都内自治体、小学低学年の五輪観戦見送り相次ぐ 熱中症、安全面考慮し
東京五輪の主会場となる新国立競技場(東京都新宿区)=2019年11月5日午後0時7分、本社ヘリから尾籠章裕撮影

 2020年東京五輪・パラリンピックを巡り、東京都内の子供たちに観戦機会の提供を計画している都教育委員会は13日、5月時点での観戦予定者が約81万人(私学は除く)だったと明らかにした。昨年11月時点では最大で約91万人と見込んでいたが、多摩地域や島しょ部を中心に、小学校低学年の参加を見送る自治体が相次いだ。

 東村山市は地元の小学校長会と協議した結果、小学1~4年の観戦を市内一律で見合わせることにした。低学年の児童は熱中症のリスクが高いことに加え、都心の競技会場まで足を運ぶには何度も鉄道の乗り換えが必要となるケースも想定されるためだ。市教委は「せっかくの機会なので見せてあげたい気持ちはあるが、子供たちの安全を最優先して判断した」と説明する。

 都教委の資料では、これ以外にも、板橋区や小平市、稲城市などが、小1~小4の観戦予定数を0人と回答。西東京市や大島町などは小3まで、武蔵野市や国立市などは小2までを0人としている。一方、五輪会場が集まる特別区では、小中学生はほぼ全員が観戦する自治体が多い。

 都教委の担当者は「不参加の理由までは確認していないが、会場まで移動する際の安全面を考慮した自治体もあるかもしれない」と話す。【大久保昂】