁判では、この性暴力事件の根本には自衛隊の構造的な問題があるという地平まで、弁護団は論を進めています。
これからの局面の難しさを考えると、さらに法的手続きをとるかは未定です。
 高卒後の5年間、仕事も生活もすべて基地の中にあった原告は、アイデンティティーを断ち切られる困惑、生活への不安を抱えながらも、自立して裁判と通信大学を続けたいと言っています。
 今、あらためて自衛隊を訴えた原告の安全と生活のこれからを支援する体制を整えなくてはと思っています。これからもご支援をよろしくお願いします。





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by hiroseto2004 | 2009-03-29 01:04 | ジェンダー・人権(労働問題) | Trackback