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by hiroseto2004
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広島ブログ

タジキスタンの司令官が、アメリカから「対テロ戦」の訓練を受けた挙句、イスラム国に寝返るという事件が発生し、衝撃を与えています。

タジキスタンはもともとは、ソ連の一部でしたが、1991年のソ連消滅で独立。
その後も、ロシアと同盟しています。
2001年の9.11テロ後は、アメリカからも「対テロ戦争」で援助を受けています。
そもそも、しかし、1979年のソ連のアフガン侵攻後、ソ連に対抗するために、アフガンでイスラム過激派を育てたのはほかでもないアメリカです。イスラム過激派にはこの他に、サウジなどのスンニ派の国がかかわっています。サウジ人のニートの若者が過激派の主力とも言われています。

ところが、ソ連が撤退。代わりに1990年のイラク(サッダーム・フセイン自身は世俗派のバース党)のクウェート侵攻後はアメリカがサウジに駐留。ムスリムの不快感を招き、イスラム過激派の矛先は、消滅したソ連から「アメリカ」に移ります。

その延長線上に、2001年の9.11テロが発生します。
そして、アメリカは今度はアフガンでタリバンとアルカイダを攻撃します。
ただ、イラクやイラン(シーア派政権)への対抗上、タリバン・アルカイダの陰にいるサウジアラビアは不問に付したのです。
また、同じくスンニ派の多いタジキスタンにおいて、アメリカは、政府軍を対テロ戦争で訓練します。隣接するアフガンのタリバン・アルカイダに対抗を目指したのです。

2003年のイラク戦争では、アメリカがスンニ派世俗派ののサッダーム・フセインを打倒します。その結果、イラクはマリキ政権(シーア派、イラン寄り)、クルド人(アメリカなどが伝統的に支援)、スンニ派の三国志状態となってしまいます。その中で、ISIS(イスラーム国)が過激な主張を掲げてバカ受けしていきます。

また、イラクの隣のシリアでも革命が発生。アサド政権(シーア派の世俗派・バース党、伝統的にロシアなどと親しい)は窮地に陥りました。最初は親欧米の革命勢力、アルカイダ、ISIS(スンニ派)が協力してアサド打倒で一致していましたが、途中から分裂してしまいます。その中でISISが勢力を伸ばしています。

そうした中で、タジキスタンの司令官、それもアメリカの訓練を受けた司令官が、皮肉にもISIS(イスラーム国)の指導者として、アメリカと戦うことになるのです。

また、そうした中で、相変わらず、アメリカの指導層の中にはイラン攻撃に積極的な人たちもいるという危険な状況です。

自分が気に入らないものを打倒するために、毒を以て毒を制する戦術をとる。
しかし、用いた毒が以前よりも実は猛毒だった。
こんな悪循環からアメリカは抜け出せていないのです。






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by hiroseto2004 | 2015-05-31 23:29 | 国際情勢 | Trackback