皆さん、こんにちは。
今日は、旧統一教会に対する解散命令が高裁でも認められた、この歴史的な局面についてお話しします。
この決定を前にして、私たちは二つの相反する思いを同時に抱かざるを得ません。
一つは、民主主義の敗北。
もう一つは、法の支配の回復です。
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1. 民主主義の敗北とは何か
本来、政治は暴力ではなく、議論と手続きによって動くべきものです。
しかし今回の一連の流れは、元総理が凶弾に倒れたという、あまりにも痛ましい事件を契機に始まりました。
長年放置されてきた問題が、暴力によって一気に政治課題へと押し上げられた。
これは、どれほど正当な結果が得られたとしても、民主主義国家として決して誇れる経緯ではありません。
「暴力が歴史を動かしてしまった」
その事実を、私たちは忘れてはならない。
ここに、深い後味の悪さがあります。
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2. しかし同時に、法の支配は回復した
一方で、今回の解散命令は、40年にわたる被害と不法行為を司法が正面から認定し、
「これ以上、公益を害する行為を放置してはならない」と明確に判断したものです。
被害者の声は長く無視され、政治も行政も動かなかった。
その沈黙を破り、法の名のもとに是正が行われた。
これは、法治国家としての最低限の矜持が取り戻された瞬間でもあります。
民主主義が揺らいだ経緯と、法の支配が回復した結果。
この二つは矛盾ではなく、私たちが直視すべき現実の両面です。
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3. この出来事が突きつける問い
今回の問題は、旧統一教会だけの話ではありません。
政治と宗教、権力と市民、行政と監視。
そのどれもが、長年の怠慢と無関心の中で腐食してきた。
暴力がきっかけにならなければ動かなかった政治。
被害が積み重なっても改善されなかった制度。
公益通報者が守られず、声を上げた人が孤立してきた現実。
これらすべてが、私たちに問いかけています。
「本当にこのままでいいのか」
「制度を変えなければ、また同じことが起きるのではないか」
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4. 私たちが進むべき道
だからこそ、ここから先が重要です。
暴力ではなく、制度改革によって社会を変える。
沈黙ではなく、市民の声によって政治を動かす。
隠蔽ではなく、透明性と説明責任を求め続ける。
民主主義が一度つまずいたからこそ、
私たちはその傷を癒し、より強い制度をつくり直さなければならない。
法の支配が回復した今こそ、
民主主義を立て直すための行動を始めるときです。
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5. 最後に
今日の解散命令は、終わりではありません。
むしろ、ここからがスタートです。
暴力ではなく、声で社会を変える。
沈黙ではなく、行動で未来をつくる。
そのために、皆さんと共に歩んでいきたい。
ご清聴ありがとうございました。
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