森田健作さん 自民党員のまま『無党派」と叫びまくっても「セーフ」？！総務省認める

　３月29日の千葉県知事選では、「無党派」「完全無所属」を呼号した森田健作さんが圧勝しました。

　しかし、森田さんは、実際には、自民党東京都衆議院選挙区第二支部長を勤めておられました。 そのことをマスコミも「選挙が終わってから」報道しました。

森田健作氏：自民党支部献金の一部を自身の団体に寄付
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090330k0000e010071000c.html
「完全無所属」実は「自民支部長」…千葉知事当選の森田氏
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090330-OYT1T00515.htm?from=navr

＜森田健作氏＞自民党支部献金の一部を自身の団体に寄付
Excite エキサイト : 政治ニュース

「収支報告書によると、支部長の登録は本名の「鈴木栄治」。０４～０７年には計１億６１８５万円の企業・団体献金を受け、同時期に計１億５０３０万円を、同支部と同じ事務所で、森田氏が代表を務める資金管理団体「森田健作政経懇話会」に寄付していた。」ということです。

マスコミ関係者もわかっている人はわかっていたでしょうに・・。わたしでもこの程度は把握していました。

　「これっておかしくない？？」そう思い、今日、仕事が終わってから、総務省選挙課にお尋ねしました。

年度末のお忙しいときに対応してくださった総務省の方、ごめんなさい！

わたしはまず、「今度選挙に立候補しようかと検討しているんですが、届け出の時の党派をどうしたいか悩んでます。政党に属してますが、無所属でいいかどうか。」

なお、わたしは、「この瞬間は、選挙に立候補を検討していますし、勝手に自分ひとりの政党をでっち上げ」ました（電話が終わったらすぐ解党！）から、嘘はついてません(笑）。

「何の選挙ですか？」と聞かれたわたしは、森田健作さんを念頭に「知事選か市長選挙にでようかと思いますが」と応じました。

職員の方は 「それはかまいませんよ。」というのが回答。

わたしは
「それでは、街頭で自分は無所属、無党派だと訴えまくるのは構いませんよね。公職選挙法235条違反になるのでは、と恐れてましたが。」
「無所属で届け出ているなら構いません。」
これがご回答でした。

すなわち、1、自民党に属したまま、無所属で届け出、2、無党派だと叫びまくるのは、合法だ、と総務省は言うのです。

1、については、例えば日本共産党員で、湯沢市長になられた鈴木俊夫さんら、他党でもいくらでも例はあります。ですから、まあいいとしましょう。

でもその上で２をやらかしても、別に構わないというのです。

　民主党衆議院議員・古賀潤一郎さんがかつて、学歴を詐称して辞職に追い込まれたこと、また、新間しょうじ参院議員が、学歴詐称で失職したことも思い出しました。ある意味、所属政党は学歴以上に大事かもしれないのに・・・考え込んでしまいました。

■小沢さんと比較しても失する均衡

　さらにいえば、小沢さんに対する献金問題と比較してもおかしい、と思います。

　もちろん、取り締まり根拠法令が公職選挙法か、政治資金規正法かの違いはありますが・・。

小沢さんサイドへの献金は実は西松建設が発生源でした。しかし、小沢さんは「そうとは知らなかった」という。

　森田さんの場合はどうか？本当は自民党員なのに無所属で立候補し、無党派だと叫びまくった森田健作さん。ご自分が自民党員であることは自覚しておられるでしょう。

　さらに追い討ちをかけるならば、もし、森田さんが「実質的には俺は無所属」だったと言い張った場合、以下の疑問が重なり森田さんは自爆しかねません。

　「本当は自分は実質的には無所属。自民党とは関係ない。」ということを森田さんが認識していたのであれば、「自民党東京都衆議院選挙区第２支部」こそが森田さんの後援会の「ダミー団体」であり、同支部への企業献金は、政治資金規正法で禁じられた「企業から政治家個人への献金」ではないか？こういう意地悪な見方もできます。知事選には金は使っていないというが、ひとたび、森田さんの後援会に入金された「カネに色はついていない」のです。

　しかし、総務省の選挙課の見解に従えば、森田さんが「自民党員でありながら、無党派を強調して回ったこと」に限って言えば、「合法」なのです。

ならば、小沢さんも「問題なし」ではないの、といいたくなります。

東京地検は、小沢さんの秘書を起訴した際「判断をゆがめた」といいました。

でも森田さんだって、政治への判断を歪めていると思いますが。

■透明なルール作りを

結局、不信感を払拭するには、わかりやすいような、ルールづくりをするしかないのです。

厳しいルールにするなら、1、企業団体献金は全面禁止。
２、立候補届け出では、所属党派がある場合は「無所属」と偽ってはいけない法運用にする。

緩やかなルールにするときは、以下のようにすればよい。

小沢さんがお金を受け取った団体が西松建設ダミーであること。森田さんが自民党員なのに無党派を連呼していること。こうしたことを暴き出し、見抜くのはマスコミ・市民に任せるのです。

そして、それを投票基準にするのも市民に任せるのです。

嘘がバレたら票が減るという形で森田さんも小沢さんも責任を取る。それでいいとも言えます。ただ、マスコミが、今の状態では、それも期待薄ではないかとも思ってしまいます。

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